「坎為水」(爻辞)
「坎為水」の卦は、困難である。この卦の爻はそれぞれ困難の中に有る。「初六、習坎(しゅうかん)、坎窞(かんたん)に入る。凶。」「習坎」は困難、「坎窞」は穴の中の小穴。初六は身分低くく能力もない陰爻。正しく応ずる爻もない。その初六が道を失い悩みの底にいる。孤立無援で助ける者もいない。凶である。「九二、坎に險(けん)有り。求め少しく得。」九二は、中徳を備えた賢人。「坎に險(けん)有り」極めて困難の中にいるが、持ち前の剛強と中庸の徳で耐えている。「求め少しく得」求めるものが正しいので、少しは希望がある。「六三、来るも之(ゆ)くも坎坎たり。險にして且つ枕(まくら)す。坎窞(かんたん)に入る。用ふる勿れ。」六三は陽位にいる陰爻、軽挙妄動の爻である。困難な時に、「来るも之(ゆ)くも坎坎たり」行くも止まるも、一難去ってま...「坎為水」(爻辞)
2024/12/28 17:27