ブッダという男
前回のブログの続きです。 清水俊史氏の「ブッダという男―初期仏典を読みとく」 (ちくま新書)を読みました。 ブッダという男 ――初期仏典を読みとく (ちくま新書) 作者:清水俊史 筑摩書房 Amazon ブッダことゴータマ・シッダッタとはいかなる人物だったのか。 神話の中の存在だったブッダを歴史的な人物として捉えなおすというのが、近年の仏教学の流れですが、著者はその「歴史のブッダ」にも、研究者たちの「ブッダはそうあってほしい」という願望が投影されているとし、この本で新たなブッダ像を提示しています。 すなわち、「ブッダは平和主義者だった」「業と輪廻を否定した」「階級差別を否定した」「男女平等を主…
2024/01/26 19:29