第2話 春風の便り
第2話 「春風の便り」 翌日、私はいつものように公園へ足を運んだ。しかし、ベンチには老人の姿がなかった。 「あれ……?」 少しの違和感を覚えながらも、私はベンチに腰を下ろした。春の風が吹き抜け、昨日と変わらぬ公園の風景が広がる。しかし、老人の不在がその風景にぽっかりとした空白を生んでいた。 「おじいさん、今日は来ていないのかな」 呟くと、その瞬間、背後から声がした。 「やあ、待たせた…
2025/02/23 23:55
2025年2月 (1件〜100件)
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