俳句的生活(282)-芭蕉の詠んだ京・近江(5)大津絵ー
20年前のことになりますが、家内と車を駆って京都まで行ったことがあります。車があると色々な処へ行けるもので、この時は帰途、大津に寄り、三井寺の近くにある大津絵師の工房で、額に装丁された絵を一つ買って来ました。「鬼の念仏」と称されるもので、江戸時代に上方に来た人が買っていく大津絵の中で最も人気の高かった図案です。この鬼の念仏を描いた絵師は、高橋松山(しょうざん)という当代大津絵を代表する絵師です。芭蕉は元禄四年の正月を、大津で迎えていて、次のような大津絵の句を
2024/05/27 10:23