10話 届く、未来のその場所で
君に届く、その瞬間まで 10話: 届く、未来のその場所で 冬の気配が近づき、街の空気が少しずつ冷たくなっていた。 涼介と麻子が出会った駅のホームにも、厚手のコートを着た人々が足早に行き交っている。 あの日、雨の中で偶然見つけた彼女の姿が、今でもはっきりと脳裏に焼き付いていた。 あの時は、こんなふうに彼女と未来を語れる日が来るなんて、想像もしていなかった。 「ねえ、工藤さん。」 ホームのベンチ…
2025/01/30 09:34
2025年1月 (1件〜100件)
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