内科勤務医。感染症学会専門医/指導医、リウマチ学会専門医/指導医。日々の診療において発生する疑問について、感染症(HIV感染や日和見感染等)、感染管理、リウマチ、膠原病など免疫系疾患について、調べて記してます。
関節の硬直や機能障害など関節リウマチ(RA)の特有の症状は朝から午前中に最も重くなることが多いです。関節の「朝のこわばり」も問題となることが多い症状の一つで、これは健康関連の生活の質(HRQoL)にも悪影響を及ぼします。RAを拾いあげる診断
帯状疱疹ワクチンには、従来、弱毒生水痘・帯状疱疹ワクチン(以下ZVL)がありましたが、2018年に組換え帯状疱疹ワクチン(以下RZV) (Shingrixシングリックス®) が承認されています。これら2つのワクチンの使用ですが、米国CDCで
IgG4 関連疾患 (以下IgG4-RD)は膵臓、髄膜、大動脈、腎臓などの臓器病変で迅速に治療開始が必要な場合と、無症候性の顎下腺肥大など治療が延期される場合がありますが、まずはGC 治療とされています(PSL0.5~0.6 mg/Kg/日
関節リウマチ治療管理のための各臨床診療ガイドラインのレビュー
関節リウマチ(RA)への管理/治療アプローチについての推奨やそれを裏付ける証拠は、多くの国や団体で臨床診療ガイドライン (CPG) として臨床医向けにまとめられています。しかし各国各団体のガイドラインは時期も方法も内容もバラバラで、臨床医と
メカニックハンドMechanic’s Hands(機械工の手)について
呼吸器内科で間質性肺炎にて精査されている方で抗ARS抗体陽性とわかり当科でも膠原病精査を依頼されることがあります。抗ARS抗体陽性の患者は総じて、抗合成酵素症候群(anti-synthetase syndrome:ASS)あるいは、抗ARS
関節リウマチ患者など自己免疫性炎症性リウマチ性疾患 (以下AIRD) におきましては、日頃からの感染症予防と免疫抑制治療前のB型肝炎などのチェック、そして各種予防接種による感染症への備えが重要です。 AIRDにけるワクチン接種はその実施に際
外来を行っておりますといわゆる「こむらがえり」について訴え、相談を受けることも多々あります。その原因はなんなのか?対処方はどうか?何をお薬を といわれ芍薬甘草湯を出すことが多いですね。医学文献ではどうでしょうか。まとめてみました。夜間の脚の
1か月くらい続く右の胸鎖関節部分の痛みと腫れで近医から紹介され受診されました。SAPHOを示唆する皮膚病変や歴なく頭部回旋で後頸部痛もあるとのことで頸部CTみましたが偽痛風を示唆する所見なし、手関節も疼痛ややや腫脹ありリウマチと診断しました
SLEなどの膠原病患者では手指など関節痛の訴えがあることが多いですが、ほとんどはその部位は短期間持続で移動性、また関節の腫れなどの炎症はあまりなくびらんを来さないものがほとんどです。たまに持続的な手指関節痛の訴えおよび関節変形がみられる場合
前回のつづきです。免疫抑制療法が行われるリウマチ性疾患患者においてB型肝炎も日和見感染症として問題となることがあり国内外のガイドライン等で治療開始前のチェックと、使用中のモニタリングが推奨されています。治療前にHBs抗原のみでなくHBs抗体
リウマチ性疾患ではニューモシスチス肺炎の一次予防治療をすべきか
前回の続きで、今回は日和見感染症の一つ、ニューモシスチス肺炎についてです免疫不全状態の人に起こしうる日和見感染症の一つにニューモシスチス・イロヴェチ肺炎(以下PJP)があります。もともとHIV感染者での日和見感染症として知られたものです。こ
リウマチ性疾患ではニューモシスチス肺炎の一次予防治療をすべきか
前回の続きで、今回は日和見感染症の一つ、ニューモシスチス肺炎についてです免疫不全状態の人に起こしうる日和見感染症の一つにニューモシスチス・イロヴェチ肺炎(以下PJP)があります。もともとHIV感染者での日和見感染症として知られたものです。こ
関節リウマチ患者は感染症にかかりやすいのか?感染症といっても多彩なのでここでとりあげるのは、市中肺炎や皮膚軟部組織感染といった一般の方もかかる”一般的な”感染症についてです。結核や肝炎、その他特殊で日和見感染を起こすような感染症群はまた別に
関節リウマチ患者は感染症にかかりやすいのか?感染症といっても多彩なのでここでとりあげるのは、市中肺炎や皮膚軟部組織感染といった一般の方もかかる”一般的な”感染症についてです。結核や肝炎、その他特殊で日和見感染を起こすような感染症群はまた別に
プレドニン錠などの経口糖質コルチコステイド(以下OCS)はリウマチ性多発筋痛症などのリウマチ性疾患、また喘息など様々な疾患の治療として長期間使用されます。その漸減中や中止後に倦怠感や筋肉痛など不快症状をしばらく訴えられる方もおられます。当科
プレドニン錠などの経口糖質コルチコステイド(以下OCS)はリウマチ性多発筋痛症などのリウマチ性疾患、また喘息など様々な疾患の治療として長期間使用されます。その漸減中や中止後に倦怠感や筋肉痛など不快症状をしばらく訴えられる方もおられます。当科
医師の日々診断において、大事にされみんなが使うような法則といったものがある。英語の医学教科書などでは pearl などのいいかたもあります。身体所見や検査、診断などであるものが○であれば×であろうといえる等。これはこれでとても大切なものです
医師の日々診断において、大事にされみんなが使うような法則といったものがある。英語の医学教科書などでは pearl などのいいかたもあります。身体所見や検査、診断などであるものが○であれば×であろうといえる等。これはこれでとても大切なものです
「ブログリーダー」を活用して、kanrm11さんをフォローしませんか?