(40)バルフォア宣言とホロコースト

(40)バルフォア宣言とホロコースト

ウィルソン大統領(1856~1924)第一次世界大戦でのドイツの進撃は目覚ましかった。2年が経過した頃、イギリスもフランスも消耗戦に疲れ果て、どうにか講和が図れないかと模索していた。アメリカはヨーロッパの戦争には手を出すべきではないと静観を守っていた。パレスチナの地にユダヤ国家を建設しようというシオニストたちは一計を巡らした。イギリスの戦時内閣に提言をする。「諦めるのは未だ早い。アメリカが参戦してくれたら勝つことは間違いない。私たちがアメリカを動かし、ドイツを潰してもらいましょう。その代わり約束して下さい。戦勝の暁にはパレスチナの地にユダヤ人国家を作ってください。」1916年10月、イギリス戦時内閣はこの条件を呑んでアメリカの参戦に運命を託すことになる。アメリカには政府を動かすユダヤ人組織がある。当時の大統領ウ...(40)バルフォア宣言とホロコースト