エンドロールの多幸感
えっ、エンドロールで席を立つって?なんてもったいない。映画のもっとも多幸感を感じる瞬間、それがエンドロールではないか。 どっぷりと映画の世界にひたりきった2時間弱。喜怒哀楽がジェットコースターばりに急転直下。ああ感情が忙しすぎる。現実には起こり得ない状況に身を置き、スリルとサスペンス、ロマンスとセンチメンタルを味わい尽くす。これが現実なら身がもたんな。でも現実忘れたいからこれでいいのだ。 じわっと目頭を熱くし、涙なんか潤ませちゃう。ああ、これでよかったのか、うん、いい人生だったなどと、人ごとを我がことのように振り返り咀嚼し直す。もぐもぐ。しっとりと落ち着いた音楽に身を委ね、白
2020/12/30 15:50