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2023/09/21

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  • 【人間家具の館6】深森女学園高等部3年A組の円卓

    二階中央の部屋は、先ほどの部屋よりも広かった。 中央に大きな円卓があり、卓上に女が一人、足を拡げて座っていた。女は肘を畳んで、肩の横で両手を平行に広げている。円卓の周囲には、卓を囲むように十数脚の肘掛椅子が並んでいた。部屋の左端にも小さな書斎机が数卓並び、右端には肘掛椅子が10脚ほど並んでいるのだった。奥には、本棚と似たような形をした、ラック棚が数脚立っている。 「この円卓はね、一つのクラスです...

  • 【人間家具の館5】家具になった母娘

     男の後を付いて階段を登れば、正面に廊下が広がり、右手に三つの扉が見えた。左手には同じく三つの窓があり、窓の間隔ごとに花瓶が置かれている。その何れにも赤い薔薇が刺さっており、それが当然であるかの如く、全てに棘が残っている。とはいえ、それぞれの花瓶には特色があるようだった。 手前にある花瓶は、二人の女で出来ていた。全身をテープで巻かれ、黒い布で顔を覆われた女が仰向けに寝そべり、腹の上に鉄の板の...

  • 【人間家具の館4】バレーボールチームのベッド

    部屋に入ると、大きなダブルベッドが部屋の中央に据えられていた。その下を、幾人かの女が支えている。正座の姿勢を取るべく脚を固定された女たちは、頭部をベッドの底に付け、四隅の柱を持ち上げる形で配置されている。彼女たちは両の掌で柱の底を支え、身体中に巻かれた鎖で微動だにできない。ベッド下の中央部にもまた、肘と膝を床に突けた四つん這いの姿勢で固定された5人の女たちが居り、ベッドを背中で支えていた。 興味...

  • 【短編】無邪気

    女が一人、目前に立っている。 笑顔を浮かべ右手を頬に添える女の表情は、明らかに何かを期待していた。いつもより少し着飾り、以前にこれは高いのだと言っていた香水が周囲を漂う。 女は明るかった。 それは比喩ではなく、確かに明るく見えた。それもそのはずで、知り合って一年ほどの間に一度も為したこともなければ、そのようなものに興味を示す素振りも見せたことのなかった女が、髪を染めていたのだった。紫に変色...

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