テレビの「役割語」は行き過ぎ
旅吉です。 「役割語」。ご存じの方も多いと思う。旅番組などでしばしば目にする。外国人の話している映像に日本語の翻訳をかぶせる、あれだ。 ガタイのいいアメリカ人の白人男性はみんな、「みんな〇〇してるかい? OK。俺もいま最高の気分さ」と低く響く明るい声で語る。ところがフランス人やイギリス人になると、なぜだか丁寧語で語ったりする。 制作者は、アメリカ人は陽気で能天気、ヨーロッパ系は落ち着いたインテリ、とはじめから決めつけている感じがする。そう演出した方が、見ている側もすとんと頭に入ってくる、というわけだ。 もちろん日本のドラマでも散見される。上品なご婦人たちは「光栄だわ。なんて素敵なのかしら」と話…
2024/12/26 16:34