喜怒哀『楽』の徘介護

冬

抱ふれば冬の匂ひの老母かな ここにいう匂いとは嗅覚で感じる、いわゆる香りとは違う。ある種の風情と

2024/10/28 12:10

小春

病む母の笑みこそわれの小春かな 高齢者を在宅で介護している家というのは、季節でいえば常に冬のよう

2024/10/23 11:33

一葉落つ

一葉落つ仏のやうに母笑めば 微笑んだ母の顔がとてもやさしいときがあって、そんなとき私は、なぜか母

2024/10/18 14:04

母の日

母の日はやさしく母の尻を拭く 母が立てなくなってから、もっぱら排泄は紙おむつとパット頼みとなった

2024/10/15 13:03

長生き

長生きをさせてしまつてごめんなさい われといふ子を産みしばかりに ほんとうは5年前に危篤になっ

2024/10/11 12:48

春の雨

つれづれと母に添ひ寝の春の雨 亡くなる前の1、2年ほどは毎日、訪問入浴が来てくれる水曜日以外は、

2024/10/08 08:50

雪降れり

母と在るいまこの時や雪降れり この句を詠んだとき、もちろんいつか母が旅立つ日がくることを意識はし

2024/10/04 10:43

九月尽

九月尽母のいのちの尽きにけり 昨日、2024年9月30日、母が死んでしまった。母の死がいずれ来る

2024/10/01 08:37

九月尽

九月尽母のいのちの尽きにけり 昨日、2024年9月30日、母が死んでしまった。母の死がいずれ来る

2024/10/01 08:37