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2024/01/10

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  • 前方の鴫千 後方の千鳥

    前門の虎後門の虎の真逆,チョー幸せな状況。前方のシギチ後方のチドリ。まず,前方のシギチ。遠くにチュウシャクシギとオオソリハシシギがいて,近くに,ハマシギとメダイチドリ,シロチドリ。ハマシギは,しばらく前からこの周辺にいるが,だいぶ夏羽に近づいてきた。数が変わらないとすれば,60羽くらいだったか。メダイチドリは,今季初。渡ってきた子。こちらも,夏羽になってきている。カウントはしていないが,ハマシギより多かった。最初は遠かったが,餌を採りながら,一部が少しずつ近づいてきた。シギチ観察では,時折あることだが,こういうことは何度あっても良い。超幸せ。シロチドリも混ざっていた。以前から東側に数羽いたが,それがこの群れに混ざってきたのか?次,後方のチドリ。キジも鳴かずは...,ではなく,千鳥も鳴かずば撮られまい。後ろ...前方の鴫千後方の千鳥

  • 今度こそ?

    どうだろう。胸はまだ白いままだが,クビが少し赤くなってきただろうか。以前,期待のあまり,ちょっとも赤くないものが,赤くなってきたように見えたことがあったが,今度は?赤くなる,と言っても,赤褐色になるのだが,今度こそ,変わってきたような気がする。あと,もう少しの間,ここにいて,ちゃんと夏羽を見せてほしい。ところで,この子,ここで,魚を捕食していたが,この魚,なんだろう?結構大きい。アカエリカイツブリの全長(横たえたときのくちばしの先から尾の先までの長さ)が,40〜50cmなので,20cm位はありそう。そして,平べったい。しかし,カレイやヒラメのように目が寄っておらず,小さな目が上についている。また,尾びれに,黒い斑点模様がある。どこからともなく,マゴチ,という名が,ふと降りてきた。仕入元は不明だが,脳のどこ...今度こそ?

  • うわっ!×2

    現地に到着して,いきなり1回目の「うわっ!」。この日,ここで会えるなんて,ケシ粒ほども思っていなかった。頭の中にちょっともなかった子との出会い。この日は,まだ4月中旬。コアジサシって,こんな早くに来るんだっけ?すぐさま,2回目の「うわっ!」。防波堤の上に,中型のシギがずらり。運良く,このときは,防波堤に誰も人がおらず,ひさびさにこの光景を拝むことができた。こんなにたくさんのシギチを見たのも,このときが,今季初。飛んだ。オオソリハシシギは,赤くなっている子もいた。チュウシャクシギは,全員,腰が白かった。すぐ近くの別の防波堤に降りたが,ほんのり赤くなってきたオオソリハシシギが,メインステージに立ってくれた。この防波堤の下には,いつもは,あまり見かけないイソシギの姿もあった。他にも数羽いたところを見ると,こちら...うわっ!×2

  • 通過っ,つう感じ。

    遠くをシギチの群れが飛んでいた。砂浜の波打ち際に降りたようだ。すぐに乳酸がたまるようになった情けない足の筋肉に鞭打って,ひいこら,はぁはぁ言いながら,海岸に到着。いた,いた。と,思ったら,また飛んだ。良かった。すぐ近くに降りてくれた。海だから,ダイゼンかな?再び,はぁはぁいいながら,安全距離を取りつつ,順光側に回る。ムナグロだった。24羽。ダイゼンとは腹黒仲間😊だが,英名でGoldenPloverと言うように,上面が金色。田んぼの中も良いが,海バックもきれい。ダイゼンっぽい色合いの子もいた。あ,また飛んだ。飛ぶ姿も,また,きれいだが,いなくならないでくれ~。思いは届かず。ほんのひとときの逢瀬だった。今回は,採餌する様子もなく,通過って感じ。いよいよ,渡りの季節が始まったな。なお,この日,砂浜の片隅には,ナ...通過っ,つう感じ。

  • 美しい腋の下

    ダイゼンがいた。ダイゼンといえば,腋(わき)の下。腋羽が黒い。腋の下フェチなどではないのだが,ダイゼンと出会うと,どうしても,腋が気になる。今回は,距離があったものの,そういう意味では,大サービスしてくれた。羽繕いが終わって,去るときも,見せてくれた。白い羽裏に黒い腋羽が美しい。誰だ,人間のわき毛と一緒って言っているのは?でも,だから,親近感。(2024/04/13ダイゼン)美しい腋の下

  • ハマの走り屋

    ボクは砂浜族のシロチドリ。走るの大好き。走る。走る。走った後は,お風呂。丁寧に,丁寧に。そして,ご飯。カニ。冷凍物なんかじゃないよ。活きの良いまま,丸ごとごっくん。あ〜,んまかった。(2024/04/13シロチドリ)ハマの走り屋

  • 閲覧注意!(ぼかし入り)

    どうしたんだろう。イワツバメが,巣材集めのため,地面に降りていたが,群れの中の1羽が地面にぺったり張り付いて,1羽が心配そうに見ている。そこに,2羽が新たに飛来。これが,ことの始まり。奥のイワツバメも地面にぺったり。あ。手前の子に,誰か1羽が乗っかった。奥の方は,翼しか見えず,陰にもなっており,何が何だかわからない。あ。神聖な瞬間だった。上に乗っている男子の足と,下の女子の表情をアップ。このときは,何が起きていたのか,わからないまま撮影していたが,そういうことだった。ここから,閲覧注意なので,ぼかしが入る。ホントはピント外れ(^^;)下の女子が逃げるように向きを変えるところ,上から女子をしっかり押さえつける。本来,閲覧禁止の光景なので,ぼかしが強くなる。後ろにピントが合っているのは愛嬌(笑)下にいた女子は...閲覧注意!(ぼかし入り)

  • イワツバメのここんとこ

    イワツバメ。一番の"ここんとこ"はどこ?目?つぶらな瞳がとってもめんこ。黒い体に黒い目なので,わかりにくいが,丸い大きな目をしている。リスやモモンガなど,小動物の目のめんこさと共通しているかも。ツバメのかわいいイラストを描くとこんな目になるんじゃないか,て,くらい可愛い目だ。でも,目じゃない。腰?黒い背に白い腰は,とってもチャーミング。アクセントになっていて,イワツバメの魅力を高めている。わかりにくい目と正反対。とても目立つ。飛んでいるときは,見る人誰もが,この白を追いかける。でも,腰じゃない。ツバメにしては短い翼や燕尾でない尾羽など,他にも候補はたくさんあるけれど,正解は足。飛んでいるときは,下の画像のように,白いお腹に格納されていて,見ることができないが,超めんこい足だ。下の連続写真の子は,上と同じ子...イワツバメのここんとこ

  • チューした?

    4月上旬の早朝,しんと静まった木立。そこに訪れた喧騒。あ,アオゲラたち。なに?何してるの?2羽が,幹を挟んで,いないいないばあをしている?チューしているようにも見えた。いや,していない?やっぱり,している?くちばしでよしよし?首伸ばしてシンクロしたり...。とにかく,にぎやかに,目まぐるしく,動き回っていた。こんなアオゲラたち見たことないので,もう少し近づいて見ようと,少し動いたら,失敗。飛んで行ってしまった。2羽だけと思っていたが,3羽以上はいたようだ。(2024/04/06アオゲラ)チューした?

  • 渋い歌を熱唱!

    ツバメ2羽が道の駅の軒下に仲良く並んでいた。右の子が,左の子を,見つめている。左の子がさえずり始めた。口を閉じたまま,さえずる。喉が膨らんでいる。そして,あるフレーズにくると,満を持して,こんなに大きな口を開けた。サビを熱唱!ツバメのさえずりは,「土喰って虫喰って口渋い(つちくってむしくってくちしぶ~い)」と聞きなすが,これは,「~」のところ。に何が入るかは,内緒。右の子,このさえずりを聴いていて,心地良いのだろうか。カラオケで熱唱する男子の歌を,仕方なく,付き合いで聞いている女子,というふうにも見えなくもない。そっぽ向いちゃったし…。いや,そんなことないな。人間じゃあるまいし。仲良きことは美しきかな,だ。(2024/04/13ツバメ)渋い歌を熱唱!

  • アオサギ五郎

    いやぁ~,今日も働いたなぁ。自宅用の良い建材を手に入れたぞ。充実感一杯。小腹がすいたから,少し,ここで休憩しよう。よ~し。ありゃ,これをくわていては,何も食べられないじゃない。腹が…,減った…。て,口を開けられないよ~。う~ん,もう!もうわかった。帰る。でも,ホント,腹減ってきたなぁ。あれ,後ろで何か跳ねた気配が…?気のせいかな。帰ろ,帰ろ。(2024/04/13アオサギ)アオサギ五郎

  • 頭上を美しいカモが飛んだ。

    え!?と,思った。頭上に,突然,現れた,きれいな白い翼のカモ。こんなカモ見たことない。ん?(2024/04/14カルガモ)頭上を美しいカモが飛んだ。

  • いま春がきて君はきれいになった?

    蒲生にいたダイサギの話。宮城でも,百花繚乱の春に突入。ダイサギもきれいになってきた。これは,3月24日,まだ冬羽が残っている,伊豆沼のダイサギ。顔を拡大すると,こんな感じ。これが,4月12日,蒲生のダイサギ。目先が,鮮やかな青緑に変わった。そして,くちばしは,黄→黒に変わった。顔がすっかりきれいになった。飾り羽も出てきた。い〜ま〜,はるがぁきて〜,きみ〜は〜,きれいにぃ,なった〜♪て感じ。て,ウソぴょ〜ん。3月の子と4月の子は,別人(別亜種)でした〜。ここに掲載した3月の子は亜種ダイサギ,4月の子は亜種チュウダイサギ。亜種チュウダイサギは,冬も居残る個体もあるが,基本,夏鳥で,日本で繁殖するのはこちらの亜種。亜種ダイサギは北方系で,まもなく,ほとんどはいなくなるはず。2亜種は,よ~く見ても,見分けできない...いま春がきて君はきれいになった?

  • みんな元気

    船着き場にハマシギたち。目をつむりながら,ごはん。めんこ,めんこ。羽衣に変化がある子を探してみた。いた,いた。お腹が黒く,まだらになってきており,肩羽のあたりにも,わずかに夏羽が見える。ここにも春が来つつあった。足にフラッグとメタルリングを付けた子もいたっけ。標識報告フォームが,山科鳥類研究所のホームページに置いてあって,簡単にネットで報告できるようになっている。この子も,ほかのシギたちと変わりなく,元気に動き回っていた。****************************************************************************この10日後。ちょこっとだけ覗いてみたら,同じところに,同じようにしていた。羽衣は,もう少し夏羽よりに,換わってきていた。こちらは,もっ...みんな元気

  • 青森と福島を結ぶ

    福島県沿岸北部の松川浦に行くと,コブハクチョウをよく目にするが,最近,バードリサーチの調査結果を知ってから,少し見る目が変わった。コブハクチョウは,日本鳥類目録に掲載されているものの,普通に見る個体は,飼育個体が野生化した外来種。「野鳥」とは言いがたいので,これまでは,そこにいても,あまり目に入ってこなかった。というか,そもそも,フィールドノートに記録してこなかった。カビチョウを記録しないのと一緒。バードリサーチの調査によると,2023年時点で,全国に500羽超いて,松川浦にいる個体群は,青森県の小川原湖周辺にいる個体群とひとまとまりで,100羽程度。この「ひとまとまり」というのがミソ。小川原湖とその周辺で繁殖し,冬に,その一部が松川浦に渡って来ている,ということらしい。青森と福島の太平洋沿岸部を,南北に...青森と福島を結ぶ

  • ヒガラの「ヒ」って?

    前日に掲載したキクイタダキやエナガのちっぽけ仲間のヒガラ。キクイタダキ同様,針葉樹に付く子。ヒガラって,コガラ(小雀)より小さく,カラ類の中で一番小さい。コガラの「小」より小さいのだから,「ヒガラ」の「ヒ」って,「とっても小さい」って意味だとず~っと思いこんでいた。でも,違った。「ヒ」は,「小さい」って意味ではなく,鳴き声が由来となっている,という。漢字で書くと「日雀」,「日」は当て字で,何の意味もないらしい。もちろん,「本日はお日柄もよろしく。」の「日柄」とも関係ない。ちなみに,「ヒイカ」も,とっても小さいイカだから「ヒ」が付いていると思っていたが,こちらは灯の明かりに集まってくるから,「火烏賊」だということ。小さい,という意を含めて,「ヒメ」を名前に付けている鳥はたくさんいるが,「ヒ」だけでは,小さい...ヒガラの「ヒ」って?

  • ティースプーン1杯分の小鳥

    キクイタダキは,日本で一番小さな鳥と言われている。体重は5g程度というから,ティースプーン1杯分の重さ。針葉樹にこだわりがあり,この日も,雑木林の中の針葉樹にいた。小さいうえに,動きが速く,また,針葉樹って,冬も葉っぱがあるので,なかなか見えない。でも,粘って,姿が見えると,超めんこ。くちゅくちゅと,小さな声でさえずるのも,超めんこ。ちまたでは,シマエナガが人気だが,この子だって,負けていない。首だって,ほら,傾げるし。そして,めんこ業界では,小さいことが正義だ。しかも,この子は,泣き顔系なので,ほっとけない感じ。また,キクイタダキといったら,名前の由来になった頭頂の黄色い菊。オスは,中にオレンジ色を隠しているのだが,今回は,残念ながら,花が開いているところを見ることができなかった。その代わり,といっては...ティースプーン1杯分の小鳥

  • 元気でにぎやかが一番!

    今回,ここには,コチドリが入っていた。ペアが2組。鳴いたり,飛んだり,とてもにぎやか。コチドリのにぎやかな鳴き声は,すごく春らしい。心を弾ませる。元気で,にぎやかなのが,すごく良い。やなことから,一時,逃げさせてくれる。久しぶりに見る黄色のアイリングが,とってもチャーミング。心が弱っているときは,こういうの,泣きたくなるほど,良い。(2024/03/31コチドリ)元気でにぎやかが一番!

  • シメのメタリック化

    木の上の方からシメの声がするので,見上げて探していたら,いた。もさもさ小枝が茂っている木のてっぺん近く。葉っぱが出ていたら見つけられないところだった。あれ?!もう,くちばしの色が変わっていない?この後,ここから移動し,見やすい所に止まってくれた。やっぱり,くちばしの色が変わってきている。シメのくちばしは,夏羽で銀色をなる。まだ,変身の途中のようだが,メタリックなくちばしになりつつある。メタルくちばしの完成まで,まもなくか。比較対照用に,12月30日,同じ場所で撮影したシメを置いておく。同じ個体かどうかはわからないが,比較すると,くちばしの色が変わったのがわかる。ここは,北帰行の途中(?)の群れが入って,一時的に増えた時期があったが,ここで越冬した個体は,もっと少ない。この子,メタリックくちばしに完全移行す...シメのメタリック化

  • 幸せのハートマーク

    仙台では,この前日の4月2日に桜の開花宣言があったものの,この公園は小高い場所にあるせいか,ソメイヨシノは,まだつぼみの状態だった。それでも,違う品種の桜は咲き始めていた。順光も良いが,逆光の透け感も好き。そして,枝垂れ桜の花の下では,アオゲラが,地面に降りて,採餌していた。たぶん,食べられるものは幅広く食べると思うが,虫,その中でも,アリが好きなようなので,地面に降りることも多いようだ。この姿は,木つつきじゃなくて,地つつき。貴重な正面顔も撮影できた。正面側から見ると,口の後ろにある黒い模様が目のように見え,ホントは下を向いていても,こっち側を見ているかのようだ。こういう黒い模様は,北海道にいるヤマゲラにはない。地面に降りていると,体色が,草地でも保護色になっていることに気付く。北海道のヤマゲラも,よく...幸せのハートマーク

  • アカエリカイツブリの付録

    3月31日。最近,どこに行っても複数羽いるので,アカエリカイツブリの当たり年なのではないか,と思い,この日は,相馬から名取までの主要な探鳥地を回り,アカエリカイツブリの個体数をカウントすることにしていた。朝から,ダラダラと鳥見をし,相馬〜新地で16羽,鳥の海で4羽を確認。続いて,荒浜漁港内で,3羽の群れを見ていたら,陰から,こんなのが出てきて,ビックリ。オオハムだ。久しぶりにダイバーの仲間と出会った。ウとは異なる,この太い首が嬉しい。一緒に写っているアカエリカイツブリと比較すると,こんなに大きい。オオハムとシロエリオオハムは似ていて,しかも,あまり会う機会がないので,その度に識別ポイントを忘れてしまう,というか,取り違えてしまい,今回も最初は間違えてしまった。識別自体は,そんなにむずかしくはなく,わかりや...アカエリカイツブリの付録

  • クロガモの長いお祭り

    クロガモは,木枯らしの効果音のような,独特の声で鳴く。近年,普通に見ることができるようになったこともあり,今回はスルーかな,と,一旦思ったが,鳴き声があまりにもにぎやかだったので,覗いてみた。すると,女子1人,男子10人が,お祭りを開催していた。口を開けている男子たちが,さっきから聞こえている声の発信源。競い合うように鳴いていた。立ち上がってアピールしている男子もいる。あっちでも,こっちでも。シノリガモ同様,クロガモも水上を猛ダッシュして,女子にアピールする。この男子,勢いあまって,翼を広げ,空中に飛び出てしまった。純な想いが,突っ走ってしまったか。この日は,先を急いでいたので,ここでお終い。*********************************************************...クロガモの長いお祭り

  • ミミカイツブリはお着替え中

    宮城県最南部の漁港から海を見ると,ミミカイツブリのペアが2組浮いていた。夏羽への換羽が進んでいる個体もあった。ハジロカイツブリと比べると,ミミカイツブリの夏羽を見る機会は,なかなかない。そういう意味では,とても貴重な機会だった。大きさや体色は,ハジロカイツブリと同様だが,目の後ろにある金色の飾り羽の形状が,全然違う。ハジロカイツブリの飾り羽が,放射状に広がっているのに対し,ミミカイツブリの飾り羽は,櫛でとかしたように,シュッと,まとまっている。以前,ミミカイツブリについて,「海上の貴公子」と,記事に書いたことがあるが,飾り羽まで,きちんと整っていた。また,はばたくと,この子も,羽白だった。ハジロカイツブリだけではなく,ミミカイツブリも,羽白。以前の記事にも書いたが,金色の飾り羽の「耳」がハジロカイツブリに...ミミカイツブリはお着替え中

  • 冬の尻尾

    この日は,まもなく新年度になる,という3月30日。もう,とっくにいなくなったと思っていたオオハクチョウが,朝,大沼に入っていた。3羽の家族。互いに意思を通わせるように,首を上げたり,下げたりし,シンクロさせていた。その後,8時前には飛び立って,一旦,南に向かったが,すぐに方向転換し,北東の方に向かって飛んでいった。大沼には,休憩で立ち寄っただけかな。驚いたのは,蒲生にいたこの子。蒲生干潟と七北田川河口を繋ぐ導流堤を,海側の方に,渡っていったら,足元の岸辺に,この子がいた。休憩していたところを起こしてしまった。申し訳ない。ヒドリガモの群れが岸辺で休んでいて,その中にいたのだが,暴風が吹き荒れていたため,よく前が見えず,全然,気付いていなかった。危うく飛ばしてしまうところだった。とってもきれいな子。アメリカヒ...冬の尻尾

  • ウミアイサのちょこっとディスプレイ

    ちょうど,雨が降ってきたところだったので,ちょこっと見ただけ。オスは,パンク風の髪ツンツン,ハデハデな外見で,ディスプレイもハデハデ。上に伸びてから,胸を水中に浸けるように体を折り曲げ,口を開ける。ハデはハデだが,パターンは単純。先日の記事に書いたコガモやヨシガモのさまざまな技を繰り出すディスプレイとは異なる。単純な動きだからこそ,力強さを感じる。体が大きいから,迫力があり,アピール度も高い。昨日(4/2),仙台でも桜の開花宣言があり,ツバメやシギチドリが飛来し始め,気持ちは,もう,すっかり春だが,冬から春にかけて,恒例の光景なので,これをおえておかないと,居心地が悪かった。(2024/03/23ウミアイサ)ウミアイサのちょこっとディスプレイ

  • 青空の梅干し

    ベニマシコは,夏羽がより赤くなるので,夏の北海道に行くと,緑の中に梅干しを置いたようなベニマシコを見ることができる。もう1週間以上も前の3月24日,蕪栗沼と伊豆沼。青空バックの梅干しを撮った気になって,気分良くしていたが,残念ながら,空も被写体も思った色ではなかった。相変わらず,自己評価が楽天的な私。ああ。たぶん,この1週間の間に,ほとんどのベニマシコは,北に渡去してしまったと思うし,青空の梅干しを見るには,やっぱり北海道に行かないとダメかな。ちなみに,北海道の夏のベニマシコはこんな感じ。(2018/06/11北海道)口直しに,この日,今季,初めて撮ったキチョウとキタテハを置いておく。いずれも,伊豆沼産。伊豆沼は,チョウやトンボも,面白いところ。と,締めようと思ったが,こんな巨大な魚が,複数,ジャンプを繰...青空の梅干し

  • ミユビシギ ものぐさ走り

    砂浜にミユビシギの群れ。みんな,1本足で休憩中。しかし,次第に潮が満ちてきて,足元に,波が近づく。隠していた足を出して,ミユビシギ得意の走りを見せてくれる,と思いきや,何と,1本足のまま,ぴょんぴょん跳んで,走り始めた。ものぐさ走り。どうせすぐに,また,1本足で休憩するので,足を出すのが面倒だから,って。実に,人間臭い。人間にたとえると,お風呂でどうせ脱ぐから,と,トイレで用を足したあと,パンツを足に引っ掛け,お尻を出したまま,風呂場に走るのと似ている。人間のソレを目撃したときは,大爆笑しかなかったが,ミユビシギのこの姿は,微笑ましく,ほのぼのと,めんこ。しかし,この子たち,いつまでも休憩モードではなかった。お目覚めの後は,それぞれ,走り始めた。こちらが,本来のミユビシギの走り。速い。速い。速い。ミユビシ...ミユビシギものぐさ走り

  • ツバメを見た日

    3月30日の12時45分頃,私の今季ツバメ初認。常磐道の鳥の海PAに寄ったとき,強風にもみくちゃになりながら,風に飛ばされるようにして,1羽が飛んでいた。この日は,用事があって,鳥見は午前中だけで,自宅に帰る途中だった。帰宅後,1時間くらいのすきま時間があったので,自宅近くのフクジュソウ群落地を,ちょこっとだけ覗いてみた。フクジュソウは,終わりかけのようだったが,まだ,まだ,きれい。ここは,カタクリの大きな群落もあるところ。葉っぱが,たくさん出ていた。花は,まだだったが,まもなく,という雰囲気。こんな感じだから,仙台市内でも,早いところは,もう咲いているかもしれない。ショウジョウバカマは,秒読み状態。あとは開くのを待つのみ。明日,天気が良ければ,開くかもしれない。フキノトウは,しばらく前から出ていて,すで...ツバメを見た日

  • さえずる鳥と目が合う

    季節が進み,蒲生のフィールドでも,鳥たちがにぎやかになってきた。ホオジロは,木の高いところでさえずるイメージだが,この子は,目線の高さでさえずっていた。しかも,さえずっていたのは,遊歩道の脇。脇を通るとき,やむなく,一旦,どいてもらったが,帰りも,同じような場所でさえずっていた。申し訳ないが,人が通るところにいるあなたが悪い。ごめん。通るよ。そ,そんなに,にらまないで。このカワラヒワも,目線の高さでさえずっていた。以前,記事に載せたカワラヒワは単独だったが,今回は群れの中の1羽。以前の子は,「ビーン」,オンリーだったが,この子は,複雑に鳴いて,最後に,「ビーン」,と鳴いて,締めている。そのパターンを繰り返して,さえずっていた。よく見ると,口を閉じたまま,複雑に鳴き,「ビーン」と締めるところで,口を開いてい...さえずる鳥と目が合う

  • 黒頭巾ちゃん気をつけて

    オオジュリンが,夏羽に換わってきていた。夏羽になると,オスは,黒い頭巾をかぶったように,頭が真っ黒になるが,まだらになってきた。オオジュリンの夏羽換羽は,羽の先が擦り切れて,中に仕込んでいた夏の装いが,表に出るタイプ。まもなく4月になるとはいえ,宮城は,まだ,雪が降る季節を抜けていない。薄着になると,まだ,寒いときもあるかもしれない。気をつけて。それにしても,春の同じような時期に,ちょうど良いあんばいに,一斉に擦り切れる,て,どういうことなんだろう。何か,特別な秘密が,隠されているような気がする。ちなみに,夏場のオオジュリンは,こんな感じ。(2018/07/16北海道紋別市)この画像は北海道のものだが,以前は,北海道まで行かなくても,本州北部でも観察できていた。今はどうなんだろう?(2024/03/23-...黒頭巾ちゃん気をつけて

  • シギチ 始まりの兆し

    いたのか,来たのかわからないが,蒲生干潟でコチドリ,蕪栗沼(白鳥地区)でツルシギ,タシギを観察できた。久しぶり。撮影は,遠い,陽炎が立っている,へたっぴ,と条件が悪くって,全然ダメだったが,証拠写真にはなるだろう。まだ早いと思っていたが,油断していると,どんどん季節が進んでしまう。すでに繁殖期に入っている鳥たちもいるし。今回は,まだ予告編,という感じだったが,4月以降の本編を見逃さないようにしないと。(2024/03/23-24コチドリ,ツルシギ,タシギ)シギチ始まりの兆し

  • 女子1人をめぐる3人の男子のお話

    この子たち。3人の男子が,1人の女子の周りをぐるぐる。アピールを始める男子。「どう,オレ,カッコいいべ。」「髪型もどうよ。」急展開。左から第4の男子が登場。「なんだ,なんだ。」敏感に反応する男子2人。1人は後ろで傍観。最初に突っかけてきたのは,第4の男子。攻撃を避けて,男子1人が飛んだ。傍観していた右端の男子。漁夫の利を狙っていそう。やっぱり。抜けがけで,ちょっかいを出し始めた。こういう奴って,人間にもいそう。隙があれば,そこを突いてくる奴。その後,再び,3人の男子と1人の女子になる。数は男子3人で変わりないが,入れ替わったかどうかは不明。*************************************************************このときに撮影した画像データを見返すと,コガモ...女子1人をめぐる3人の男子のお話

  • にほ揃え,再び

    2月2日,宮城県県北で,日本産カイツブリ全5種をコンプリートした記事を載せたが,この日は,仙台市内から南下するコースで,1日でコンプリートできた。いるとわかっているところを巡回しただけだが,嬉しいものは,嬉しい。以下,出会い順。1種目は,大沼のカンムリカイツブリ。この子は,ほぼ夏羽に着替え済み。ちょっと前まで,10〜20羽いたが,今,数は激減。この日は,5〜6羽しか見られなかった。しかし,求愛ディスプレイは,継続して見られた。居残り組が,例年どおり,ここで繁殖までいくかも。2種目は,蒲生のカイツブリ。元養鯉場に行くと,大体,複数羽と会える。かなり換羽が進んできたようだ。TV時代劇でよく聞く,独特の鳴き声も聞こえた。3種目は,閖上(ゆりあげ)のアカエリカイツブリ。この日,川の方には見当たらなかったが,漁港内...にほ揃え,再び

  • カルガモのオス・メス見分け方

    カルガモは,オス・メス同じに見えるが,ちゃんと見分ける方法がある。市販の図鑑に詳しい解説があった。カモの男女を見分けられなくっても,なぁ~んも困ることはないし,役に立つことも,たぶん,ない。しかし,これからの人生,ちょっとだけ幸せになれるかもしれない。今の時期は,カップルを見る機会が多いので,オス・メスがわかると,鳥見が,さらに,楽しくなる。この子たちは,大沼にいたカップルだが,左がメスで,右がオス。まず,大きさが違う。カルガモは,オスの方が大きい。色は,メスの方が,全体に淡い感じ。オスは特に下半身が黒っぽい。お尻の黒い部分に着目すると,オスが真っ黒なのに対し,メスは真っ黒じゃない。運良く撮れた,お尻合いの画像。次は,同じ日,蒲生にいたカップル。大きさを比べれば,すぐに,オス・メスがわかるが,1羽だけのと...カルガモのオス・メス見分け方

  • クロサギの冠羽

    相馬の黒くないクロサギ。すっかりお馴染みになって,ここにも,何度か登場しているので,名前を付けておこう。体の色がグレーなので,「グレ太」とするか。たぶん,グレてはいないと思うし,オス・メスもわからないけど。さて,このグレ太。冠羽が出てきたような気がする。これが,1月8日のグレ太。ツンツン,毛を立てているが,冠羽,ではない。次は,2月18日のグレ太。よ〜く見ると,ぽよぽよした毛が見えるが,冠羽はない感じ。最新の3月16日のグレ太。1月,2月と比較してどうだろう。房状の冠羽が出てきた感じがする。いつまでここで観察できるかわからないが,これからどこまで伸びていくのか楽しみ。(2024/03/16クロサギ)クロサギの冠羽

  • 期間限定,カモメ劇場リバイバル

    3月7日に掲載したホッキ貝食べ放題のカモメ祭りの続き。前回からずいぶん間が空いてしまって,もう,カモメなんて季節ではなくなったが,月が替わって,さらに季節が進む前に,ここにメモを残しておく。貴重な出会いだったので,残しておかないと。この日,3月2日は,春の渡りで北上するカモメ類が,この周辺に立ち寄ってくれていた。以前の記事に書いたとおり,相馬港北側の浜に,数多くのカモメ類がいたが,ここ釣師浜(つるしはま)でも,盛期を上回るほどのカモメ類を観察することができた。まさに,期間限定,この日限りのリバイバル。まず,漁港内のカモメの群れを覗いてみる。防波堤の上に,セグロカモメやワシカモメの姿もある。期待が高まる。浜に出てみると,震災前の盛期を彷彿させる光景が広がっていた。浜に広がる,カモメの群れ。群れ。群れ。群れ。...期間限定,カモメ劇場リバイバル

  • コサギの子サギ

    この子は,コサギの子サギ。コサギの若サギとも言っても良いか。子どもは下くちばしがまだ淡色。足も,まだら。おとなになると,くちばしも足も黒になる。下は,子サギと一緒にいたおとなサギの画像。コサギの子サギは,一見,カラシラサギ冬羽と似ているが,カラシラサギは,冬羽になっても,くちばし基部に黄色が残り,目先の色は黄緑色。さらに,カラシラサギは,夏羽になると,冠羽がボサボサと生えてきて,くちばしも黄色になるので間違えようがなくなる。(下は過去画像)(2006/07/22カラシラサギ蒲生)なので,コサギの子サギが,カラシラサギかも?、と期待させ,楽しませてくれるのは,春先までとなる。それにしても,何で「コサギ」なんだろう?ダイサギ→チュウサギ→,と,きたら,当然,次は「ショウサギ」なんでないの?以前からの素朴な疑問...コサギの子サギ

  • 小さな漁港の日常

    ぼくはウミウ。魚は,この喉ごしが堪らないなぁ。ウめぇ,なんちって。平和じゃぁ。平和。さて,もう一丁,て,な,何だ,コイツらはぁ。絶対にやるもんかぁ。ギャ。グ。わぁ,離しちまったぁ。と,盗るなぁ~。くるぁ~!あ”~,なんてこったぁ~!わぁ~。え~ん。う,う,う…。でも,ま,いいか。ボク,魚獲りの天才だし。立ち直りが早いのがボクの美点。こんなの,よくあることっさ。日常,日常!(2024/03/16ウミウ)小さな漁港の日常

  • ちょっと何やっているのか分かんない

    2月1日の記事にも登場したヨシガモ。この日,鳥の海に,メス2羽,オス6羽の群れが入っていた。うち,メス1羽はこの騒ぎに距離を置いていたが,オスたち6羽が大騒ぎしていた。飛んだり,降りたりを繰り返す奴。降りては飛ぶ,繰り返しの飛翔。メスを見つつ,飛び超してしまうし。何を叫んでいる?今度は,何やら叫びながら,メスに向かう。彼女の前に着水したが,どうなの?そして,伸びたり,縮んだり,曲げたりする奴も。どこがパフォーマンスの最初か,わからないが,まず,くちばしで水しぶきを作りながら,首を横にひねる。すぐ近くにメスがいる。次に,見て,見て,て感じで,縦に伸びる。こちらからは黒くしか見えないが,頭の構造色をメスに見せている感じか?次は,お尻上げて~。逆「へ」のポーズで,水上に体を伸ばす。また,首を横回転。喉の白と,頭...ちょっと何やっているのか分かんない

  • ジェンダーレスじゃない

    ハイイロチュウヒのメスは,灰色じゃない。灰色じゃないのに,ハイイロて呼ばれる気持ちって,どうよ。メスは,オスにはない,また,チュウヒにもない,鷹斑(たかぶ)が翼の裏にあり,いかにもタカ!て感じ。この角度からは,オス以上にかっこいいと思う。体がタカなのに,顔がフクロウ,という組み合わせは,メスならでは。ここで,ハイイロチュウヒと呼ばざるを得ない悲しさよ。話が変わる。上に記載の子は,真冬のお昼頃に上空を飛んでいたものだが,今季,蕪栗沼に隣接する白鳥(しらとり)地区のヨシ原は,ハイイロチュウヒたちのねぐらになっていて,日が沈む時間になると,ハイイロチュウヒが乱舞する光景が見られた。広く知られているようで,県外ナンバーの車も含め,カメラマンも結構集まるようになっていた。私も2回行って,1回目は,結構長い時間楽しめ...ジェンダーレスじゃない

  • つぶ貝になりたい!?

    心配した。見つけたときは,港の奥で,ず~っと羽繕いをしていた。外洋性の鳥が港に入るときは,弱っているときが多く,そのかなりの割合で油曝(ゆばく)被害。しかし,今回は,そうではなさそう。羽繕いの後,どんどん近くに寄ってきた。潜った。どこに行った?と探したら,なんと,足元にいた。自分で寄ってきたくせして,警戒モードで,羽を寝かせて,ぺったり体に付けている。ハマると,こんなことがあるが,この後,目の前で,さまざまなパフォーマンスを見せてくれた。私しかいなかったので,この子,独り占め。まずは,羽ばたきパフォーマンス。地味な体色なだけに,羽ばたきすると,次列風切の真っ白にどっきり。美しい。翼のパターン。次列風切の初列側の1枚(s1)が黒と白のツートンカラーになっている。その隣りの羽も先っぽが黒いか。次,あんまり面白...つぶ貝になりたい!?

  • 目ん玉飛び出し防止策

    キツツキの仲間は,食事を得るため,木をつつく。それも,コツ,コツと,周辺に音が聞こえるほど,強く。反ってぇ、コツ。反ってぇ,コツ。人間界で頭突きの名手と言ったら,ボボ・ブラジルや大木金太郎(古!)だが,たぶん,その何百倍もの威力の頭突きを,繰り返し,繰り返し,かましているような感じと思う。脳などを守るため,くちばしや骨格が特殊な構造になっているようだが,目の対策も。以前の記事に冗談半分で書いたが,キツツキの仲間は,目ん玉が飛び出さないようにするため,この瞬間,目を閉じる。これ,ホント。何も対策しなければ,何度も繰り返すこの強い衝撃に,目ん玉が飛び出してしまう。何なら,あなたも,その辺の壁に,頭を思いっきりぶち当ててみると良い。あ,目が飛び出す前に頭が割れるか。もとい。いずれ,そのくらいすごいことを,日常的...目ん玉飛び出し防止策

  • ぼくタヒバリです。

    ぼくタヒバリです。土くれではありません。ここにいます。ぼくタヒバリです。ヒバリさんとは別人です。そんなビッグネームではありません。ぼくタヒバリです。ビンズイさんによくまちがえられます。ぼく的には,いっそ,「ビンズイ」と呼んでいただいても結構なのですが。ぼくタヒバリです。実は,ぼく,セキレイさんたちの仲間で,尾羽を振る癖も一緒です。田んぼにご一緒することもあります。ぼくタヒバリです。マミジロタヒバリさん,コマミジロタビバリさん,ムネアカタヒバリさん,セジロタヒバリさん,など,◯◯タヒバリさんは,1人来ても,人だかりになりますが,ぼくは,「◯◯」がつきません。あまり見向きされません。ぼくタヒバリです。こうした地味なぼくですが,北に帰る頃には,赤い衣裳に衣替えします。ほんのりした赤なので,気づいていただけるかど...ぼくタヒバリです。

  • チュウヒコレクション

    チュウヒを狙って蕪栗沼に行ったことはないのだが,行くたびに出てくるので,来るものは拒まず,という感じで撮影してきた。撮影データをひっくり返して,今季出会った個体を整理して,日付順に並べてみる。今回は,オス・メス,成・幼の識別,さらに,個体識別にも挑戦してみるが,識別には全く自信がないことを,あらかじめ言い訳しておく。2023/12/02この日の2羽は,1月29日の記事「冷凍怪獣ギガス」にも,掲載していた個体。上半身のアイボリーと,下半身の赤褐色の配色が,ウルトラマンに出ていた冷凍怪獣ギガスと同じだったので,「ギガス型」と呼んでいた個体だ。ギガス1号飛翔ハンドブック(文一総合出版,山形則男著)によると,このように上半身が淡色の特徴は,メス幼鳥に合致する。上の個体は,淡色ベースの上半身に褐色の班が目立つ。下の...チュウヒコレクション

  • 衣替えしたヘラサギ

    この日の蕪栗沼は,盛期の賑わいがウソのように,すっからかん。何もいなかった。しかし,沼の脇の土手を歩いて行くと,沼の一番奥,川に続いている岸辺に,サギたちの群れが入っているのが見えた。かなり遠かったが,18倍の双眼鏡で確認すると,ヘラサギが混ざっているのを確認。下の画像は上の一部を拡大したもの。この子,夏羽に換わっているのでは?あまりに遠くって,画像がひどいが,後頭部に,トキのような冠羽がボサボサ生えてきたのがわかる。(ヘラサギはトキ科で,トキの近縁種。)夏羽になると,体の一部が黄色っぽくなるが,それも何となくわかる。このとき,あまりにも遠くて,消化不良だったので,昼過ぎリベンジに行ったが,あえなく返り討ちにあってしまった。午後は,土手道を挟んで反対側の白鳥地区の方に,ダイサギ1羽とともにいたが,朝と同じ...衣替えしたヘラサギ

  • 名残雪と鳥

    蕪栗沼周辺では,冬鳥のガンカモの姿がめっきり少なくなり,一方で,ウグイスのさえずりが,複数か所から聞こえるようになってきた。まだまだ風が冷たいが,もう,冬とは呼べない季節になった。ところが,この日,蕪栗沼脇の土手を歩いていたら,午前9時前から雪が降り始め,あっというまに,周りの空間が雪で埋まった。♪上みれば虫こ,中みれば綿こ,下みれば雪こ♬の世界。どこもかしこも雪,雪。スマホで気象情報を確認すると,この雪,1時間ほどで上がるようだ。なごりの雪を楽しむのは今。降りしきる雪のため,なかなかピントが合わなかったコガモ。どこにいるのか,よくわからない画像。次は,雪に負けずに飛ぶノスリ。これは,オスのアカゲラ。雪のなかの赤がきれい。木々の陰になって,体の一部が隠れているショットも、風情があって良い。昔,野鳥写真って...名残雪と鳥

  • 祝!受賞

    一昨日の3月11日,宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」が,第96回アカデミー賞で,長編アニメーション映画賞を受賞した。今回は,祝意を込めて,この映画に準主役で登場したアオサギを掲載する。映画は,事前に何の予告もなかったので,公開されていたポスターを見て,ガッチャマン的な冒険譚をイメージしていたが,全然違った。非現実世界のなかに,色とりどりのイメージが溢れた映画で,暗喩,示唆に満ち,かといって,小難しくなく,誰でもが楽しめる冒険譚になっていた。そのなかで,アオサギは最も重要な役割を担っていた。声は菅田将暉さんだったし。さて,こちらのアオサギは,ひと月以上前の2月3日に撮影した現実のもの。まだ,地味な冬の装いの頃。この頃は,くちばしも,このとおり。なんの色気もなく,質実剛健。こちらは,アカデミー賞受賞前...祝!受賞

  • う!

    水辺で鳥見をしていると,必ずと言っていいほど,「ウ」に出会う。ヒメウはわかりやすいので良いが,ウミウとカワウは,よく見ないと識別できない。ま,似たようなもんだし,「ウ」の識別は億劫だ。いいかぁ,と思って。フィールドノートには,ウの仲間,という意味で,「ウsp.」なんて書くことが多い。ホントは,良くないんだけど。しかし,こういうふうに,カワウとウミウに並ばれると,億劫さが,ワクワクに変わる。左がウミウ,右がカワウ。人によって識別方法は違うと思うが,私は,カワウの口元がカタカナの「カ」になっていることで判定。「カ」という字の,肩の,真っすぐに降りてくる線が,カワウの口角と一緒。「カワウ」の「カ」だし,覚えやすい。上の画像は右向きだが,左向きのときは,まさに「カ」。下の画像はウミウ。「カ」ではなく,口角の尻尾が...う!

  • ベニマシコのなる草

    雪が積もったある日,草にベニマシコがなっていた。しかも,ミルクイチゴ色のが3つ。ここは,昨年,隣接地で大きなイベントがあったので,雑然と生えていた灌木や長く伸びていた下草など,きれいに刈り取られてしまったところ。どうなることかと,心配していたが,ベニマシコがなる草が生えていた。下の画像では,4つ,なっている。全然以前と同じではないが,下草がだいぶ生えてきて,回復の方向にはあると思う。夏に向けてさらに雑草・雑木が繁茂してくるだろうが,もう,あまりいじらないでほしい。身勝手な願いだが,鳥には薮が必要です。オシドリやカワセミも戻ってきてくれると良いのだけれど...。(2024/02/23ベニマシコ)ベニマシコのなる草

  • ドリトル先生にも登場

    秋田にいた小学生時代,学校の図書館にあったドリトル先生シリーズ(ヒュー・ロフティング著,井伏鱒二訳)が大好きで,繰り返し読んでいた。ハードカバーの市松模様の単行本だった。イラストも味があって,さまざまな鳥や動物、また,おしつおされつ,とか,楽しい名前の動物も登場して大好きだった。このころの世界は,今よりも,不思議だらけ,謎だらけで,果てしなかった。この本の中に,声がきれいな鳥として「カワラヒワ」が登場していて,当時子どもだった私は,カワラヒワって,どんな声で鳴くのだろう,と,憧れの鳥になっていた。長じて,カワラヒワのことをよく知るようになるのだが,さえずりは「ビーン」だけ。キリリ,コロロという地鳴きの方がきれいと思うほど。カワラヒワは全然悪くない。でも,ちょっと,しょんぼり。そのカワラヒワが,この日,目線...ドリトル先生にも登場

  • おいら,ヤクザなカモでゲス!

    カルガモの群れに混ざっていた子,初見では,「この子,なんだろ?」と,「???」だった。一見,カルガモっぽさが全く感じられず,マガモのオスとメスの交雑かぁ,なんて,アンポンタンなことを考えていた。でも,改めてよく見ると,顔にカルガモっぽさが出ていた。背中のウロコ模様も,カルガモ譲りかな。純マガモにしては,中央尾羽のくるりんもない。マガモ+カルガモ,俗称マルガモと思われる。そういえば,今季は結構な数のマルガモと出会ったなぁ。この子,よく見ると,くちばし上部の模様がカッコ良かった。くちばしにタトゥーを入れたみたい。でも,このままじゃ,温泉に入れないな。(2024/03/03マガモ・カルガモハイブリッド)おいら,ヤクザなカモでゲス!

  • 求愛シーズンの始まり

    3月3日桃の節句の朝水上に,パラっと,分散した2ダース程度のカンムリカイツブリ。その中に,夏羽に換わってきた子がなんぼか。この子,水上で,姿勢を低くしながら,ギュ,ギュン,ギュ,ギュン,...,と,ふた声ずつリズミカルに鳴き続けていた。あ,この子もだった。体も黒っぽくなってきている。潜水すると,いったん鳴き声が消えるが,浮上するのと同時に,また鳴き始める。この子たちは,基本,誰からも相手にされていなかったが,くじけずに,ずっと同じことを繰り返していた。この子は,まだ冬羽でも,気持ちはすでに春。この日は,それほど頻繁にはなかったが,突進する光景も観察できた。シノリガモやクロガモは,自分の能力を示すパフォーマンスで,近くにいるメスに見せようとするが,カンムリカイツブリは,相手めがけて突っ込んでいく。求愛行動,...求愛シーズンの始まり

  • こっちに来ないかなぁ?

    報道によると,今季,千葉県の印旛沼に,6万6千羽を超えるトモエガモが越冬した,という。羨ましいこと,この上ない。どういうルートで渡るのかわからないが,北上するなら,宮城県を通るはず。前日の夕方,鳥の海に数羽来ていたのを見たので,もしかして,と思い,この沼を覗いてみた。結果,この日は,オス3羽,メス2羽の計5羽。いたのはいたが,これをどう捉えていいのか,わからない。これからなのか,見ていない間に終わったのか,それとも主ルートではないのか。ここに毎日来れるわけではないので,わからないまま,終わってしまうかなぁ。(追記)この2日後に行ってみたが,抜けてしまっていた。やっぱりダメかなぁ。鳥の海にいたのは,この5羽だったかも。(2024/03/03トモエガモ)こっちに来ないかなぁ?

  • ホッキ貝食べ放題のカモメ祭り

    相馬港で探鳥した後,車で北上すると,右手の海上にカモメ類の大きな群れが見えた。ウミネコだろう,とは思ったが,念のため,車を停めて確認する。ぅおっ!いたのは,ウミネコのほか,オオセグロカモメ,セグロカモメ,ワシカモメ,シロカモメ,カモメ。すごっ!まず,オオセグロカモメ。当地では少ないセグロカモメ。薄い色の背が,超うれしい。県内では久しぶりに見るワシカモメ。シロカモメの成鳥は,こちらでは希少。以前も成鳥は少なかったが,この群れには複数入っていた。ひと回り小さな、カモメ。以上,カモメ類の主要メンバー勢ぞろい。ただし,このときの撮影は,ほぼ全滅。大好きなカモメたちが次から次に飛んできて,息をつぐ間もなかったのもあるが,興奮して,本能のおもむくまま撮り続け,シャッタースピードが変わっていたのに気付かなかった。無茶苦...ホッキ貝食べ放題のカモメ祭り

  • 紅まし子ちゃんの一発ギャグ

    ベニマシコのぉ,中身!ベニマシコのぉ,中身!!はい,大変失礼しました。にこりとしていただけると幸いです。さらに,口に含んだコーヒーなど,吹き出していただけたら,まし子,望外の幸せでございます。…男の子なんだけどね〜(^^ゞ(2024/02/23ベニマシコ)紅まし子ちゃんの一発ギャグ

  • シメは鳥型ドロイド?

    シメ。(上メス,下オス)異常に大きな頭と太くてがっしりしたくちばし。普通の鳥にはありえないプロポーション。(メス)頭の不自然な大きさは,くちばしを機能させる筋肉が詰まっているせい。その筋肉に支えられたがっしりしたくちばしで,固い木の実も砕くという。他の鳥が及ばない能力を持っている。(オス)しかも,このくちばし,夏羽になると,メタリック化する。下は季節が進んだ状態の過去画像。(2008/05/11飛島オス)加えて,初列風切の内側から次列風切にかけての羽が,先端をハサミで切ったような不思議な形になっている。下の画像を見ると,外側から5番目の羽根(P5)から,内側にかけて独特の形になっているのがわかる。(オス正面)こうなっている理由は,今もって,誰もきちんと説明できない。自然界では不自然であり,風切がこうなって...シメは鳥型ドロイド?

  • こんなになっちゃった!

    まだ,まだ,と油断していたので,ビックリ。もう,こんなになっている子がいた。耳の後ろの飾り羽も出てきて,顔の白いところが黒くなってきた。側面も白から焦げ茶に変わりつつある。こうなったら,もう夏羽完成が間近,という感じ。このとき,風が左から右に吹いていたので,右を向いた画像は,耳の後ろに出てきた金色の飾り羽がフワッと広がって,お尻のふわふわの羽がさらに空気を含んでいる。黒くなり,しまって見える上半身との対比が,何とも,良い。この子以外には,ここまで換羽が進んだ子はいなかったので,今,この時点では超希少。今季の初物。縁起物のレベルだ。正面顔はちょっと怖い。まだ,まだ,ここまで換羽した子は少ないが,しばらく経つと,もっと黒くなり,飾り羽もきれいになった子が多くなってくる。渡去する前に,黒くカッコ良くなった子たち...こんなになっちゃった!

  • 三種混合/鳥ver.

    ワクチンではなく鳥の話し。この日,この公園には,マヒワとカワラヒワ,アトリの3種が混ざり合った群れが入っていた。この3種はしっかり混ざっていたわけではなく,混ざったり,分かれたりを繰り返していた。休日の公園なので,犬の散歩やジョギングで訪れる人も多く,地面に降りていた鳥たちは,人が通るたび,樹上に避難していた。マヒワは,スズメより小さな鳥で,オスはメスより黄色味が強く,黒い帽子がチャームポイント。画像で見ると渋い色に見えるが,野外では,この黄色が,より黄色く,鮮やかに見える。メスは,かなり地味になるが,めんこいことに変わりなし。遊歩道に面した木に止まってくれるので,散歩の方々の目も楽しませてくれていた。カワラヒワは,マヒワより大きく,がっしりしている。しかも,この日にいたのは,亜種オオカワラヒワ。亜種カワ...三種混合/鳥ver.

  • 胸に鳥が飛ぶ

    最初は雪バックのシルエット。フレンドリーなカケスが多い公園だったので,一瞬,またカケスか,と思ってしまった。そのくらい大きかった。トラツグミって,こんなにデカかったっけ,と思うくらいデカかった。ある図鑑によると,ツグミが全長24㎝,トラツグミが全長29.5㎝。全長のみで単純比較はできないが,ツグミの1.23倍,2割増しを超える大きさだ。「日本鳥類目録」(改訂第7版)によると,トラツグミはヒタキ科トラツグミ属。ツグミはヒタキ科ツグミ属なので,属が違う。トラツグミ属は,マミジロと本種の2種。この子は,この公園で越冬していて,ときどき人前に姿を見せているようだが,トラツグミは,姿を見る機会が少ない鳥。幸運だった。しかも,雪景色の中だったし。そして,ポンと頭上の木に飛び移る瞬間も見ることができた。被写体ブレはして...胸に鳥が飛ぶ

  • 首が回らなくなった人の厄除けに!

    カメラ,レンズなどの撮影機材の購入費や遠征費用などの支払いで「首が回らない」状態になる鳥見人は,日々,生まれていることと思う。かくいう私もその一人なのだが,先日,ものすごく「首が回る」シメと出会った。ご利益があるかどうかわからないが,縁起物(?)なので,運のおすそ分け。シメの男の子。お~い,首を回してみて。「は~い。じゃあ,いくよ~。」「せ~の,そうれ!」「まだ,まだ!」「もうちょい。」「お,空が見えたな。どう?こんな感じで?」・・・とは,言っていなかったが,こちらからすると,「うひょ~」だ。なんと,首が180度,いや,それ以上回っていた。映画「エクソシスト」のリーガンも真っ青。フクロウは,首が270度回るそうだし,ハクチョウ・カモ・サギ・ツルなど首が長い鳥は,体を動かさなくっても,くいっと後ろを振り向け...首が回らなくなった人の厄除けに!

  • ジョウビタキの"ここんとこ"

    ジョウビタキは,全体がオレンジ色と黒でコーデされているが,このコーデが尾羽まで徹底されていた。尾羽12枚のうち,真ん中の2枚だけが黒で,側の各5枚はオレンジ色。この色の組み合わせ,なんとなく馴染みがあるな,と思っていたが,オートバックスや牛丼の吉野家の看板がこの組み合わせだった。目立つ組み合わせ,ということか。あと,ブルースリーが死亡遊戯で着ていたジャージも、オレンジに黒のストライプが入っていなかったっけ?ジョウビタキと牛丼の組み合わせも意外性があって面白いが,ジョウビタキとブルースリーのマッチングなんてのも,楽しい。アチョーッ,なんて鳴いたりして。あともう一か所めっけ。こちらは,たぶん,図鑑にも記載されていない"ここんとこ"。よく見ると,目の後ろが一段と白っぽかった。最初は,この子だけの特徴なのか,と思...ジョウビタキの"ここんとこ"

  • ボクの名前を当ててごらん?

    ボクの名前はなぁ〜んだ?ヒント1山梨県と福岡県の「県の鳥」といえば?ヒント2日本には1年中いるよ。ヒント3ヤブの中が大好き。ヒント4春告鳥(はるつげどり)とも呼ばれているよ。ヒント5梅の花には何のこだわりもないよ。ヒント6西川のりお,江戸屋猫八と言えば?「ウグイスく~ん」は~い。し,しまった。返事してしまった。(2024/02/23ウグイス)ボクの名前を当ててごらん?

  • 鳰(にお)の衣替え

    昨日の記事に,アカエリカイツブリの換羽が進んでいない,と書いたが,ほかのカイツブリ類は,夏羽に移行してきている個体も見られるようになってきている。カイツブリの仲間では,カンムリカイツブリが一番早いかもしれない。下は,同じ日(2/24),大沼で撮影した冬羽(上)と夏羽(下)。早い個体は1月下旬から夏羽に移行してきており,今では,少しずつ,換羽してきた個体が多くなってきている。ハジロカイツブリは,夏羽になると顔が黒くなり,目の後ろに金色の飾り羽が現れるが,飾り羽の兆しが表れてきた個体がいた。下の画像は,2/17の阿武隈川で,前の方にいる子にその兆しが見える。ただ,ほとんどの個体は冬羽のまま。カイツブリも,まだ冬羽が多数派だが,夏羽に変わりつつある個体も見られるようになった。上の画像は,2/24の蒲生だが,くち...鳰(にお)の衣替え

  • 夏羽までまだまだ

    記録的な暖かさに釣られ,お調子者の私は,2/17と2/18,アカエリカイツブリの換羽の状況を見に行ってきた。アカエリカイツブリは,閖上(ゆりあげ)に2羽,相馬に1羽,亘理に1羽の計4羽見つけたが,夏羽に変わってきている個体はなし。この子は,2月3日の「赤い襟が見えてきたっけ」という記事に登場した子と同一個体と思うが,2週間前と全然変わりなし。前回はいなかったが,今回,閖上漁港に入っていた子。冬羽のまんま。この子は,鳥の海の荒浜漁港に入っていた子。この子も換羽の気配なし。残念。春まがいの陽気にだまされた感じ。まだ,まだ,だった。アカエリカイツブリって,普通はこんなに簡単に会えないのに,こんなに会えているってのは,もしかすると移動していると途中かも。時間がなくなってきたのかもしれない。いずれ,まもなく北に渡っ...夏羽までまだまだ

  • ハジロカイツブリの羽白

    ハジロカイツブリは,なかなか飛ばないので,名の由来となっている「羽白」を観察する機会がなかなかない。また,図鑑も,翼の写真まで掲載していないものが多い。今回は,たまたま「羽白」を撮影できたので,ここに残しておく。飛翔写真は撮れなかったが,着水後,羽ばたいてくれた。ちなみに,カンムリカイツブリも,アカエリカイツブリも,ミミカイツブリも,翼に白い部分があるので,「羽白」はハジロカイツブリだけの特徴ではない。全部,ハジロ。また,「図説鳥名の由来辞典」(柏書房)によると,古来,「はじろ」とは,スズガモやホオジロガモを指していたという。さらに,ミミカイツブリの「耳」は,夏羽に出る金色の飾り羽だが,金色の飾り羽はハジロカイツブリにも出る。Wikipediaによると,英名は,Black-neckedGrebeだが,米名...ハジロカイツブリの羽白

  • クロサギの狩り

    アフリカには,クロコサギという鳥がいる。見た目は,真っ黒なコサギなのだが,狩りの方法が変わっていて,翼を丸く広げ,体全体を傘のようにして日陰を作り,そこに集まった魚を捕食する。魚は日陰に集まる習性があるので,その習性を利用した狩りの方法だ。さて,今回ここに取り上げるのは,以前もこのブログに掲載した相馬港の黒くないクロサギ。この日は天気の良い日曜日だったので,水遊びの親子連れや釣り人でにぎわっていたが,前回までと同様,結構近くに出てくれて,魚を捕食する行動も見せてくれた。このクロサギの捕食行動を見て,冒頭のクロコサギの狩りを連想してしまった。クロコサギのような奇抜な格好をするわけではないが,このクロサギは,魚を狙ってる間,体を平べったくし,翼をわずかに広げる。単にバランスを取っているだけかもしれないが,水辺...クロサギの狩り

  • とぼけた顔してババンバーン ♪

    というのは,かまやつひろし氏が作った往年の名曲の歌い始め。ワシカモメの顔を見ていると,なぜか,この歌が頭の中を駆けめぐる。"きっと良い人なんだろうなぁ"と思わせる味わい深い顔。ワシカモメは,本来,宮城県でも観察できるカモメなのだが,カモメ類の飛来数が減っているなか,今季は会えずじまいで終わっていた。岩手県北部まで北上すると,さすがにワシカモメの割合が多くなる。それにしても,ワシカモメ成鳥はきれいだなぁ。(2024/02/10ワシカモメ)とぼけた顔してババンバーン♪

  • 真っ直ぐ!

    そう,とにかく真っ直ぐ。真っすぐ。真っすぐ。真っすぐ。真っすぐ。真っすぐ。ボクは,大きな脚ヒレを,誰よりも強く動かせるんだ。誰よりも,強く,速く泳げるんだ。強くて逞しい自分を,彼女の前でアピール。(2024/02/10シノリガモ)真っ直ぐ!

  • 海とちっぽけな生き物

    前日の記事に,「晨」(シン)という漢字に絡めて,シノリガモの体の色を,夜明けの空の色になぞらえて書いた。しかし,正直,シノリガモの体の色は,海と波飛沫と磯でできている,と思っている。存在そのものが海を体現しているカモ。それがシノリガモ。そういう認識。だから,シノリガモは,海の風景に無茶苦茶合う。冬の海では,飛沫立ち上がる波の間でも、氷が混ざる荒れた北の海でも,普通に見られる。基本,多少の波は苦にしていないように見える。何でも飲み込んでしまいそうな海で生きる小さなカモの姿。今回の主人公は,ちっぽけなシノリガモ。(2024/02/10シノリガモ)海とちっぽけな生き物

  • 名前探し

    シノリガモは「晨鴨」と書く。かんむりの「日」(晶の省略形)に「辰」を組み合わせて「晨」。音読みで「シン」,訓読みで「あした」,「とき」,「よあけ」と読む。漢字が持つ意味は「夜明け」。この字を「シノリ」と読ませるのは,名前ならではの力技だが,この鳥にこの漢字を当てるのは,漢字が持つ景色とこの鳥の体色が符合して,とても美しい印象を与えてくれる。すごく良い。夜から朝に変わる濃い青に赤い曙光が差す夜明けの光景になぞらえている感じ。(2022/09/10龍飛崎の夜明け)(2022/09/11龍飛崎の夜明け)当てられている漢字は,上述のとおり,とても美しいものだが,「図説鳥名の由来辞典」によると,もともと,”をきのけんてう”の名で,藩政時代中期から知られていたらしい。”しのりがも”と呼ばれるようになったのは,藩政時代...名前探し

  • 磯浜の女王様

    磯浜の女王様。女王様に集まる下僕たちを睥睨。女王様が下僕たちに何か話している。鳥語がわからなくても,状況を見れば,何を話しているかくらいわかる。「近づくんじゃないよ。お下がり!」と言われて,「はい,そうですか。」と素直に言うことを聞いていたんでは,お国が潰れる。ひとりが挑戦。お,良い感じじゃない?と,思ったら,突き落とされた。「100年早いよ!」仕切り直し。さぁ,この女王様を落とすのは誰?(2024/02/10シノリガモ)磯浜の女王様

  • ホオジロガモ劇場

    僕はホオジロガモ。最近,ボクの食事処に来る邪魔者に腹が立っている。また,来ている。ウェ~イ,ウェ~イ。あっち行けよ。頭くるなぁ!怒りで髪の毛がザワザワ立ってきた。怒髪天を衝く,とはこのことじゃ。あれ?な,なんだよ,その目は。あ,あ。いえ,いえ。そんなつもりでは…。やば!ぎゃ。いきった自分が恥ずかし~~。消えてしまいたい~~~。おしまい。【注】上のお話は,あくまで,写真をつなげて作ったお話。本当に何が起きていたのかは,見ていた私もわからない。これまで,こんな姿勢で泳いでいるホオジロガモを見たことがないし,こんな潜り方も見たことがない。終始,こんな変な泳ぎ方をしていた。(2024/02/11ホオジロガモ)ホオジロガモ劇場

  • 米緋鳥純+交雑+緋鳥純 かな?

    蕪島の崖の下にいた女の子。頭に赤味が全くない。くちばしの基部(付け根)が黒いのも確認できた。腋羽の色までは確認していないが,アメリカヒドリのメスで間違いないと思う。こちらは,マリエント前の磯にいた男の子。2羽のうち,右側の子。ヒドリガモにアメリカヒドリの特徴が混ざっている感じ。目の後方に緑色が混ざる帯があり,体が全体にブドウ色混ざり。くちばし基部が黒いのもアメリカヒドリの特徴。手前に標準的なヒドリガモがいてくれたので比較しやすい。ただ,頬がクリーム色なのは,アメリカヒドリっぽくもないし,ヒドリガモっぽくもなく,少し違和感がある。とはいえ,ヒドリガモとアメリカヒドリの交雑オス成鳥には違いないと思う。こちらもマリエントの前にいた子。目の後方に緑色が見えるが,標準的なヒドリガモのオス成鳥と思う。目の後ろが緑色の...米緋鳥純+交雑+緋鳥純かな?

  • 八戸の春告げ鳥

    すごかった。こんなだったっけか。今回は,前日も,前々日も,午後から来たのだが,こんなではなかった。それが,いきなりすごいことになっていた。青森県八戸市にある蕪島は,日本一のウミネコ繁殖地。小高く盛り上がった蕪島の頂上には,2015年に焼失し,2020年に再建した蕪嶋神社がある。蕪嶋神社とその周辺施設は,再建・再整備により,非常にきれいに,立派になった。ここは,限られた面積に3万羽とも4万羽ともいわれるウミネコが繁殖のために飛来する場所で,100年以上前から,国の天然記念物に指定されている。全国に10か所以上あるウミネコ繁殖地のどこもが,人が近づきにくい崖や離島にあり,人が身近に観察できる繁殖地は,全国で唯一,ここだけ,という。ここも,元々は島だったが,太平洋戦争中の1942年に軍事施設を建設するため,旧日...八戸の春告げ鳥

  • フラッシュする白

    ホオジロガモも,飛んだときにドキッとするカモのひとつ。ドキッとするカモに共通するのは,飛んだときに白い翼帯が見えること。実際に見ると,羽ばたくたび,白がフラッシュし,とても目立つ。このときは,海の方から低く飛んできて,私の目の前を通過していった。ミコアイサの翼帯も撮れていたので残しておこう。昔は撮影できるとも思わなかった瞬間を切り取れていることには,ホント,感謝。(2024/01/28ホオジロガモ)フラッシュする白

  • マルガモ再び+謎マガモ

    先月1/31にマルガモの記事を書いたばかりだが,また,めっけ。カルガモの群れの中にいたもので,ぱっと見,カルガモのよう。しかし,クルっと上にカールした中央尾羽や胸の茶色はカルガモにはない特徴。マガモの血が混ざっている感じ。比較用に前回(1/28撮影)の子も貼ってみる。前回の子は後頭部が緑色だが,今回出会った子は,頭に緑色が出ていない。そのせいで,よりカルガモっぽい。この子,カルガモのメスと仲が良いようだった。しかし,種間交雑の二代目はどうなのだろう。さて,上に書いた子とは別に,こんなマガモがいた。今の時期(2/10)にエクリプスは考えにくい。それに,オスのように見えるが,くちばしに黒が出るのは,メスの特徴では?小さいが,上くちばしに黒い斑がある。交雑っぽくもない。メスの雄化(ゆうか)の可能性については見当...マルガモ再び+謎マガモ

  • 真鴨のここんとこ

    誰もこんなとこに注目しないだろうし,ましてや,撮影しようなんて人はいないだろうなぁ,とは思う。しかも,マガモだし。でも,夢中で撮影してしまったおバカな私。翼鏡は,むつかしい言葉でいうと,次列風切。翼の羽の一部。飛ぶと,翼を広げるから,見えるけれど,当然速く動くし,見える時間が限られるので,じっくりと鑑賞できない。かと言って,翼をたたんでいるとき,いつも見えている,とは限らない。というか,見えないときの方が多い。だから,こういうときは,じっくりと見る大チャンス。しかも,このときは,日が当たって,きれいに輝いていた。体を動かすたび,色が変わって見えるのも楽しい。ちなみに,飛んで見える翼鏡はこんな感じ。実際には,動くし,速いし,短時間だし,飛んでいると,じっくりとは楽しめない。(2024/02/03マガモ)真鴨のここんとこ

  • 子どものクロツラヘラサギ

    この子については,すでに1/6に観察し,1/7の記事に掲載していたが,1/14に近いところから撮影していたので,改めて,幼鳥の特徴がわかる画像をここに残しておくことにする。これは,1/7の記事に掲載したものと同じ画像。翼の先が黒いのがわかる。新たに2枚,くちばしの色がわかる画像。つるんとして,ピンクのくちばし。比較できるよう,おとなのくちばしも掲載しておこう。(2009/09/20船越水道)黒くて,でこでこ。全然違う。おとなの存在感がある。比較すると,今,蕪栗沼にいる子どもの方は,なんとも,華奢。(2024/01/06,14クロツラヘラサギ)子どものクロツラヘラサギ

  • ミドリが薄いアメリカヒドリ

    名取川河口近くにいた子。アメリカヒドリのオスに違いないのだが,目の後ろに続く緑色の帯の緑色が薄い。これまでもこういうタイプは結構いたが,あまり深く考えてこなかった。光の角度など見え方の問題ではなく,緑が薄い,ということ。ヒドリガモとの交雑は結構多いが,この子は純粋アメリカヒドリ。比較対照用に,昔撮ったアメリカヒドリの画像も載せておこう。(2020/01/01新地)(2009/04/09大沼)差は歴然。今回の子の緑色が薄いのは,どうしてだろう。ただのバリエーションなのか?それとも,年齢など他の要因が理由なの?海外の図鑑を含め,このようなタイプが載っていないか,結構がんばって探したが,なかなか見つけられず。ようやく見つけたのが,カモ図鑑の本家本元ともいうべき「決定版日本のカモ識別図鑑」(氏原巨雄・氏原道昭著,...ミドリが薄いアメリカヒドリ

  • 神子のお祭り

    朝,沼に到着すると,30羽弱のミコアイサ(神子秋沙/巫女秋沙)が集まって,お祭りをやっていた。集団が密になったり,疎になったり,分かれたり,また,集まったり...。離合集散の繰り返し。ときには,何羽か集まって,飛んで移動。今月の1日に掲載したヨシガモは,助走なしで水面から直接飛び立っていたが,この子たちは,しっかりと助走して飛び立っていた。撮影すると,後ろに残った水しぶきが楽しい。そして,飛んで初めて見える翼の模様。肉眼だと,その一瞬にドキッとして,ワーッと感動するが,文字どおり一瞬なので,何やら白い模様がフラッシュした,という記憶しか残らない。ところが,撮影し,この一瞬を切り取ってておくと,じっくりと鑑賞し,何度でも,この翼帯を味わうことができる。そして,なにより,肉眼で見た一瞬の感動を思い出すことがで...神子のお祭り

  • ふたりは仲良し

    ここは,伊豆沼の獅子ヶ鼻。コハクチョウの群れの中に,アメリカコハクチョウが1羽。寝ていた。アメリカコハクチョウは,くちばしに黄色いところがほとんどない。(全くなくて体が大きいのはナキハクチョウ)ひとりぼっちだと思っていたら,もうひとり起きてきた。あれ?コハクチョウと家族?あ,違ったようだ。別行動だ。知らない人について来てしまったのか,それともただ迷ったのか?いずれ,来るはずがないところに来てしまった。ここは,アメリカ大陸では,ない。ふたりぼっち。でも,ふたりはいつも一緒。帰るときは道を間違えないようにね。最近蕪栗沼で出会った家族は4人だったから,この人たちとは別かな。(2024/02/04アメリカコハクチョウ)ふたりは仲良し

  • 来てくれていた

    鳴瀬川右岸の土手道を,河口の方に向け車を走らせると,右手の田んぼにコハクチョウの群れが入っている。前に通ったときは,横目に見ながら素通りしていたが,この日はちょこっと寄ってみた。ここは,震災前から,毎年,コハクチョウが入るところで,いつも,くちばしの黄色部分が少ない家族が混じっていた。今回,寄ったのは,そういう家族,または,その子孫が継続して来てくれているかどうか,確かめたかったから。結果は掲載した画像のとおり。相変わらず,ここに来てくれていた。どの群れにも,一定割合でこんな子が混ざっている,ということかもしれないけど,継続して来てくれている,と思うことにする。まずは,ひと安心。5分程度の寄り道鳥見。(2024/01/28コハクチョウ)来てくれていた

  • やっぱり...

    昨日の記事の続き。やっぱり獲っていた。前回のことがあるので,ちょこっと覗いてみたら,ちょうど池に飛び込んだところだった。待ち伏せして撮影したわけではなく,タイミングが合っただけ。そんなに性格悪くない。大きくプラス補正していたのを戻す間もない出来事だったので,元々の画像は真っ白に近かった。それを無理矢理レタッチしたものだから,不自然な色の画像になってしまった。持っていったのは鯉かな。弁護する訳ではないが,ミサゴたちは,ここの養魚場を主な狩場としている、というより,狩場のひとつとしている,という印象。少なくとも,養魚場に依存しているわけではなさそうだ。養魚場の方でも,わかっているようで,水上に線を張り巡らしていたが,ミサゴに対しては,完璧ではなかった。ウやサギが入り込めば,大変なことになるが,その対策はしっか...やっぱり...

  • オスプレイ集結

    蒲生の日本一低い山「日和山」から北に続く遊歩道を,そのどん詰まり付近まで歩くと,上空にミサゴが見えた。ミサゴは単独で観察することが多いが,ここには最低3羽はいるようだ。ミサゴは,翼が長く立派な白いタカだ。魚が主食なので魚鷹ともいう。英名はOsprey。鋭い爪でガッチリと獲物をつかみ,放すことがないので,つかんだ獲物が大きいと水に引きづり込まれ,溺れそうになる,という逸話を持っているタカ。そういうタカが飛び交う光景は見事。カッコ良い。しかし,気づいてしまった。ミサゴたちが飛び交う下には養魚場があった。遊歩道からは見えなかったが,なんでミサゴが集まっているんだろう,と,防波堤の上に昇ると見えた。震災前の養鯉場とは別のところ,防波堤の内陸側に新たにできていた。これって,やばいんじゃない?(2024/01/26ミ...オスプレイ集結

  • 魚鷹が教えてくれた

    別名「魚鷹(うおたか)」のミサゴは,何か持っていないと撮影しない,という人がいるが,ここでは,ボラを持っていることが多いように思う。しかし,これは?面妖な...。サヨリなら良いのだけれど,こんなに大きなサヨリはいるか?そして,サヨリだったら,下アゴだけが長いはず。もしかすると,ダツ?ダツは,夜,海をライトで照らすと,海中を突進して,空中に飛び出し,ヤリのように飛んできて,人間の体に突き刺さることがある,という危険な魚。歯も鋭く,攻撃的で,地元の漁業者には,サメより恐れられている,という。ダツは,南方系の魚で,この周辺にはいないと思っていたが,ネットで見ると,北海道以南,と意外に広く分布していた。地球温暖化云々ではなく,もともと,ここにいても不思議ではない魚だった。もし,これがダツだとしたら,この周辺の海も...魚鷹が教えてくれた

  • ヨシ原の声ねずみ

    冬,ヨシ原を歩いていると,チュー,チュー,と,特徴的な声がする。最初,何なのかわからず,粘って,粘って、ヨシの隙間から姿を見つけ出し,ようやく,この声の主がオオジュリンであることがわかった。以降,ヨシ原からこの声が聞こえてくると,オオジュリンとわかるようになったが,姿がなかなか見えないのは変わらず。だから,姿が見えたときは,結構うれしかったりする。初夏,北海道の原生花園で見るオスの夏羽も良いが,冬のヨシ原で見る冬羽もかわいい。全体的に,淡い,優しい色で,顔も優しい表情に見える。冬羽のときは,オス・メスの識別がむずかしいが,冬羽が擦れて中から夏羽が現れることを考慮すると,何となく,この子はオスだなぁ,という個体はある。なんとなく,だけど。それにしても,この広大なヨシ原に何羽越冬しているのだろう。百羽は下らな...ヨシ原の声ねずみ

  • カモメとウミネコ,大きいのはどっち?

    カモメは,ウミネコより小さいイメージだったが,この画像では,ウミネコと同大かそれ以上。左端がカモメ,右端がウミネコ,真ん中がユリカモメ。ある図鑑によると,カモメが40〜46㎝,ウミネコが44〜47㎝なので,カモメの大きい個体はウミネコの小さい個体より大きくてもおかしくない。なるほど。後ろのウミネコ2羽よりは小さいが,手前のウミネコ1羽とは,ほぼ同大か。この画像では,右のカモメの方が,左のウミネコより,やや大きいように見える。カモメの方が奥にいるので,小さく見えても良いはずなのだが。立ち姿勢や角度,前後の位置など,別の要素によって見え方が変わるとは思うが,なんか,新鮮な驚きがある。なお,この記事に記載した大きさは,正確に言えば「全長」。鳥の全長とは,鳥を真っ直ぐに寝かせたときの,くちばしの先から尾羽の先まで...カモメとウミネコ,大きいのはどっち?

  • やっぱりカモメが少ない?

    先週,カモメ欠乏症を改善すべく,県北,志津川漁港に行ってきた。いた。いてよかった。会えてうれしかった。けれど,なんか消化不良。こんなもんだっけ?いた数を全部合計しても,数百羽程度ではなかったか。やっぱり,数千,できれば数万単位の数がいて,港のなかにも数百羽が羽を休めている状態じゃないと,ちょっとさみしい。来てみて実感したのは,北国の漁港に賑わいを与えるのは,オオセグロカモメなどカモメ類の鳴き声。その鳴き声が,このときは,散発。鳴いてはいたけど。1月は寒鱈(真ダラ)の水揚げの盛期なのだが,カモメの鳴き声がまばらなせいか,漁港全体に活気が感じられなかった。カモメの果たす役割は大きい。ちなみに,帰りには,今が旬の寒鱈を買って,1日目はシラコも入った鱈鍋,2日目はあら汁(秋田ではザッパ汁,庄内ではどんがら汁)にし...やっぱりカモメが少ない?

  • コクガン天国

    ここは,気仙沼の小さな漁港。ここには,震災前もコクガンが入っていたが,今季もこのとおり。田んぼなどに入るガンと比べると,警戒距離が短いので,様子に注意しながらも,結構近くから楽しめる。シックな黒に,レース編みのような首飾り模様。真っ黒を避けた体の側面の色合いもなかなか。デザインだけを見れば,高貴な感じさえする。しかし,結構,やんちゃなところもあり,こういう群れを観察していると,必ずと言ってもいいほど,仲間に突っかかっていくシーンが見られる。何してるんだろ。そんなコクガンたちを,驚かさないよう,一定の距離を取って,静かに見て楽しんでいたが,地元の漁業者にしてみれば,コクガンの方が侵入者。何の遠慮があるものか。漁港内で作業を始めて,追い出してしまった。やむなし。追い出されたコクガンたち,その後,近くの海に行っ...コクガン天国

  • 赤い襟が見えてきたっけ

    昨日の記事に,アカエリカツブリの「アカエリ」はなかなかお目にかかれない,と書いたが,記事をアップした日の朝,赤い襟の兆しが見える子と出会うことができた。わかりやすく,ちょっと後ろから。さらにわかりやすく。茶色だけど,アカエリ。このままここに居続けてくれたら,夏羽の姿を見れるかもしれない。夏羽は,頭の黒と,頬の白,首の鮮やかな赤褐色がくっきりと分かれ,今とは全然違う姿。見たいなぁ。期待が高まるが,どうだろう?しばらくいてほしいのだけれど,あと,どんくらいかかるかなぁ。(2024/02/02名取川河口)赤い襟が見えてきたっけ

  • にほ揃え

    日本鳥類目録(改訂第7版)に載っているカイツブリ目カイツブリ科の日本産鳥類は5種類。その5種を,県北の志津川でコンプリートした。1カイツブリここでは最初に掲載しているが,実は,5種のうち,最後に揃ったのが,本家本元のこの子。海に流れ込む水路の堤防の上から対岸にいた子を撮影したもの。ほかの4種が海で観察する機会が多いのに対し,この子は沼や川で観察する機会が多いので,最後になった。カイツブリの昔からの呼び名が鳰(にお)。時代劇のテレビドラマで,雰囲気作りのためか,よく鳰の声がよく使われている。確かに,当時の江戸は水路が巡らされていたから,町なかで聞こえてもおかしくはないが,鳴きそうもない季節などに鳴いているのはご愛嬌。2アカエリカイツブリ崖の上の遊歩道から探鳥して,志津川湾の海上に発見した子。見つけたときは長...にほ揃え

  • 水面に散らばる宝石14粒

    ヨシガモは,宝石のように美しい鳥だと思う。赤紫と緑に輝く頭の構造色に加え,それを邪魔しない黒いくちばし,そして,柔らかく湾曲した風切羽。そういう要素が集まって,このような美しい鳥になっている。自然にこのような美しいものが生まれるはずもなく,天才中の天才がデザインした作品に違いない。構造色は,色素の色ではなく,羽の微細な構造に光が当たって見える色。だから,光の当たり方が良ければ,一層輝いて見える。そんな鳥が17羽,奥松島の小さな船着き場に入っていた。奇しくも,東北出身,大谷翔平さんの背番号と同じ「17」。それも,17羽中14羽がオス,という豪華さ。「14」は東北楽天ゴールデンイーグルスの則本の背番号。上の画像はたぶん全部入っている。数を数えてみよう。実は,震災前は,この近くの水辺に毎年数羽入っていたのだが,...水面に散らばる宝石14粒

  • マルガモめっけ!

    マルガモとは,マガモとカルガモのハーフ。交雑種。種の名ではなく,ニックネームだ。ハーフでも色んなタイプがあるが,この子は,わかりやすく両方の特徴を備えていた。頭の光沢ある緑色,背中の感じ,少しカールしている尾羽などはマガモ似。黒い過眼線などの顔の感じ,くちばしが黒くて先が黄色いところなどはカルガモ似。正面から見た胸の茶色はマガモ譲り。翼鏡が青く,黒い縁があるのは,マガモ・カルガモ共通だが,その外側を白で挟んでいるのはマガモの特徴。こうして見ると,顔はカルガモだけれど,マガモの特徴の方が強く出ているかな。マガモはここで繁殖はしていないと思うが,この日は,同じところにマガモもカルガモもいた。カモやガンでは,ときどきこのようなハーフの子を見るが,他の鳥では,ない。というのは,カモたちには,ほかの鳥にはない長いペ...マルガモめっけ!

  • 節分前に春が来た?

    今年の節分は2月3日。今は大寒の真っただ中。それでもフィールドに出ると,鳥たちが春を教えてくれる。すっかり婚姻色になったカワウ。頭が白くなり,翼の付け根に白い斑ができた。うれしくなって,ついレンズを向けてしまう。ハクセキレイも。冬の装いだった背中のグレーが,夏の装いの黒に変わりつつある。まだ,まだら模様なのがかわいい。下は,セグロセキレイとバトル中。この子も,やっぱり,まだら模様だった。ハクセキレイはどこにでもいるので,通勤時など,こういう背中を街なかで見かけると,ほっこりとした気持ちになる。フィールドでは鳥たちのさえずり練習も始まっていた。聞こえてきたのは,シジュウカラ,ホオジロ,ヒバリ,…。サギたちも飾り羽が出てきた。そういえば,アオサギのくちばしは今どんな?近いうちに見てこなくっちゃ。(2024/0...節分前に春が来た?

  • 冷凍怪獣ギガス

    小さな頃からウルトラマンが好きだった。だから,アカショウビンの声を聞くと,反射的に,ウルトラマンを倒した最強の怪獣"ゼットン"が頭に浮かぶ。そして,こういう色合いのチュウヒと出会うと,冷凍怪獣"ギガス"を思い浮かべてしまう。ギガスは,ドラコやレッドキングと共に出てきた怪獣で,ウルトラマンにではなく,科特隊にやられてしまった雪男型の怪獣。それほど強くなく,それほどメジャーでもない怪獣だが,色合いが特徴的で,とても印象に残っていた。そんな怪獣にこの子は似ている。上半身が白で,下半身が茶色,という色合いだけだけど。そう思うのは私だけかな。似ているけれど,上の2つと下の2つは,違う個体のようだ。いずれ,ここ生まれの幼鳥なのかな。このタイプのチュウヒを,ここでは「ギガス型」と呼ぶことにしよう。(2024/12/02...冷凍怪獣ギガス

  • フレンドリーになったわけは?

    以前からここにはアカゲラがいたが,毎回は出会ってはいなかったように思う。ここは,蕪栗沼と白鳥地区の間の遊歩道。今季は,行くと,毎回,私の目の前に出てきてくれている。訪れる人が多くなり,以前と比べて,人馴れしてきたのか。ここにいるエナガも,とてもフレンドリーだが,その中身が少し違う。エナガは,人間に対する警戒心がないが如く,自らかなりの至近距離まで寄ってくることがあるが,この子はそこまでではない。警戒するよりも餌を探すことを優先している,という感じ。警戒していないわけではない。とはいえ,近くに人間がいるのがわかっていても,遠くに飛んで逃げることはない。人の密度の関係かもしれないが,北海道にいる亜種エゾアカゲラは,以前から結構フレンドリーだったが,こちらのアカゲラは昔はそうでなかった。ちゃんと,人間を警戒し,...フレンドリーになったわけは?

  • なかなか見えない

    ウグイスとミソサザイ。地鳴きが似ていて,声だけでは識別に悩むことが多い。見りゃあ,わかる。当たり前。しかし,やっかいなことに,どちらもヤブの中にいるので,なかなか姿を見せてくれない。ヤブの中でゴソゴソ動いている影をジーッと見ても埒があかない。そうすると,テキトーな私は,当たっている確率の高い"ウグイス"とフィールドノートに書いてしまうこともある。気のせいかもしれないが,地鳴きがミソサザイに似ているウグイスはいるような気がする。だから,この声はミソサザイかな,と思って,ヤブを探し,運よく,姿を確認できたときは,嘘を書かなくて良くなり,ホッとする。今回はたまたま水辺にいた子を撮影したが,冬は,水辺に限らず,そこらかしこのヤブに,結構な数が潜んでいると思う。なかなか見えないけど。(2024/01/13太白山)なかなか見えない

  • 冬のリヴィエラ

    ひとりぼっちのさみしい背中。つい,画像と自分を重ね合わせて考える。誰もが,ひとりぼっちで生まれ,ひとりぼっちで死ぬ。つれあいができても,子どもが生まれても,結局,自分は自分。みんな,ひとり,ひとり,孤独。でも,ホントは,この子,ひとりぼっちじゃなかった。冬の海岸を舞う鳥たち。ハマシギは,ここでも越冬しているようだ。60羽はいたと思う。シンクロして,風が流れるように飛んでいた。(2024/01/08ハマシギ)冬のリヴィエラ

  • 再会

    この漁港のここで越冬するミユビシギたち。ここの半径10mくらいのポイントに毎年来ていた。初めてここで出会ったのは何年前だろう。過去の写真データを見ると,2003年には,この場所で出会っている。震災後も何度か来ていたが,会えなかったので,もう越冬に来なくなったのか,と少しさみしい気持ちでいたのだが,いた。ここは,宮城県から福島県に入ったところの釣師浜漁港。この子たちは,不思議に,ピンポイントで,毎年,5羽~10羽の群れで,ここで越冬していた。来ていてもたまたまお出かけ中だっただけかもしれないが,無茶苦茶,嬉しかった。鳥見人ならではの,日常生活では味わえない,思いがけない嬉しさ。これは,19年前,全く同じ場所で撮影した画像。↓(2004/12/23釣師浜漁港ミユビシギ)今回出会った子たちは,この子の何世代...再会

  • WATARIDORI

    映画「WATARIDORI」はすごかった。もう20年以上も前に制作された映画なのだが,渡り鳥の飛翔映像が収録された名作だ。なかでも,当時の私は,ハクガンのおびただしい数の飛翔映像に圧倒され,また,羨ましくも思ったものだ。そんな夢の光景が,今,現実になりつつある。ここは,八郎潟を埋め立ててできた大潟村。男鹿で生まれ,秋田市で育った私にとっては,地元みたいな土地。父母が健在のときは,里帰りついでに,毎年年末に探鳥で訪れていた地でもある。だから,嬉しいこと,この上ない。ハクガンは,それほど昔でない以前,宮城県では,1羽でも来れば話題になったし,5羽の群れを見たときなど大興奮だった。大潟村では,昔から定期的に来ていたが,それでも数羽単位。それが,民間レベルの人々の努力でここまで飛来数が増えた。自然に増えたのではな...WATARIDORI

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