歴史から健康を考えた②
マタ、ベルツ先生は「ベルツの日記」でこんな事も書いています。・・・とくに日本人が文明開化の叫びのなかで、日本の古いものはなんでも悪いと恥かしがり、西洋のものをなんでも良いとする風潮を憂いた。・・・ベルツは古くから日本に伝わるものの価値を見出し、それを積極的に採り上げて宣伝した。その一つに温泉がある。日本の温泉の歴史は古く、江戸時代にも後藤艮山がその治療価値を賞揚したが、ベルツは、温泉が日本人の間に長く伝承されてきたのは、そこに必ず医学的効用があるからに違いないという確信を持って調べ始めた。「ベルツの日記(上)」P14~P15より当時、医療先進国であったドイツの医師であるベルツ先生が、医学的な価値を認めたモノ(生活や習慣等)を、当時の日本人が捨てていく事を憂いるのです。これだけの事を考えても、当時は厳しい生...歴史から健康を考えた②
2024/04/08 00:00