{41}第5章 被害者同盟 (5-1.無心)
私は父との二人暮らしを【被害者同盟】と呼んで、協力し合いながら頑張っていこうと考えていました。 父に負担をかけないよう家計は当然のことながら、弁当を含めた食事作りが新たに私の役目となりました。 家庭科は得意でしたし、皮肉なことに母の面倒がない分、家事は変えって楽になりました。 勤務時間が短いことも幸いして、仕事と家事の両立だけでなく趣味の時間も確保できていました。さすがに、同僚とのお茶の時間は減りましたが、小遣いの倹約と思い我慢していました。 父に至っては、生活面と雑事を私に任せることができたおかけで、仕事だけに専念して居ればよく、かなり楽になっていたと思います。 但し、母について、新たな頭痛…
2023/04/30 19:25