HSPの「長所」の絶望的なショボさ①「映画を見て感動して泣くことができる」
(記事一覧ページはこちら)HSPについて解説したネット記事を読むと、HSPの短所を散々列挙した後に「でも諦めないで!HSPにだってこんな素敵な長所があるんですよ!」と言って数個の長所を挙げてくる。…のだが、これらの「長所」がまた泣きたくなるほどショボい。今回はこの「HSPの長所のショボさ」について話そうと思う。 「映画を見て感動して泣くことができる」HSPの長所として大抵真っ先に挙げられるのが「感受性が豊か」というやつだ。が、自分の感受性を忌々しい呪いとしか思っていないほとんどのHSPにとって「感受性が豊か」という言葉はもはや悪口でしかない。そこで世のHSP専門家達は、これを「映画を見て感動し…
(記事一覧ページはこちら) 前回まで五回にわたって、HSPの人生をマシにするための対処法を紹介してきた。これだけフォローすればもういいだろう。ということで今回からは宣言通り、HSPの人生がいかに不幸かという話をしていこうと思う。 HSPに与えられたクソみたいな「生物学的役割」まずは(前回もちらっと話したが)、そもそもなんでHSPなんてものが生まれてくるのか、という点について改めて触れてみたい。 HSP(敏感な個体)は、人間含めあらゆる動物に、全体の20%ぐらいの割合で生まれてくる。 まずこの時点で意味不明だ。生まれてくる個体が全員、目の前で人が死んでも屁とも思わない屈強な健常個体だったら、この…
(記事一覧ページはこちら) 「生きづらいHSPはこれをやれ!」シリーズ第5弾。今回紹介するのは、ヴィパッサナー瞑想に匹敵するゲームチェンジャー「リフレーミング」だ。さっそくだが、リフレーミングとは何かを簡単に説明すると以下のようになる。「自分が置かれている不快な状況や、自分の心身に生じる不快な反応を、不快でなくなるように『再解釈』する」この説明文から、いわゆる「プラス思考」を連想した人もいると思うが、それをもっとちゃんとやる感じだ。では具体的にはどうするのか?以下に例を挙げて見ていこう。 「状況」の再解釈まずは自分が現在置かれている「状況」の再解釈だ。これには具体例として以下のようなものがある…
記事一覧ページはこちら 生きづらいHSPはこれをやれ!シリーズ。第四弾は「HSP的な行動をとるな!」だ。HSPは全人口の20%ぐらいの割合で存在しているのだが、研究者曰く、HSPが存在する生物学的な理由は「異変を未然に察知して群れを守るため」だという。HSPの敏感さや共感性は、仲間の抱えている問題にいち早く気付き、そいつを助けてやるためのものだというのだ。だからHSPの気質を人のために活かしましょう。困っている人がいたらいち早く察して助けてあげましょう。そうすれば皆から感謝・信頼・尊敬され、良好な人間関係を築けます^^…というのが一般的なHSP関連書籍等の主張だ。が、これは大嘘だ。HSPなら誰…
生きづらいHSPはこれをやれ!『ヒトカラ』『鏡とにらめっこ』
(記事一覧ページはこちら)生きづらいHSPはこれをやれ!シリーズ。第三弾はナメられるのを防ぐための方法だ。HSPの不幸のうち何割かは他人からナメられるせいで生じる。今回はここを何とかしていこう。 他人にナメられない方法というと、一般的によく聞くのは「筋トレをして身体をデカくすること」だ。…が、これはHSPには向かない。HSPがいくら筋トレをしたところでぶっちゃけ大してデカくなれないし、そもそも現時点で自分より体格の小さい奴からナメられているような状況では、デカくなったところで意味がないからだ。そこでこのブログでは、もっとコスパがよくて効果的な方法を紹介する。 ①「ヒトカラ」一つ目は「ヒトカラ(…
(記事一覧ページはこちら)生きづらいHSPはこれをやれ!シリーズ。第二弾は『脳内師匠を作る』。これは前回のヴィパッサナー瞑想と同様、「緊張」や「恐怖」などのマイナスの刺激に対処するための方法だ。では早速説明していこう。「脳内師匠」の作り方と使い方やり方はこうだ。まずあなたが今まで見てきた大量の人間の中から、いかにも物事に動じなさそうな奴を何人かチョイスする(リアル知人でも有名人でもOK)。次にそいつら(以下「脳内師匠」)の顔画像のイメージを頭の中に作っておく。そして、仕事や日常生活で「緊張」や「恐怖」に遭遇した時、脳内師匠の顔を頭に思い浮かべる。すると緊張や恐怖が何割か軽減され、精神の安定を図…
(記事一覧ページはこちら) 俺はネットとかにあるHSP診断をやると必ず陽性判定が出る典型的なHSPだ。そんなHSPガチ当事者に言わせてもらうと、HSPであることにはデメリットこそ腐るほどあれ、メリットはハッキリ言って一つもない。なのでこのブログでHSPの記事を書く時は、基本的に「HSPがいかに不幸か」という切り口で話をしていこうと思う。…のだが、そんなネガティブ記事ばかり読まされても、HSPの読者からしたら「じゃあどうすればいいんだよ」という気分にしかならないだろう。そこでまずは、HSPが人生を少しでもマシにするための「対処法」を、あらかじめいくつか紹介しておく。こうしておけば読者は「HSPは…
記事一覧ページはこちら 語句説明転生児…前世の記憶があると主張する子供前世人物…転生児の前世の姿とされる人物 (前回までのあらすじ)紆余曲折を経て、イアン・スティーヴンソンの輪廻転生研究を完全論破した俺。研究が行われてから50年経つ今でも、輪廻転生についての議論になると、肯定派は真っ先にスティーヴンソンの名を挙げる。それだけスティーヴンソンは輪廻転生界隈を代表する存在であり、こいつを論破できれば輪廻転生をほぼ否定できたようなものだ。が、今回はダメ押しで、スティーヴンソンの収集事例以外の輪廻転生事例についても考えてみる。 ●近年騒がれた輪廻転生事例 世間的には、輪廻転生事例と言えばとにかくスティ…
記事一覧ページはこちら 語句説明転生児…前世の記憶があると主張する子供前世人物…転生児の前世の姿とされる人物 (前回のあらすじ)色々調べていくうち、スティーヴンソンは輪廻転生を肯定するうえで邪魔になりそうなファクターを無視する傾向にあることに気付いた俺。今回はその中でも一番ヤバいものについて言及したい。 ●「輪廻転生じゃなくて憑依なのでは?」に対するスティーヴンソンの答え スティーヴンソンの研究に対するツッコミの一つに「お前の集めた事例は『輪廻転生』じゃなくて『憑依』のサンプルなんじゃないの?」というものがある。確かに、故人の霊が憑依して記憶が乗り移るようなことがあれば、それは傍目から見て、前…
(記事一覧ページはこちら) 語句説明転生児…前世の記憶があると主張する子供前世人物…転生児の前世の姿とされる人物 前回の記事では、心理学者エリザベス・ロフタスの記憶にまつわる実験を紹介し、「輪廻転生事例のうち、転生児の親が自分達で前世人物を特定した事例は全部デタラメだ」という自説を節を補強した。では、転生児の親ではなくスティーヴンソン自身が前世人物を探し出した事例はどうなのだろう?流石に本職の学者ともなれば、事後情報効果などの影響を受けず、信憑性の高い調査ができているのだろうか?今回はそこを見ていこう。 ●スティーヴンソンが囚われているバイアス 実は前回取り上げた、輪廻転生事例における関係者同…
(記事一覧ページはこちら) 語句説明転生児…前世の記憶があると主張する子供前世人物…転生児の前世の姿とされる人物 前回、「輪廻転生はほぼすべて思い込み」という仮説の元、転生児とその親たちが、どんなふうに偽物の「前世の記憶」を作り出してゆくのかを考察した俺。と、ここで次のような問題が出てくる。転生児の前世の記憶が偽物だというなら、その記憶が前世人物の遺族たちの証言と一致するケースがあるのはどういうわけだ?今回はこの問題について、かつて行われた心理学実験を引き合いに出しつつ考えてみたい。 ●「虚偽記憶」と「事後情報効果」エリザベス・ロフタスという著名な心理学者がいる。彼女が行なった実験に次のような…
(記事一覧ページはこちら) 語句説明転生児…前世の記憶があると主張する子供前世人物…転生児の前世の姿とされる人物 (前回までのあらすじ)イアン・スティーヴンソンが集めた輪廻転生事例の大部分は、転生児とその親の思い込みだという仮説を立てて、根拠を四つ挙げた俺。今回はそれらの根拠を用いて、実際にどんな風にして思い込みが形作られるのかを考えたい。 ●転生児とその親との会話 今まで話した通り、俺がスティーヴンソンの輪廻転生事例の大部分を思い込みだと考える根拠は ①事例を集めた地域が、輪廻転生を強烈に信じる国ばかりである②転生児と前世人物の住所が近い③前世人物は非業の死を遂げているケースが多い④インドで…
(記事一覧ページはこちら) 語句説明転生児…前世の記憶があると主張する子供前世人物…転生児の前世の姿とされる人物 (前回までのあらすじ)輪廻転生研究者イアン・スティーヴンソンの集めた輪廻転生事例のほとんどは「当事者たちの思い込み」であるという仮説を立て、根拠を三つ挙げた俺。今回は四つ目の根拠を紹介するところから始める。 ・転生児は、8歳頃までには前世の記憶を語るのを止める 「前世を記憶する子供たち」の中に、「転生児は7~8歳ぐらいになると前世の記憶を語るのを止める」という記述が散見される。この現象についてスティーヴンソンは「7~8歳ごろになると現世の人格が少しずつ形成され始め、それに伴い前世の…
(記事一覧ページはこちら)語句説明転生児…前世の記憶があると主張する子供前世人物…転生児の前世の姿とされる人物(前回までのあらすじ)輪廻転生研究者、イアン・スティーヴンソンの研究を論破しようと思った俺は、まず、彼が集めた輪廻転生事例のほとんどが「当事者たちの思い込み」であるという仮説を立てた。その一つ目の根拠は、事例を集めた地域が、輪廻転生を強烈に信仰している国ばかりであること。今回は続けて、二つ目、三つ目の根拠を紹介していこう。 ・転生児と前世人物の住所が近い「前世を記憶する子供たち」には次のような記述がある。「私がこれまで調査してきた子供のほとんどは、次のいずれかの条件を満たしている。前世…
(記事一覧ページはこちら)語句説明転生児…前世の記憶があると主張する子供前世人物…転生児の前世の姿とされる人物前回、輪廻転生研究者「イアン・スティーヴンソン」の著作に挑み、ツッコミどころを探した俺。輪廻転生の存在を認めることになってしまうかもしれない…という恐怖を押して挑んだが、幸いそうはならず、十分な数のツッコミどころを見つけることができた。今回からはそれらを使って、輪廻転生を全否定するための戦いのスタートだ。スティーヴンソンには悪いが、俺もこの戦いには負けられない。徹底的に論破させてもらおう。●輪廻転生事例の大部分は「当事者」からの持ち込み俺がまず注目したのは、スティーヴンソンが集めた事例…
(記事一覧ページはこちら)「残念だけど輪廻転生はあるよ。イアン・スティーヴンソンの本を読んでみろよwww」ネットで死後について雑談していたところ、その場にいた奴からこう煽られた俺。何の話だと思って「イアン・スティーヴンソン」で検索してみたところ、以下のような記事が出てきた。イアン・スティーヴンソン(Ian Stevenson、1918年10月31日 - 2007年2月3日[1])は、「生まれ変わり現象」の研究者である。(中略)現在までにスティーヴンソンと彼が率いる研究グループは、東南アジアを中心に、前世の記憶を持つとされる子どもたちの事例を2300例ほど集めている。(wikipediaより抜粋…
使い勝手の悪いnoteから引っ越して、今日からブログを書き始めることにする。で、noteで最近書いていたのが輪廻転生関連の記事だったので、ひとまずこっちでも輪廻転生の話から始める。自作漫画「MYMYTH」を読んでもらうとわかるのだが、俺は「死後」について考えるのが好きで、SNSや掲示板などで死後ネタで盛り上がっているのを見つけるとついつい読みふけってしまう。そんな中で気づいたのだが、ネットには「輪廻転生」を信じている層が妙に多い。世間における三大メジャーな死後が「無」「あの世行き」「輪廻転生」だとすると、輪廻転生を支持する層は無を支持する層に迫るぐらい多く、あの世行きを支持する層の10倍以上い…
(下に行くほど古い記事です)残念だけど輪廻転生は無いよ③残念だけど輪廻転生は無いよ②残念だけど輪廻転生は無いよ①
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