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  • 【青崎有吾】『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』についての解説と感想

    本記事では青崎有吾さんの小説『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』を紹介します。 裏染天馬シリーズの三作目です。 風ヶ丘五十円玉祭りの謎 主な登場人物 もう一色選べる丼 あらすじ ネタバレありの感想 風ヶ丘五十円玉祭りの謎 あらすじ ネタバレありの感想 針宮理恵子のサードインパクト あらすじ ネタバレありの感想 天使たちの残暑見舞い あらすじ ネタバレありの感想 その花瓶にご注意を あらすじ ネタバレありの感想 総評 風ヶ丘五十円玉祭りの謎 著者:青崎有吾 出版社:東京創元社 ページ数:290ページ 読了日:2025年3月25日 満足度:★★★☆☆ 青崎有吾さんの『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』。 裏染天馬シリ…

  • 【東野圭吾】『学生街の殺人』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『学生街の殺人』を紹介します。 学生街の殺人 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 学生街の殺人 著者:東野圭吾 出版社:講談社 ページ数:482ページ 読了日:2025年3月22日 満足度:★★★☆☆ あらすじ 大学の正門の位置が変わったためにさびれてしまった旧学生街。 津村光平は大学を卒業後も自分の進む道が見つからないため、 旧学生街のビリヤード場でアルバイトをしていた。 光平の同僚の松木元晴が何者かに殺されてしまう。 松木は「俺はこの街が嫌いなんだと」と数日前に不思議なメッセージを残していた。 松木は自分のことは何ひとつ話さず、松木の素性…

  • 【東川篤哉】『新 謎解きはディナーのあとで2』についての解説と感想

    本記事では東川篤哉さんの小説『新 謎解きはディナーのあとで2』を紹介します。 「新 謎解きはディナーのあとで」シリーズの二作目。 新 謎解きはディナーのあとで2 登場人物 第一話 笠原邸の殺人 あらすじ ネタバレありの感想 第二話 灰色の血文字 あらすじ ネタバレありの感想 第三話 浜辺のパラソルの問題 あらすじ ネタバレありの感想 第四話 服を脱がされた男 あらすじ ネタバレありの感想 第五話 四回殺された女 あらすじ ネタバレありの感想 総評 新 謎解きはディナーのあとで2 著者:東川篤哉 出版社:小学館 ページ数:272ページ 読了日:2025年3月19日 満足度:★★★☆☆ 東川篤哉さ…

  • 【綾辻行人】『びっくり館の殺人』についての解説と感想

    本記事では綾辻行人さんの小説『びっくり館の殺人』を紹介します。 『館シリーズ』の第八弾です。 びっくり館の殺人 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 びっくり館の殺人 著者:綾辻行人 出版社:講談社 ページ数:324ページ 読了日:2025年3月16日 満足度:★★★☆☆ 綾辻行人さんの『びっくり館の殺人』。 『館シリーズ』の第八作目になる。 あらすじ 兵庫県A**市の山の手に古くからあるお屋敷町のはずれに建っている 「びっくり館」。 その「びっくり館」に住んでいる内気な少年・古屋敷俊生と 友達になった小学六年生の永沢三知也は、 怪しい噂が囁かれている「びっくり館」に…

  • 【東川篤哉】『新 謎解きはディナーのあとで』についての解説と感想

    本記事では東川篤哉さんの小説『新 謎解きはディナーのあとで』を紹介します。 新 謎解きはディナーのあとで 登場人物 第一話 風祭警部の帰還 あらすじ ネタバレありの感想 第二話 血文字は密室の中 あらすじ ネタバレありの感想 第三話 墜落死はどこから あらすじ ネタバレありの感想 第四話 五つの目覚まし時計 あらすじ ネタバレありの感想 第五話 煙草二本分のアリバイ あらすじ ネタバレありの感想 総評 新 謎解きはディナーのあとで 著者:東川篤哉 出版社:小学館 ページ数:416ページ 読了日:2025年3月13日 満足度:★★★☆☆ 東川篤哉さんの『新 謎解きはディナーのあとで』。 文庫版に…

  • 【佐々木譲】『巡査の休日』についての解説と感想

    本記事では佐々木譲さんの小説『巡査の休日』を紹介します。 北海道警察シリーズの四作目である。 巡査の休日 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 巡査の休日 著者:佐々木譲 出版社:角川春樹事務所(ハルキ文庫) ページ数:370ページ 読了日:2025年3月10日 満足度:★★★☆☆ 佐々木譲さんの『巡査の休日』。 北海道警察シリーズの第四弾。 あらすじ 小島百合にストーカー行為で逮捕された鎌田光也が入院中の病院か脱走した。 洞爺湖サミットを二か月後に控えて札幌は厳戒体制だったが、 行方を掴むことはできなかった。 それから一年二か月後、 神奈川で起きた現金輸送車襲撃事件…

  • 【辻村深月】『この夏の星を見る』についての解説と感想

    本記事では辻村深月さんの小説『この夏の星を見る』を紹介します。 この夏の星を見る あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 この夏の星を見る 著者:辻村深月 出版社:KADOKAWA ページ数:488ページ(単行本) 読了日:2025年3月7日 満足度:★★★★☆ 辻村深月さんの『この夏の星を見る』。 桜田ひよりさん主演で2025年の7月に映画が公開される。 あらすじ 茨城県の高校生で天文部員の溪本亜紗は、 コロナ禍で部活動も制限され、楽しみにしていた夏合宿も中止になってしまう。 渋谷の中学生・安藤真宙は、 二十七人の新入生のうち唯一の男子であることにショックを受け、 「コロ…

  • 【東野圭吾】『幻夜』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『幻夜』を紹介します。 幻夜 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 幻夜 著者:東野圭吾 出版社:集英社 ページ数:792ページ 読了日:2025年3月4日 満足度:★★★★☆ 東野圭吾さんの『幻夜』。 深田恭子さん主演でWOWOWでドラマ化されている。 あらすじ 父親の通夜の翌日の早朝に起きた阪神淡路大震災。 その混乱に紛れて、水原雅也は 借金返済を求めていた叔父・米倉俊郎を殺害してしまうが、 殺害現場をある女性に目撃されてしまう。 その女性・新海美冬は、俊郎の死に疑問を持った敏郎の娘夫婦たちが その証拠を手に入れようとした時に、手を打っ…

  • 【東野圭吾】『白夜行』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『白夜行』を紹介します。 白夜行 あらすじ ネタバレなしの感想 主な登場人物(ネタバレ要素あり) ネタバレありの感想 白夜行 著者:東野圭吾 出版社:集英社 ページ数:864ページ 読了日:2025年2月27日 満足度:★★★★★ 東野圭吾さんの『白夜行』。 山田孝之さんと綾瀬はるかさん主演でドラマ化されている。 また堀北真希さん主演で映画化もされている。 あらすじ 一九七三年、大阪の建築がストップしたままのビルの一室で、 中年男性の刺殺体が発見された。 被害者は近所の質屋の経営者・桐原洋介で、 直前に銀行から引き出したはずの百万円は発見されなかった。 警察の捜査の…

  • 【藤原伊織】『テロリストのパラソル』についての解説と感想

    本記事では藤原伊織さんの小説『テロリストのパラソル』を紹介します。 テロリストのパラソル あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 テロリストのパラソル 著者:藤原伊織 出版社:講談社 ページ数:388ページ 読了日:2025年2月22日 満足度:★★★★☆ 藤原伊織さんの『テロリストのパラソル』。 江戸川乱歩賞と直木賞のW受賞作品。 文春文庫には逢坂剛さんと黒川博行さんの特別対談が収録されている。 「このミステリーがすごい!1996年版」6位、 「1995「週刊文春」ミステリーベスト10」1位。 1996年に萩原健一さん主演でドラマ化されている。 あらすじ アル中のバーテン…

  • 【東川篤哉】『謎解きはディナーのあとで3』についての解説と感想

    本記事では東川篤哉さんの小説『謎解きはディナーのあとで3』を紹介します。 「謎解きはディナーのあとで」シリーズの三作目。 謎解きはディナーのあとで3 主な登場人物 第一話 犯人に毒を与えないでください あらすじ ネタバレありの感想 第二話 この川で溺れないでください あらすじ ネタバレありの感想 第三話 怪盗からの挑戦状でございます あらすじ ネタバレありの感想 第四話 殺人には自転車をご利用ください あらすじ ネタバレありの感想 第五話 彼女は何を奪われたのでございますか あらすじ ネタバレありの感想 第六話 さよならはディナーのあとで あらすじ ネタバレありの感想 総評 謎解きはディナーの…

  • 【杉井光】『世界でいちばん透きとおった物語2』についての解説と感想

    本記事では杉井光さんの小説『世界でいちばん透きとおった物語2』を紹介します。 世界でいちばん透きとおった物語2 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 世界でいちばん透きとおった物語2 著者:杉井光 出版社:新潮社 ページ数:256ページ 読了日:2025年2月15日 満足度:★★★☆☆ 杉井光さんの『世界でいちばん透きとおった物語2』。 藤坂燈真と編集者の深町霧子が活躍するビブリオ・ミステリの第二弾。 あらすじ デビュー作の『世界でいちばん透きとおった物語』が 大ヒットした新人作家の藤坂燈真だったが、二作目を書けず悩んでいた。 そんなある時、コンビミステリ作家『翠川双輔』…

  • 【永井紗耶子】『木挽町のあだ討ち』についての解説と感想

    本記事では永井紗耶子さんの小説『木挽町のあだ討ち』を紹介します。 木挽町のあだ討ち あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 木挽町のあだ討ち 著者:永井紗耶子 出版社:新潮社 ページ数:272ページ 読了日:2025年2月13日 満足度:★★★☆☆ 永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』。 第169回直木賞受賞作品。 第36回山本周五郎賞受賞作品。 「このミステリーがすごい!2024年版」6位。 あらすじ 雪の降る中、木挽町芝居小屋の裏手にて、 傘を差した一人の若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。 父・清左衛門を殺めた博徒・作兵衛を斬り、 返り血で白装束を真…

  • 【井上真偽】『ぎんなみ商店街の事件簿 BROTHER編』についての解説と感想

    本記事では井上真偽さんの小説『ぎんなみ商店街の事件簿 BROTHER編』を 紹介します。 ぎんなみ商店街の事件簿 BROTHER編 主な登場人物 第一話 桜幽霊とシェパーズ・パイ あらすじ ネタバレありの感想 第二話 宝石泥棒と幸福の王子 あらすじ ネタバレありの感想 第三話 親子喧嘩と注文の多い料理店 あらすじ ネタバレありの感想 総評 ぎんなみ商店街の事件簿 BROTHER編 著者:井上真偽 出版社:小学館 ページ数:256ページ 読了日:2025年2月9日 満足度:★★☆☆☆ 井上真偽さんの『ぎんなみ商店街の事件簿 BROTHER編』。 主な登場人物 ・小暮福太:小暮家の次男。銀波高校二…

  • 【井上真偽】『ぎんなみ商店街の事件簿 SISTER編』についての解説と感想

    本記事では井上真偽さんの小説『ぎんなみ商店街の事件簿 SISTER編』を紹介します。 ぎんなみ商店街の事件簿 SISTER編 主な登場人物 第一話 だから都久音は嘘をつかない あらすじ ネタバレありの感想 第二話 だから都久音は押し付けない あらすじ ネタバレありの感想 第三話 だから都久音は心配しない あらすじ ネタバレありの感想 総評 ぎんなみ商店街の事件簿 SISTER編 著者:井上真偽 出版社:小学館 ページ数:256ページ 読了日:2025年2月5日 満足度:★★☆☆☆ 井上真偽さんの『ぎんなみ商店街の事件簿 SISTER編』。 主な登場人物 ・内山都久音:高校一年生。内山家の次女。…

  • 【雨穴】『変な家2 ~11の間取り図~』についての解説と感想

    本記事では雨穴さんの小説『変な家2 ~11の間取り図~』を紹介します。 『変な家』シリーズの二作目です。 変な家2 ~11の間取り図~ あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 変な家2 ~11の間取り図~ 著者:雨穴 出版社:飛鳥新社 ページ数:440ページ 読了日:2025年2月2日 満足度:★★★☆☆ 謎の覆面作家・雨穴さんの『変な家2 ~11の間取り図~』。 『変な家』シリーズの第二弾。 あらすじ フリーライターの雨穴は、二年前に書いた『変な家』が反響を呼び、 それと同時に「家」に関する数々の情報が寄せられるようになった。 それら数ある「変な家」の中から、 一見無関係…

  • 【東野圭吾】『架空犯』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『架空犯』を紹介します。 架空犯 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 架空犯 著者:東野圭吾 出版社:幻冬舎 ページ数:460ページ 読了日:2025年1月31日 満足度:★★☆☆☆ 東野圭吾さんの『架空犯』。 あらすじ 高級住宅街にある家が火事で焼失し、焼け跡からは二人の遺体が見つかった。 遺体は住人の藤堂康幸とその妻の江利子であった。 鑑識の結果、無理心中に見せかけた第三者による犯行であることが決定的になった。 事件を担当することになった捜査一課の刑事・五代努は、 所轄の山尾とコンビを組んで鑑取り捜査をすることになり、 現場から藤堂康…

  • 【背筋】『穢れた聖地巡礼について』についての解説と感想

    本記事では背筋さんの小説『穢れた聖地巡礼について』を紹介します。 穢れた聖地巡礼について あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 穢れた聖地巡礼について 著者:背筋 出版社:KADOKAWA ページ数:296ページ 読了日:2025年1月27日 満足度:★★☆☆☆ 背筋さんの『穢れた聖地巡礼について』。 あらすじ フリーランスの編集者・小林は、 心霊スポット突撃系YouTuberチャンイケこと池田の『オカルトヤンキーch』の ファンブック企画を出版社に持ち込んだ。 しかし『オカルトヤンキーch』の登録者数ではファンブック刊行の企画は 通らないとのことだった。 そのため過去に…

  • 【背筋】『近畿地方のある場所について』についての解説と感想

    本記事では背筋さんの小説『近畿地方のある場所について』を紹介します。 近畿地方のある場所について あらすじ ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 近畿地方のある場所について 著者:背筋 出版社:KADOKAWA ページ数:344ページ 読了日:2025年1月24日 満足度:★★★☆☆ 背筋さんの『近畿地方のある場所について』。 漫画化されている。 また2025年に映画が公開予定になっている。 あらすじ ライターの背筋は、 友人であり編集者である小沢と一緒にオカルト雑誌を作ろうとしていた。 そして複数の怪談に近畿地方のある場所が関わっているという仮説を 立てた二人は調査して考察を進めていくこと…

  • 【太田愛】『幻夏』についての解説と感想

    本記事では太田愛さんの小説『幻夏』を紹介します。 トリオシリーズの二作目です。 幻夏 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 幻夏 著者:太田愛 出版社:KADOKAWA ページ数:496ページ 読了日:2025年1月21日 満足度:★★★☆☆ 太田愛さんの『幻夏』。 鑓水七雄、相馬亮介、繁藤修司の三人が活躍するトリオシリーズの第二弾です。 あらすじ 二十三年前の夏休み、 小学校六年生の相馬亮介は近くに引っ越してきた水沢尚と拓という兄弟と出会った。 三人はたちまち仲良くなり、兄弟の『基地』で一緒にお昼を食べたり、 兄弟の家に泊まって過ごしたりした。 しかし二学期の始業式…

  • 【荻原浩】『噂』についての解説と感想

    本記事では荻原浩さんの小説『噂』を紹介します。 噂 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 噂 著者:荻原浩 出版社:新潮社 ページ数:492ページ 読了日:2025年1月18日 満足度:★★★★☆ 荻原浩さんの『噂』。 あらすじ 目黒区と品川区にまたがる緑地の林試の森で若い女性の全裸死体が発見された。 被害者は女子高校生で絞殺され、 両足首が切断されており両足首が見つからなかった。 目黒署刑事課強行犯係の刑事・小暮悠一は、本庁の捜査一課の女性刑事・名島と組んで 被害者の交友関係を捜査することになった。 小暮たちは捜査をすすめるうちに、 女の子の足首を切り落とす「レイン…

  • 【辻村深月】『ぼくのメジャースプーン』についての解説と感想

    本記事では辻村深月さんの小説『ぼくのメジャースプーン』を紹介します。 ぼくのメジャースプーン あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 ぼくのメジャースプーン 著者:辻村深月 出版社:講談社 ページ数:520ページ 読了日:2025年1月15日 満足度:★★★☆☆ 辻村深月さんの『ぼくのメジャースプーン』。 あらすじ 「ぼく」はお母さんの家系から受け継いだある特別な能力を持っていた。 その特別な能力とは、『Aという条件をクリアできなければ、Bという結果が起こる』 と相手に言うことで、相手を脅す『条件ゲーム提示能力』である。 小学校二年生の時に幼なじみのふみちゃんを勇気付けよう…

  • 【東野圭吾】『時生』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『時生』を紹介します。 時生 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 時生 著者:東野圭吾 出版社:講談社 ページ数:544ページ 読了日:2025年1月12日 満足度:★★★★☆ 東野圭吾さんの『時生』。 『トキオ』から改題。 あらすじ 宮本拓実は仕事が長続きせず、 恋人の早瀬千鶴に金を貸してもらいながら怠惰な日々を送っていた。 そんなある日、拓実は浅草の花やしきで、宮本トキオと名乗る不思議な青年と出会う。 トキオは拓実の遠い親戚だと言い、拓実のことに妙に詳しかった。 そんなある日、千鶴が突然行方不明になってしまう。 書き置きもあり千鶴自身の意…

  • 【伊坂幸太郎】『死神の浮力』についての解説と感想

    本記事では伊坂幸太郎さんの小説『死神の浮力』を紹介します。 死神シリーズの二作目です。 死神の浮力 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 死神の浮力 著者:伊坂幸太郎 出版社:文藝春秋社 ページ数:544ページ 読了日:2025年1月9日 満足度:★★★☆☆ 伊坂幸太郎さんの『死神の浮力』。 死神シリーズの第二弾。 あらすじ 一人娘を誘拐され殺された山野辺夫妻は、逮捕されながらも一審で無罪判決を受けた 本城崇への復讐を計画していた。 山野辺は本城が犯人である証拠を山野辺あてに送ってきていたため、 本城が犯人であることを知っていたからだ。 控訴の猶予期間は二週間で、山野辺夫…

  • 【宮部みゆき】『龍は眠る』についての解説と感想

    本記事では宮部みゆきさんの小説『龍は眠る』を紹介します。 龍は眠る あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 龍は眠る 著者:宮部みゆき 出版社:新潮社 ページ数:537ページ 読了日:2025年1月6日 満足度:★★★★★ 宮部みゆきさんの『龍は眠る』。 「1991「週刊文春」ミステリーベスト10」1位。 「このミステリーがすごい!1992年版」8位。 第四十五回日本推理作家協会賞の長編部門受賞作品。 石黒賢さん主演で1994年にドラマ化されている。 あらすじ 関東地方に大型で強い台風が接近しつつあった夜、 雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道の途中で、 自転車がパ…

  • 【東川篤哉】『謎解きはディナーのあとで2』についての解説と感想

    本記事では東川篤哉さんの小説『謎解きはディナーのあとで2』を紹介します。 「謎解きはディナーのあとで」シリーズの二作目。 謎解きはディナーのあとで2 主な登場人物 第一話 アリバイをご所望でございますか あらすじ ネタバレありの感想 第二話 殺しの際は帽子をお忘れなく あらすじ ネタバレありの感想 第三話 殺意のパーティにようこそ あらすじ ネタバレありの感想 第四話 聖なる夜に密室はいかが あらすじ ネタバレありの感想 第五話 髪は殺人犯の命でございます あらすじ ネタバレありの感想 第六話 完全な密室などございません あらすじ ネタバレありの感想 総評 謎解きはディナーのあとで2 著者:東…

  • 【高野和明】『13階段』についての解説と感想

    本記事では高野和明さんの小説『13階段』を紹介します。 13階段 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 13階段 著者:高野和明 出版社:講談社 ページ数:400ページ 読了日:2025年1月1日 満足度:★★★★☆ 高野和明さんの『13階段』。 高野和明さんのデビュー作で、江戸川乱歩賞受賞作品。 「このミステリーがすごい!2002年版」8位。 あらすじ 二年前に傷害致死事件を起こして服役していた三上純一は、 模範囚として早期の仮釈放をされ自由の身となった。 しかし実家に帰った純一が見たものは、 被害者の遺族へ払った賠償金のために困窮する家族の姿だった。 そこに刑務官の南…

  • 【荻原浩】『サニーサイドエッグ』についての解説と感想

    本記事では荻原浩さんの小説『サニーサイドエッグ』を紹介します。 最上俊平シリーズの二作目です。 サニーサイドエッグ あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 サニーサイドエッグ 著者:荻原浩 出版社:東京創元社 ページ数:448ページ 読了日:2024年12月29日 満足度:★★☆☆☆ 荻原浩さんの『サニーサイドエッグ』。 最上俊平シリーズの第二弾。 あらすじ フィリップ・マーロウに憧れ、 ハードボイルド小説を愛する、私立探偵の「私」こと最上俊平。 しかし、探偵事務所に持ち込まれるのは、ペットの捜索依頼ばかり。 ある日、若く美人な着物姿の女性が事務所を訪れて、 逃げ出したロシ…

  • 【綾辻行人】『暗黒館の殺人』についての解説と感想

    本記事では綾辻行人さんの小説『暗黒館の殺人』を紹介します。 『館シリーズ』の第七弾です。 暗黒館の殺人 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 暗黒館の殺人 著者:綾辻行人 出版社:講談社 ページ数:一:616ページ 二:488ページ 三:648ページ 四:456ページ 読了日:一:2024年12月19日 二:2024年12月21日 三:2024年12月24日 四:2024年12月26日 満足度:★★★☆☆ 綾辻行人さんの『暗黒館の殺人』。 『館シリーズ』の第七作目になる。 『このミステリーがすごい!』2005年版国内編7位。 あらすじ 編集者の河南孝明は、九州の実家に…

  • 【乾くるみ】『セカンド・ラブ』についての解説と感想

    本記事では乾くるみさんの小説『セカンド・ラブ』を紹介します。 セカンド・ラブ あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 セカンド・ラブ 著者:乾くるみ 出版社:文藝春秋社 ページ数:298ページ 読了日:2024年12月16日 満足度:★★★☆☆ 乾くるみさんの『セカンド・ラブ』。 タロットシリーズの「THE HIGH PRIESTESS(女教皇)」。 「2011本格ミステリ・ベスト10」13位。 あらすじ 1983年元旦、ハラモク工業の工員・里谷正明は、 会社の先輩・紀藤和彦に誘われたスキー旅行で、大学院生の内田春香と出会う。 正明は春香にほのかな恋心を抱くが、春香とは釣り…

  • 【奥田英朗】『最悪』についての解説と感想

    本記事では奥田英朗さんの小説『最悪』を紹介します。 最悪 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 最悪 著者:奥田英朗 出版社:講談社 ページ数:656ページ 読了日:2024年12月12日 満足度:★★★★☆ 奥田英朗さんの『最悪』。 あらすじ 小さな鉄工所の社長・川谷信次郎は、近隣の住民から騒音公害と訴えられ、 取引先銀行とのトラブルに見舞われる。 気が弱く自分の意思を主張するのが苦手な銀行員の藤崎みどりは、 家庭の問題や上司からのセクハラに悩んでいた。 親と絶縁しパチンコとカツアゲでその日暮らしをする自堕落な青年・野村和也は、 チンピラと組んでトルエンを盗み出した…

  • 【東野圭吾】『夢幻花』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『夢幻花』を紹介します。 夢幻花 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 夢幻花 著者:東野圭吾 出版社:PHP研究所 ページ数:450ページ 読了日:2024年12月9日 満足度:★★★★☆ 東野圭吾さんの『夢幻花』。 第二十六回柴田錬三郎賞受賞作。 あらすじ 秋山梨乃の従兄・鳥居尚人がマンションから飛び降り自殺した。 そして尚人が亡くなってからほどなくして、 一人暮らしをしていた梨乃の祖父・秋山周治が何者かに殺害される事件が発生した。 祖父の家の庭から黄色い花が無くなっていることに気付いた梨乃は、 黄色い花の写真をブログにアップすることに…

  • 【綾辻行人】『黒猫館の殺人』についての解説と感想

    本記事では綾辻行人さんの小説『黒猫館の殺人』を紹介します。 『館シリーズ』の第六弾です。 黒猫館の殺人〈新装改訂版〉 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 黒猫館の殺人〈新装改訂版〉 著者:綾辻行人 出版社:講談社 ページ数:464ページ 読了日:2024年12月6日 満足度:★★★☆☆ 綾辻行人さんの『黒猫館の殺人』。 『館シリーズ』の第六作目になる。 あらすじ 一九九〇年六月、稀譚社の編集者である江南孝明のもとに、 鮎田冬馬という人物から手紙が届く。 内容は「鹿谷門実先生とお会いし、お話をお聞きしたい」というものだった。 鮎田は二月に滞在していたホテルで大火災に会…

  • 2024年面白かった小説ベスト10

    こんにちは。 本記事では2024年(12月2日までに)に読んだ小説の中から、 面白かった小説ベスト10を発表します。 過去に発売された本や一度読んだこともある本も含めて、 私が2024年に読んだ小説の中からベスト10を選んでみました。 ただ今年初めて読んだ本をできるだけ上位に、既読再読を下位にはしています。 1位『七帝柔道記Ⅱ 立てる我が部ぞ力あり』増田俊也 2位『琥珀の夏』辻村深月 3位『冬期限定ボンボンショコラ事件』米澤穂信 4位『ちぎれた鎖と光の切れ端』荒木あかね 5位『体育館の殺人』青崎有吾 6位『ラッシュライフ』伊坂幸太郎 7位『奪取』真保裕一 8位『天空の蜂』東野圭吾 9位『火車』…

  • 【東川篤哉】『謎解きはディナーのあとで』についての解説と感想

    本記事では東川篤哉さんの小説『謎解きはディナーのあとで』を紹介します。 「謎解きはディナーのあとで」シリーズの一作目。 謎解きはディナーのあとで 主な登場人物 第一話 殺人現場では靴をお脱ぎください あらすじ ネタバレありの感想 第二話 殺しのワインはいかがでしょう あらすじ ネタバレありの感想 第三話 綺麗な薔薇には殺意がございます あらすじ ネタバレありの感想 第四話 花嫁は密室の中でございます あらすじ ネタバレありの感想 第五話 二股にはお気をつけください あらすじ ネタバレありの感想 第六話 死者からの伝言をどうぞ あらすじ ネタバレありの感想 総評 謎解きはディナーのあとで 著者:…

  • 【東野圭吾】『パラレルワールド・ラブストーリー』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『パラレルワールド・ラブストーリー』を紹介します。 パラレルワールド・ラブストーリー あらすじ ネタバレなしの感想 主な登場人物(ネタバレ要素あり) ネタバレありの感想 パラレルワールド・ラブストーリー 著者:東野圭吾 出版社:講談社 ページ数:450ページ 読了日:2024年11月28日 満足度:★★★☆☆ 東野圭吾さんの『パラレルワールド・ラブストーリー』。 玉森裕太さん主演で映画化されている。 あらすじ 敦賀崇史には三輪智彦という中学時代からの親友がおり、 智彦は片足が不自由だったせいか、今までに彼女と呼べる人がいなかったが、 ある日、智彦は崇史に「恋人を紹介…

  • 【奥田英朗】『噂の女』についての解説と感想

    本記事では奥田英朗さんの小説『噂の女』を紹介します。 噂の女 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 噂の女 著者:奥田英朗 出版社:新潮社 ページ数:398ページ 読了日:2024年11月25日 満足度:★★★☆☆ 奥田英朗さんの『噂の女』。 足立梨花さん主演でドラマ化されている。 あらすじ 社会人一年生の北島雄一は、会社の人間が中古車を買ったら、 その日のうちに電気系統が駄目になったので、先輩社員と一緒に 中古車ディーラーにクレームを付けに行くことになった。 その中古車ディーラーには、雄一の中学時代のクラスメートの糸井美幸が 事務員をしていた。 中学時代は地味な顔立…

  • 【綾辻行人】『時計館の殺人』についての解説と感想

    本記事では綾辻行人さんの小説『時計館の殺人』を紹介します。 『館シリーズ』の第五弾です。 時計館の殺人〈新装改訂版〉 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 時計館の殺人〈新装改訂版〉 著者:綾辻行人 出版社:講談社 ページ数:上巻:372ページ 下巻:420ページ 読了日:上巻:2024年11月18日 下巻:2024年11月21日 満足度:★★★★☆ 綾辻行人さんの『時計館の殺人』。 『館シリーズ』の第五作目になる。 『このミステリーがすごい!』1992年版国内編11位。 第45回日本推理作家協会賞受賞作品。 あらすじ 稀譚社の新米編集者・江南孝明は、 三年前の角島の…

  • 【伊坂幸太郎】『SOSの猿』についての解説と感想

    本記事では伊坂幸太郎さんの小説『SOSの猿』を紹介します。 SOSの猿 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 SOSの猿 著者:伊坂幸太郎 出版社:中央公論新社 ページ数:420ページ 読了日:2024年11月15日 満足度:★★☆☆☆ 伊坂幸太郎さんの『SOSの猿』。 漫画家の五十嵐大介さんの『SARU』と対になる作品になっている。 あらすじ 家電量販店でエアコン販売員をしている遠藤二郎は、 エクソシストとして悪魔祓いの副業をしていた。 二郎は昔憧れていた「辺見のお姉さん」からひきこもりになってしまった息子・眞人に ついて相談を受け、眞人に会うことになった。 一方、桑原…

  • 【東野圭吾】『クスノキの女神』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『クスノキの女神』を紹介します。 クスノキシリーズの第二作です。 クスノキの女神 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 クスノキの女神 著者:東野圭吾 出版社:実業之日本社 ページ数:320ページ(単行本) 読了日:2024年11月10日 満足度:★★★☆☆ 東野圭吾さんの『クスノキの女神』。 クスノキシリーズの第二弾である。 あらすじ 不思議な力を持つ一本のクスノキがある月郷神社。 その月郷神社の社務所の管理人として働く直井玲斗と伯母の柳澤千舟だけが、 クスノキの不思議な力を知っていた。 そんな月郷神社に女子高校生の早川佑紀奈が弟と妹と一緒に…

  • 【浅倉秋成】『家族解散まで千キロメートル』についての解説と感想

    本記事では浅倉秋成さんの小説『家族解散まで千キロメートル』を紹介します。 家族解散まで千キロメートル あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 家族解散まで千キロメートル 著者:浅倉秋成 出版社:KADOKAWA ページ数:320ページ(単行本) 読了日:2024年11月5日 満足度:★★☆☆☆ 浅倉秋成さんの『家族解散まで千キロメートル』。 あらすじ 喜佐周と姉のあすなの結婚が決まり実家を離れることになったため、 両親はマンションへ引っ越し、 家族が住んでいた古びた実家を取り壊すことになった。 引っ越しをする三日前に、いつも不在の父親を除いた家族全員で 引っ越しの準備をして…

  • 【真保裕一】『ホワイトアウト』についての解説と感想

    本記事では真保裕一さんの小説『ホワイトアウト』を紹介します。 ホワイトアウト あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 ホワイトアウト 著者:真保裕一 出版社:新潮社 ページ数:637ページ 読了日:2024年10月31日 満足度:★★★★☆ 真保裕一さんの『ホワイトアウト』。 「このミステリーがすごい!1996年版」1位。 第十七回吉川英治文学新人賞受賞作品。 あらすじ 十一月のある日、奥遠和発電所の運転員・富樫輝男は、 同僚であり親友の吉岡和志と共に、猛吹雪のなかを遭難者を救助することになった。 しかし、ホワイトアウトに見舞われて救助要請が大幅に遅れてしまったことから、 …

  • 横山秀夫さんのおすすめ作品ベスト8

    こんにちは、横山秀夫さんの発売されている本を全て読んだということで、 個人的におすすめの作品ベスト8をまとめてみました。 ベスト8と若干中途半端な数字なのは発売されている本が16冊ということで、 ベスト10だと半数以上なので、それならベスト8ぐらいにしておこうかということで ベスト8にしておきました。 個人的には横山秀夫さんの作品はいわゆる外れがなくて、 どれを読んでも一定程度のクオリティなので不満に思うこともなく、 満足することが多かった。 私は以前は短編が苦手だったけれど、 横山秀夫さんの短編集を読んで短編の魅力を知ることができたので、 私と同じく短編に苦手意識がある方でも横山秀夫さんの短…

  • 【横山秀夫】『ノースライト』についての解説と感想

    本記事では横山秀夫さんの小説『ノースライト』を紹介します。 ノースライト あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 ノースライト 著者:横山秀夫 出版社:新潮社 ページ数:546ページ 読了日:2024年10月26日 満足度:★★★★☆ 横山秀夫さんの『ノースライト』。 「2019「週刊文春」ミステリーベスト10」1位。 「このミステリーがすごい!2020年版」2位、 「ミステリが読みたい!2020年版」2位。 西島秀俊さん主演でテレビドラマ化されている。 あらすじ 一級建築士の青瀬稔が、吉野夫妻から 「あなた自身が住みたい家を建てて下さい」という依頼を受けて建てた家が、 建…

  • 【東野圭吾】『分身』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『分身』を紹介します。 分身 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 分身 著者:東野圭吾 出版社:集英社 ページ数:472ページ 読了日:2024年10月22日 満足度:★★★☆☆ 東野圭吾さんの『分身』。 長澤まさみさん主演でWOWOWでドラマ化されている。 あらすじ 函館市生まれの氏家鞠子は、小学校高学年頃から母・静恵から嫌われてるのではないか と思い始めていた。 そして中学生の時に静恵が一家心中を図り、静恵だけが亡くなってしまう。 なぜ母・静恵は一家心中を図ったのか? その謎を解明するために、大学生になった十八歳の鞠子は東京にやってく…

  • 【横山秀夫】『出口のない海』についての解説と感想

    本記事では横山秀夫さんの小説『出口のない海』を紹介します。 出口のない海 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 出口のない海 著者:横山秀夫 出版社:講談社 ページ数:360ページ 読了日:2024年10月18日 満足度:★★★☆☆ 横山秀夫さんの『出口のない海』。 市川海老蔵さん主演で映画化されている。 あらすじ 甲子園の優勝投手だった並木浩二は、A大学に進学するも右肘を痛めてしまい、 速球が投げられなくなってしまったため、 誰にも投げたことのない魔球をつくろうとしていた。 しかし太平洋戦争がはじまったことにより、 並木を取り巻く環境は日に日に激しさを増していく。 そし…

  • 【伊坂幸太郎】『陽気なギャングは三つ数えろ』についての解説と感想

    本記事では伊坂幸太郎さんの小説『陽気なギャングは三つ数えろ』を紹介します。 陽気なギャングシリーズの三作目である。 陽気なギャングは三つ数えろ あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 陽気なギャングは三つ数えろ 著者:伊坂幸太郎 出版社:祥伝社 ページ数:340ページ 読了日:2024年10月13日 満足度:★★★☆☆ 伊坂幸太郎さんの『陽気なギャングは三つ数えろ』。 陽気なギャングシリーズの第三弾である。 あらすじ 天才スリ久遠は、雑誌記者の火尻政嗣を暴漢から救うが、 ひょんなことからその正体に気付かれてしまう。 その直後から成瀬たちの周囲では当たり屋や痴漢冤罪などの ト…

  • 【横山秀夫】『64(ロクヨン)』についての解説と感想

    本記事では横山秀夫さんの小説『64(ロクヨン)』を紹介します。 本作はD県警シリーズの第四作目になります。 64(ロクヨン) あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 64(ロクヨン) 著者:横山秀夫 出版社:文藝春秋 ページ数:上巻:355ページ 下巻:429ページ 読了日:上巻:2024年10月8日 下巻:2024年10月11日 満足度:★★★★★ 横山秀夫さんの『64(ロクヨン)』。 ピエール瀧さん主演でNHKでドラマ化、佐藤浩市さん主演で映画化されている。 あらすじ 三上義信はD県警本部の捜査二課の次席だったが、 警務部の広報官への異動を命じられる。 当初は広報室…

  • 【東野圭吾】『変身』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『変身』を紹介します。 変身 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 変身 著者:東野圭吾 出版社:講談社 ページ数:382ページ 読了日:2024年10月4日 満足度:★★★☆☆ 東野圭吾さんの『変身』。 2005年に玉木宏さん主演で映画化されている。 またWOWOWで2014年に神木隆之介さん主演で映像化されている。 『HE∀DS』というタイトルで漫画化されている。 あらすじ 青年・成瀬純一が偶然入った不動産屋に強盗が入り、 純一は女の子をかばって、強盗犯に拳銃で頭を打たれてしまう。 しかし、純一の頭に世界初の脳移植手術が行われ、純一は命を救…

  • 【呉勝浩】『法廷占拠 爆弾2』についての解説と感想

    本記事では呉勝浩さんの小説『法廷占拠 爆弾2』を紹介します。 法廷占拠 爆弾2 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 法廷占拠 爆弾2 著者:呉勝浩 出版社:講談社 ページ数:416ページ(単行本) 読了日:2024年9月30日 満足度:★★★☆☆ 呉勝浩さんの『法廷占拠 爆弾2』。 あらすじ スズキタゴサクによる 死者九十八名、重軽傷者は軽く五百人を超える未曽有の連続爆破事件から一年が経ち、 初公判が開かれた。 そして五回目の公判にして捜査関係者として野方署の刑事・ 倖田沙良が出廷することになった。 午前の審理で弁護人によるスズキへの質問が進んでいく中、 傍聴席から突如…

  • 【荻原浩】『笑う森』についての解説と感想

    本記事では荻原浩さんの小説『笑う森』を紹介します。 笑う森 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 笑う森 著者:荻原浩 出版社:新潮社 ページ数:464ページ 読了日:2024年9月25日 満足度:★★★☆☆ 荻原浩さんの『笑う森』。 あらすじ 「小樹海」と呼ばれている神森の遊歩道で ASD(自閉症スペクトラム障害)の5歳児・山崎真人が行方不明になった。 警察と消防が懸命な捜索を行ったが真人は見つからず、生存は絶望視されていた。 しかし行方不明から一週間後、 「合体樹」のひとつである夫婦の木の洞から真人が発見される。 しかし真人は、体重も特に減っておらず、知らない言葉…

  • 【青崎有吾】『水族館の殺人』についての解説と感想

    本記事では青崎有吾さんの小説『水族館の殺人』を紹介します。 裏染天馬シリーズの二作目です。 水族館の殺人 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 水族館の殺人 著者:青崎有吾 出版社:東京創元社 ページ数:444ページ 読了日:2024年9月20日 満足度:★★★☆☆ 青崎有吾さんの『水族館の殺人』。 裏染天馬シリーズの第二弾。 あらすじ 夏休み中の八月四日、風ヶ丘高校新聞部のメンバーは、 風ヶ丘タイムズ増刊号の特集記事の取材のために横浜丸美水族館を訪れていた。 館長のインタビューでレモンザメを紹介されている時に、 水槽に男性が落下してきて、サメが男性に食いついている驚…

  • 【五十嵐律人】『嘘か真言か』についての解説と感想

    本記事では五十嵐律人さんの小説『嘘か真言か』を紹介します。 嘘か真言か ・嘘か真言か あらすじ ネタバレありの感想 ・喰うか騙るか あらすじ ネタバレありの感想 ・一か罰か あらすじ ネタバレありの感想 ・夢か現実か あらすじ ネタバレありの感想 ・幸か不幸か あらすじ ネタバレありの感想 登場人物 総評 嘘か真言か 著者:五十嵐律人 出版社:文藝春秋社 ページ数:288ページ(単行本) 読了日:2024年9月17日 満足度:★★★☆☆ 五十嵐律人さんの『嘘か真言か』。 五篇収録の連作短編集。 ・嘘か真言か あらすじ 日向由衣は念願が叶って志波地方裁判所の刑事部に配属されることになった。 異動…

  • 【青崎有吾】『体育館の殺人』についての解説と感想

    本記事では青崎有吾さんの小説『体育館の殺人』を紹介します。 裏染天馬シリーズの一作目です。 体育館の殺人 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 体育館の殺人 著者:青崎有吾 出版社:東京創元社 ページ数:379ページ 読了日:2024年9月13日 満足度:★★★★☆ 青崎有吾さんの『体育館の殺人』。 裏染天馬シリーズの第一弾。 青崎有吾さんのデビュー作であり、第22回鮎川哲也賞受賞作品。 あらすじ 梅雨のある日、風ヶ丘高校の旧体育館で、 放課後に放送部の部長・朝島友樹が遺体で発見された。 神奈川県警捜査一課の刑事・仙堂と袴田優作が捜査にあたるが、 旧体育館は出入り口は…

  • 【東野圭吾】『むかし僕が死んだ家』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『むかし僕が死んだ家』を紹介します。 むかし僕が死んだ家 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 むかし僕が死んだ家 著者:東野圭吾 出版社:講談社 ページ数:314ページ 読了日:2024年9月11日 満足度:★★★☆☆ 東野圭吾さんの『むかし僕が死んだ家』。 あらすじ 高校二年の時の同窓会で、私は七年前に別れた恋人・沙也加と再会した。 私は沙也加が四年前に結婚してることは分かったが、直接会話をすることはなかった。 一週間後、沙也加から電話がかかってきて、 「会って話したいことがある」ということだったので、 私は沙也加と会うことになった。 二人…

  • 【辻村深月】『琥珀の夏』についての解説と感想

    本記事では辻村深月さんの小説『琥珀の夏』を紹介します。 琥珀の夏 あらすじ ネタバレなしの感想 登場人物(ネタバレあり) ネタバレありの感想 琥珀の夏 著者:辻村深月 出版社:文藝春秋社 ページ数:624ページ 読了日:2024年9月7日 満足度:★★★★☆ 辻村深月さんの『琥珀の夏』。 あらすじ カルト団体「ミライの学校」の跡地から女児の白骨死体が発見された。 弁護士の近藤法子は、白骨死体が法子が小学生の時に参加した「ミライの学校」の 夏合宿で出会った少女のミカちゃんじゃないかと疑うが。 忘れかけていた三十年前の思い出を紐解くと、幼い日の友情と罪があふれ出す。 ネタバレなしの感想 「ミライの…

  • 【乾くるみ】『イニシエーション・ラブ』についての解説と感想

    本記事では乾くるみさんの小説『イニシエーション・ラブ』を紹介します。 イニシエーション・ラブ あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 イニシエーション・ラブ 著者:乾くるみ 出版社:文藝春秋社 ページ数:272ページ 読了日:2024年9月5日 満足度:★★★☆☆ 乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』。 タロットシリーズの「The Lovers(恋人)」。 「2005本格ミステリ・ベスト10」の6位、 「このミステリーがすごい!2005年版」12位。 2015年に松田翔太さん主演で映画化されている。 あらすじ 鈴木夕樹は、大学の友人の望月大輔から、 代打で呼ばれて参加し…

  • 【雨穴】『変な絵』についての解説と感想

    本記事では雨穴さんの小説『変な絵』を紹介します。 変な絵 あらすじ ネタバレなしの感想 登場人物(ネタバレ要素あり) ネタバレありの感想 変な絵 著者:雨穴 出版社:双葉社 ページ数:288ページ(単行本) 読了日:2024年9月2日 満足度:★★☆☆☆ 雨穴さんの『変な絵』。 漫画化もされている。 あらすじ 大学生の佐々木修平は、 オカルトサークルの後輩・栗原が見つけた変なブログを教えられる。 そのブログは『七篠レン 心の日記』という一見普通のブログだったが、 最新記事の内容は『一番愛する人』『3枚の絵の秘密』『あなたが犯してしまった罪』 という不穏な文章だった。 佐々木は謎を解くために過去…

  • 【五十嵐律人】『密室法典』についての解説と感想

    本記事では五十嵐律人さんの小説『密室法典』を紹介します。 無法律シリーズの二作目です。 密室法典 ・密室法典 あらすじ ネタバレありの感想 ・今際言伝 あらすじ ネタバレありの感想 ・閉鎖官庁 あらすじ ネタバレありの感想 ・毒入生誕祭 あらすじ ネタバレありの感想 登場人物 総評 密室法典 著者:五十嵐律人 出版社:KADOKAWA ページ数:264ページ(単行本) 読了日:2024年8月30日 満足度:★★☆☆☆ 五十嵐律人さんの『密室法典』。 無法律シリーズの第二弾。 四篇収録の連作短編集になっている。 ・密室法典 あらすじ ロースクールに進学した古城行成は、刑事模擬裁判の講義中に 密室…

  • 【東野圭吾】『十字屋敷のピエロ』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『十字屋敷のピエロ』を紹介します。 十字屋敷のピエロ あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 十字屋敷のピエロ 著者:東野圭吾 出版社:講談社 ページ数:334ページ 読了日:2024年8月27日 満足度:★★★☆☆ 東野圭吾さんの『十字屋敷のピエロ』。 あらすじ 上空からの眺めた形状から「十字屋敷」と呼ばれる屋敷に住む竹宮家に、 ピエロの人形が持ち込まれた。 その夜、ピエロを購入した竹宮頼子が自殺してしまう。 そして頼子の四十九日に、竹宮家の人たちが屋敷に集まり、 頼子の姪である竹宮水穂も十字屋敷を訪れる。 その夜、頼子の夫・宗彦とその秘書…

  • 【結城真一郎】『難問の多い料理店』についての解説と感想

    本記事では結城真一郎さんの小説『#真相をお話しします』を紹介します。 難問の多い料理店 ・転んでもただではない起きないふわ玉豆苗スープ事件 あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・おしどり夫婦のガリバタチキンスープ事件 あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・ままならぬ世のオニオントマトスープ事件 あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・異常値レベルの具だくさんユッケジャンスープ事件 あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・悪霊退散手羽元サムゲタン風スープ事件 あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・知らぬが仏のワンタンコチュジャンスープ事件 あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 …

  • 【荻原浩】『ハードボイルド・エッグ』についての解説と感想

    本記事では荻原浩さんの小説『ハードボイルド・エッグ』を紹介します。 最上俊平シリーズの一作目です。 ハードボイルド・エッグ 新装版 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 ハードボイルド・エッグ 新装版 著者:荻原浩 出版社:双葉社 ページ数:396ページ 読了日:2024年8月21日 満足度:★★★☆☆ 荻原浩さんの『ハードボイルド・エッグ』。 最上俊平シリーズの第一弾。 あらすじ フィリップ・マーロウに憧れ、 ハードボイルドに生きると決めている私立探偵の「私」こと最上俊平。 しかし、探偵事務所に持ち込まれるのは、ペットの捜索依頼ばかり。 しかるべき探偵、しかるべき男に変…

  • 【綾辻行人】『人形館の殺人』についての解説と感想

    本記事では綾辻行人さんの小説『人形館の殺人』を紹介します。 『館シリーズ』の第四弾です。 人形館の殺人〈新装改訂版〉 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 人形館の殺人〈新装改訂版〉 著者:綾辻行人 出版社:講談社 ページ数:496ページ 読了日:2024年8月18日 満足度:★★★☆☆ 綾辻行人さんの『人形館の殺人』。 『館シリーズ』の第四作目になる。 あらすじ 「私」こと飛龍想一は、生まれ故郷である静岡を離れ、 育ての母である叔母・沙和子とともに亡くなった実父・飛龍高洋が遺した 「緑影荘」に引っ越すために京都にやってきた。 左京区北白川にあるその屋敷は、本邸の日本家屋…

  • 【伊坂幸太郎】『陽気なギャングの日常と襲撃』についての解説と感想

    本記事では伊坂幸太郎さんの小説『陽気なギャングの日常と襲撃』を紹介します。 陽気なギャングシリーズの二作目である。 陽気なギャングの日常と襲撃 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 陽気なギャングの日常と襲撃 著者:伊坂幸太郎 出版社:祥伝社 ページ数:440ページ 読了日:2024年8月15日 満足度:★★★★☆ 伊坂幸太郎さんの『陽気なギャングの日常と襲撃』。 陽気なギャングシリーズの第二弾である。 文庫版には「海には、逃がしたのと同じだけの良い魚がいる。」が収録されている。 あらすじ どんな嘘も見抜く成瀬は刃物男騒動に、 立て板に水の演説で聴衆を煙に巻く響野は「幻の…

  • 【東野圭吾】『プラチナデータ』について解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『プラチナデータ』を紹介します。 プラチナデータ あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 プラチナデータ 著者:東野圭吾 出版社:幻冬舎 ページ数:493ページ 読了日:2024年8月11日 満足度:★★☆☆☆ 東野圭吾さんの『プラチナデータ』。 二宮和也さん主演で映画化されている。 あらすじ 国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システムが開発され、 実際の捜査にも絶大な効果を発揮していた。 ある日、若い女性が頭部を銃で撃たれるという連続婦女暴行殺人事件が発生し、 残された精液によるDNAデータからすぐに犯人は割り出されると思われていたが…

  • 【太田愛】『未明の砦』についての解説と感想

    本記事では太田愛さんの小説『未明の砦』を紹介します。 未明の砦 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 未明の砦 著者:太田愛 出版社:KADOKAWA ページ数:616ページ(単行本) 読了日:2024年8月7日 満足度:★★★☆☆ 太田愛さんの『未明の砦』。 第26回大藪春彦賞受賞作品。 あらすじ 大手自動車メーカー「ユシマ」の若き非正規工員である矢上達也は、 正社員で班長である玄羽昭一から、 夏季休暇のあいだ千葉県の笛ヶ浜に遊びに来ないかと誘われて、笛ヶ浜を訪れる。 すると同じ非正規工員の脇隼人と秋山宏典と泉原順平も玄羽から誘われていて、 「夏の家」で過ごすことになっ…

  • 【五十嵐律人】『六法推理』についての解説と感想

    本記事では五十嵐律人さんの小説『六法推理』を紹介します。 六法推理 ・六法推理 あらすじ ネタバレありの感想 ・情報刺青 あらすじ ネタバレありの感想 ・安楽椅子弁護 あらすじ ネタバレありの感想 ・親子不知 あらすじ ネタバレありの感想 ・卒業事変 あらすじ ネタバレありの感想 登場人物 総評 六法推理 著者:五十嵐律人 出版社:KADOKAWA ページ数:384ページ 読了日:2024年8月2日 満足度:★★★☆☆ 五十嵐律人さんの『六法推理』。 五篇収録の連作短編集になっている。 ・六法推理 あらすじ 霞山大学法学部には自主ゼミと呼ばれる課外活動団体があり、 無料法律相談所、通称「無法律…

  • 【東野圭吾】『ナミヤ雑貨店の奇蹟』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を紹介します。 ナミヤ雑貨店の奇蹟 ・第一章 回答は牛乳箱に あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・第二章 夜更けにハーモニカを あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・第三章 シビックで朝まで あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・第四章 黙禱はビートルズで あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・第五章 空の上から祈りを あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 総評 ナミヤ雑貨店の奇蹟 著者:東野圭吾 出版社:KADOKAWA ページ数:416ページ 読了日:2024年7月29日 満足度:★★★★★ 東野圭吾さんの『ナミヤ雑貨店…

  • 【夕木春央】『十戒』についての解説と感想

    本記事では夕木春央さんの小説『十戒』を紹介します。 十戒 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 十戒 著者:夕木春央 出版社:講談社 ページ数:304ページ(単行本) 読了日:2024年7月24日 満足度:★★★☆☆ 夕木春央さんの『十戒』。 「このミステリーがすごい!2024年版」13位。 あらすじ 大室里英の伯父・修造が北海道で交通事故に遭って亡くなった。 その伯父の所有していた島・枝内島についてリゾート計画が持ち上がったため、 浪人生の里英は父親や観光開発会社、 建設会社の人たちなど総勢九人で枝内島に視察旅行に行くことになった。 だが枝内島では異変が起きていて、 作…

  • 【米澤穂信】『犬はどこだ』についての解説と感想

    本記事では米澤穂信さんの小説『犬はどこだ』を紹介します。 犬はどこだ あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 犬はどこだ 著者:米澤穂信 出版社:東京創元社 ページ数:365ページ 読了日:2024年7月20日 米澤穂信さんの『犬はどこだ』。 「このミステリーがすごい!2006年版」8位、 「2006本格ミステリ・ベスト10」13位。 あらすじ 仕事を辞めて東京から故郷の谷保市に帰郷した紺屋長一郎は、 再出発の道として、犬探し専門の調査事務所〈紺屋S&R〉を開業した。 最初の依頼者である佐久良且二から依頼されたのは、 仕事を辞めて東京から谷保市に戻っているはずの孫娘の桐子を…

  • 【伊坂幸太郎】『終末のフール』についての解説と感想

    本記事では伊坂幸太郎さんの小説『終末のフール』を紹介します。 終末のフール ・終末のフール あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・太陽のシール あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・籠城のビール あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・冬眠のガール あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・鋼鉄のウール あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・天体のヨール あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・演劇のオール あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 ・深海のポール あらすじ 登場人物 ネタバレありの感想 総評 終末のフール 著者:伊坂幸太郎 出版社:集英社 ページ数:384ページ…

  • 【横山秀夫】『震度0』についての解説と感想

    本記事では横山秀夫さんの小説『震度0』を紹介します。 震度0 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 震度0 著者:横山秀夫 出版社:朝日新聞出版 ページ数:483ページ 読了日:2024年7月12日 満足度:★★★★☆ 横山秀夫さんの『震度0』。 上川隆也さん主演でWOWOWでドラマ化されている。 あらすじ 阪神大震災が起きた朝、N県警警務課長・不破義仁が失踪した。 県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破がなぜいなくなったのか? 不破の上司のキャリアの警務部長・冬木優一は警務課主導で解決しようとするが、 地元生え抜きの藤巻昭宣刑事部長は冬木より先に真相を掴もうとしていた。 …

  • 【東野圭吾】『天空の蜂』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『天空の蜂』を紹介します。 天空の蜂 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 天空の蜂 著者:東野圭吾 出版社:講談社 ページ数:634ページ 読了日:2024年7月8日 満足度:★★★★★ 東野圭吾さんの『天空の蜂』。 江口洋介さん主演で映画化されている。 あらすじ 夏のある日、海上自衛隊の掃海ヘリとして導入されたCH-57J (通称・「ビッグB」)の領収飛行が予定されていた。 ビッグBを開発した綿重工業航空機事業本部の開発者・湯原と山下は、 この領収飛行に家族を連れて立ち会おうとしていた。 しかし親が目を離した隙に、 湯原と山下の息子たち…

  • 【今村昌弘】『明智恭介の奔走』についての解説と感想

    本記事では今村昌弘さんの小説『明智恭介の奔走』を紹介します。 明智恭介シリーズの一作目である。 明智恭介の奔走 ・最初でも最後でもない事件 あらすじ ネタバレありの感想 ・とある日常の謎について あらすじ ネタバレありの感想 ・泥酔肌着引き裂き事件 あらすじ ネタバレありの感想 ・宗教学試験問題漏洩事件 あらすじ ネタバレありの感想 ・手紙ばら撒きハイツ事件 あらすじ ネタバレありの感想 登場人物 総評 明智恭介の奔走 著者:今村昌弘 出版社:東京創元社 ページ数:304ページ 読了日:2024年7月4日 満足度:★★★☆☆ 今村昌弘さんの『明智恭介の奔走』。 『屍人荘の殺人』に登場したミステ…

  • 【樋口有介】『ピース』についての解説と感想

    本記事では樋口有介さんの小説『ピース』を紹介します。 ピース 新装版 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 ピース 新装版 著者:樋口有介 出版社:中央公論新社 ページ数:361ページ 読了日:2024年6月30日 満足度:★★☆☆☆ 樋口有介さんの『ピース』。 新装版にはあとがきが収録されている。 あらすじ スナック「ラザロ」でアルバイトをしているピアニストの清水成子が 埼玉県の長瀞でバラバラ死体で発見された。 一ヶ月前に歯科医師が同じくバラバラ死体で見つかった事件と同じ手口で 連続バラバラ死体事件として捜査されることになった。 しかし、捜査は難航し、とうとう三人目…

  • 【荒木あかね】『此の世の果ての殺人』についての解説と感想

    本記事では荒木あかねさんの小説『ちぎれた鎖と光の切れ端』を紹介します。 此の世の果ての殺人 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 此の世の果ての殺人 著者:荒木あかね 出版社:講談社 ページ数:368ページ(単行本) 読了日:2024年6月27日 満足度:★★★☆☆ 荒木あかねさんの『此の世の果ての殺人』。 荒木あかねさんのデビュー作品であり、江戸川乱歩賞受賞作品。 「このミステリーがすごい!2023年版」11位。 あらすじ 小惑星「テロス」が熊本県北東部の阿蘇郡に衝突することが発表され、 世界は大混乱に陥り、日本からも多くの人々が消えた。 そんなパニックをよそに衝突地点…

  • 【中島京子】『ハブテトル ハブテトラン』についての解説と感想

    本記事では中島京子さんの小説『ハブテトル ハブテトラン』を紹介します。 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 ハブテトル ハブテトラン 著者:中島京子 出版社:ポプラ社 ページ数:255ページ 読了日:2024年6月24日 満足度:★★★★☆ 中島京子さんの『ハブテトル ハブテトラン』。 中島京子さん唯一の児童文学。 あらすじ 登校拒否になった小学校五年生の星野大輔は、 母の故郷の広島県松永の小学校に二学期だけ通うことになった。 祖父母や破天荒なハセガワさんや友達のウメちゃんたちと触れ合っていくうちに、 大輔は前向きになっていく。 そして大輔は、「あること」に決着をつけよ…

  • 【米澤穂信】『いまさら翼といわれても』についての解説と感想

    本記事では米澤穂信さんの小説『いまさら翼といわれても』を紹介します。 古典部シリーズの六作目である。 いまさら翼といわれても ・箱の中の欠落 あらすじ ネタバレありの感想 ・鏡には映らない あらすじ ネタバレありの感想 ・連峰は晴れているか あらすじ ネタバレありの感想 ・わたしたちの伝説の一冊 あらすじ ネタバレありの感想 ・長い休日 あらすじ ネタバレありの感想 ・いまさら翼といわれても あらすじ ネタバレありの感想 登場人物 総評 いまさら翼といわれても 著者:米澤穂信 出版社:KADOKAWA ページ数:384ページ 読了日:2024年6月22日 満足度:★★★☆☆ 米澤穂信さんの『い…

  • 【荒木あかね】『ちぎれた鎖と光の切れ端』についての解説と感想

    本記事では荒木あかねさんの小説『ちぎれた鎖と光の切れ端』を紹介します。 ちぎれた鎖と光の切れ端 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 ちぎれた鎖と光の切れ端 著者:荒木あかね 出版社:講談社 ページ数:464ページ 読了日:2024年6月19日 満足度:★★★★☆ 荒木あかねさんの『ちぎれた鎖と光の切れ端』。 「このミステリーがすごい!2024年版」10位。 あらすじ 島原湾の孤島・徒島の海上コテージに集まった八人の男女。 その内の一人である樋藤清嗣は、先輩の無念を晴らすために、 自分以外の客を全員殺すつもりでいたが、計画を実行する間際になって、 「本当にこいつらは殺され…

  • 【東野圭吾】『宿命』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『宿命』を紹介します。 宿命 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 宿命 著者:東野圭吾 出版社:講談社 ページ数:378ページ 読了日:2024年6月16日 満足度:★★★★☆ 東野圭吾さんの『宿命』。 2004年にWOWOWでドラマ化された。 あらすじ 日本でも屈指の電気機器メーカーであるUR電産の社長・須貝正清が 真仙寺墓所で何者かにボウガンから発射されたと思われる毒矢で殺された。 ボウガンと毒矢はUR電産の前社長・瓜生直明の遺品であった。 そのボウガンと毒矢を入手できる者として、 犯人は身内の人間ではないかと考えられた。 この事件の捜査…

  • 【米澤穂信】『冬期限定ボンボンショコラ事件』についての解説と感想

    本記事では米澤穂信さんの小説『冬期限定ボンボンショコラ事件』を紹介します。 小市民シリーズの五作目である。 冬期限定ボンボンショコラ事件 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 冬期限定ボンボンショコラ事件 著者:米澤穂信 出版社:東京創元社 ページ数:416ページ 読了日:2024年6月12日 満足度:★★★★☆ 米澤穂信さんの『冬期限定ボンボンショコラ事件』。 四季四部作のラストの冬の巻で、長編になっている。 あらすじ 十二月のある日、小市民を志す小鳩常悟朗は小佐内ゆきと一緒に学校からの帰宅時に 轢き逃げに遭い、木良市民病院に搬送された。 小鳩は大怪我を負ってしまい、大…

  • 【まさきとしか】『あなたが殺したのは誰』についての解説と感想

    本記事ではまさきとしかさんの小説『あなたが殺したのは誰』を紹介します。 三ツ矢&田所刑事(パスカル)シリーズの三作目である。 あなたが殺したのは誰 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 あなたが殺したのは誰 著者:まさきとしか 出版社:小学館 ページ数:528ページ 読了日:2024年6月8日 満足度:★★★☆☆ まさきとしかさんの『あなたが殺したのは誰』。 三ツ矢&田所刑事(パスカル)シリーズの第三弾。 あらすじ 中野区のマンションの一室で若い女性が頭部を殴打され、 意識不明の状態で発見される。 被害者・永澤美衣紗はシングルマザーで、 生後十ヵ月の娘・しずくは連れ去…

  • 【東野圭吾】『マスカレード・ゲーム』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『マスカレード・ゲーム』を紹介します。 マスカレードシリーズの四作目である。 マスカレード・ゲーム あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 マスカレード・ゲーム 著者:東野圭吾 出版社:集英社 ページ数:376ページ 読了日:2024年6月4日 満足度:★☆☆☆☆ 東野圭吾さんの『マスカレード・ゲーム』 マスカレードシリーズの第四弾。 あらすじ 三週間で三件の殺人事件が発生し、事件に繋がりがある可能性が出てきた。 共通点は被害者がナイフで刺されていることと、 被害者が過去に人を死なせたことがあったこと。 被害者たちに親族を殺された人たちには、しっ…

  • 【宮部みゆき】『火車』についての解説と感想

    本記事では宮部みゆきさんの小説『火車』を紹介します。 火車 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 火車 著者:宮部みゆき 出版社:新潮社 ページ数:590ページ 読了日:2024年5月31日 満足度:★★★★★ 宮部みゆきさんの『火車』。 第六回山本周五郎賞受賞作品。 「1992「週刊文春」ミステリーベスト10」1位、 「このミステリーがすごい!1993年版」2位、 「もっとすごい!!このミステリーがすごい!」20周年ベスト・オブ・ベスト1位。 あらすじ 怪我で休職中の刑事・本間俊介は、親戚で銀行員の栗坂和也から 謎の失踪を遂げた和也の婚約者・関根彰子を捜してほしいと頼ま…

  • 【雨穴】『変な家』についての解説と感想

    本記事では雨穴さんの小説『変な家』を紹介します。 『変な家』シリーズの一作目。 変な家 あらすじ 主な登場人物(ネタバレ要素あり) ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 変な家 著者:雨穴 出版社:飛鳥新社 ページ数:248ページ 読了日:2024年5月27日 満足度:★★☆☆☆ 謎の覆面作家・雨穴さんのデビュー作である『変な家』。 『変な家』シリーズの第一弾。 2023年に最も売れた小説。 間宮祥太郎さんと佐藤二朗さん主演で2024年に映画化されている。 また漫画化もされている。 あらすじ ある日、オカルト専門のフリーライター・雨穴は、知人の柳岡から相談される。 相談内容は家を買う予定だが…

  • 【伊坂幸太郎】『砂漠』についての解説と感想

    本記事では伊坂幸太郎さんの小説『砂漠』を紹介します。 砂漠 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 砂漠 著者:伊坂幸太郎 出版社:実業之日本社 ページ数:512ページ 読了日:2024年5月25日 満足度:★★★★★ 伊坂幸太郎さんの『砂漠』。 実業之日本社文庫限定の書き下ろしあとがきが収録されている。 あらすじ 仙台の国立大学に入学した何事にもどことなくさめた性格の北村は、 四人の学生と知り合った。 軽薄で女好きの鳥井、超能力が使える南、美人の東堂、 そして極端に熱くまっすぐな西嶋。 麻雀に勤しみ、合コンに励み、ボウリング勝負、通り魔との遭遇、 捨てられた犬の救出、超能…

  • 【荻原浩】『ハードボイルド・エッグ』についての解説と感想

    本記事では荻原浩さんの小説『ハードボイルド・エッグ』を紹介します。 最上俊平シリーズの一作目です。 ハードボイルド・エッグ 新装版 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 ハードボイルド・エッグ 新装版 著者:荻原浩 出版社:双葉社 ページ数:396ページ 読了日:2024年8月21日 満足度:★★★☆☆ 荻原浩さんの『ハードボイルド・エッグ』。 最上俊平シリーズの第一弾。 あらすじ フィリップ・マーロウに憧れ、 ハードボイルドに生きると決めている私立探偵の「私」こと最上俊平。 しかし、探偵事務所に持ち込まれるのは、ペットの捜索依頼ばかり。 しかるべき探偵、しかるべき男に変…

  • 【杉井光】『世界でいちばん透きとおった物語』についての解説と感想

    本記事では杉井光さんの小説『世界でいちばん透きとおった物語』を紹介します。 世界でいちばん透きとおった物語 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 世界でいちばん透きとおった物語 著者:杉井光 出版社:新潮社 ページ数:240ページ 読了日:2024年5月22日 満足度:★★★☆☆ 杉井光さんの『世界でいちばん透きとおった物語』 「このミステリーがすごい!2024年版」8位。 あらすじ フリー校正者の母・藤坂恵美を交通事故で失った藤坂燈真は、 その二年後に実父の死去を知る。 実父の宮内彰吾は大御所ミステリー作家で、妻帯者ながら多くの女性と交際し、 そのうちの一人と子供まで作…

  • 【綾辻行人】『迷路館の殺人』についての解説と感想

    本記事では綾辻行人さんの小説『迷路館の殺人』を紹介します。 『館シリーズ』の第三弾です。 迷路館の殺人〈新装改訂版〉 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 迷路館の殺人〈新装改訂版〉 著者:綾辻行人 出版社:講談社 ページ数:496ページ 読了日:2024年5月19日 満足度:★★★★☆ 綾辻行人さんの『迷路館の殺人』。 『館シリーズ』の第三作目になる。 『このミステリーがすごい!』1988年版国内編7位。 あらすじ 日本推理小説界の影の大家・宮垣葉太郎の還暦記念パーティーが 宮垣邸「迷路館」で執り行われることになった。 招かれたのは、宮垣葉太郎が主宰してきた雑誌『奇…

  • 【米澤穂信】『ふたりの距離の概算』についての解説と感想

    本記事では米澤穂信さんの小説『ふたりの距離の概算』を紹介します。 古典部シリーズの五作目である。 ふたりの距離の概算 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 ふたりの距離の概算 著者:米澤穂信 出版社:KADOKAWA ページ数:288ページ 読了日:2024年5月16日 満足度:★★★☆☆ 米澤穂信さんの『ふたりの距離の概算』。 古典部シリーズの第五弾であり、長編になっている。 あらすじ 高校二年生となった折木奉太郎たちの古典部に、 新入生・大日向友子が仮入部してきた。 千反田えるや伊原摩耶花たちともすぐに馴染んでいた大日向だったが、 本入部届提出目前となって、入部はしな…

  • 【小川哲】『君のクイズ』についての解説と感想

    本記事では小川哲さんの小説『君のクイズ』を紹介します。 君のクイズ あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 君のクイズ 著者:小川哲 出版社:朝日新聞出版 ページ数:192ページ 読了日:2024年5月13日 満足度:★★☆☆☆ 小川哲さんの『君のクイズ』。 「このミステリーがすごい!2024年版」7位。 「ミステリが読みたい!2024年版」2位 第76回日本推理作家協会賞受賞作。 あらすじ 賞金一千万円がかかったクイズ番組の 第一回『Q-1グランプリ』のファイナリストになった三島玲央は、 有名なクイズプレーヤーの本庄絆と対戦した。 決勝は七問正解が必要な短文早押し問題…

  • 【真保裕一】『奪取』についての解説と感想

    本記事では真保裕一さんの小説『奪取』を紹介します。 奪取 あらすじ ネタバレなしの感想 登場人物(ネタバレあり) ネタバレありの感想 奪取 著者:真保裕一 出版社:講談社 ページ数:上巻:496ページ 下巻:480ページ 読了日:上巻:2024年5月8日 下巻:2024年5月11日 満足度:★★★★★ 真保裕一さんの『奪取』。 第10回山本周五郎賞。 第50回日本推理作家協会賞長編。 「このミステリーがすごい!1997年版」2位。 あらすじ 一年前に会社を放り出されてからはバイトの日々の手塚道郎は、 友人の西嶋雅人がヤクザの街金にはめられて作った1260万円の借金の 保証人にされてしまっていた…

  • 【伊坂幸太郎】『アヒルと鴨のコインロッカー』についての解説と感想

    本記事では伊坂幸太郎さんの小説『アヒルと鴨とコインロッカー』を紹介します。 アヒルと鴨のコインロッカー あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 アヒルと鴨のコインロッカー 著者:伊坂幸太郎 出版社:東京創元社 ページ数:384ページ 読了日:2024年5月5日 満足度:★★★★☆ 伊坂幸太郎さんの『アヒルと鴨とコインロッカー』。 第二十五回吉川英治文学新人賞受賞作。 「このミステリーがすごい!2005年版」2位、 「2004「週刊文春」ミステリベスト10」4位。 2007年に映画化されている。 あらすじ 大学生になった椎名は、引っ越し先のアパートの隣人で 悪魔めいた印象の長…

  • 【東野圭吾】『マスカレード・ナイト』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『マスカレード・ナイト』を紹介します。 マスカレードシリーズの三作目である。 マスカレード・ナイト あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 マスカレード・ナイト 著者:東野圭吾 出版社:集英社 ページ数:544ページ 読了日:2024年5月2日 満足度:★☆☆☆☆ 東野圭吾さんの『マスカレード・ナイト』 マスカレードシリーズの三作目であり、『マスカレード・ホテル』から数年後の話。 木村拓哉さん主演で映画化されている。 あらすじ 匿名通報ダイヤルからの情報により、練馬のマンションで女性の遺体が発見された。 解剖の結果、不自然な加熱痕が見つかり、他殺…

  • 【白井智之】『エレファントヘッド』についての解説と感想

    本記事では白井智之さんの小説『エレファントヘッド』を紹介します。 エレファントヘッド あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 エレファントヘッド 著者:白井智之 出版社:KADOKAWA ページ数:384ページ 読了日:2024年4月29日 満足度:★★☆☆☆ 白井智之さんの『エレファントヘッド』。 「ミステリが読みたい!2024年版」7位、 「このミステリーがすごい!2024年版」4位、 「2024本格ミステリ・ベスト10」1位、 「2023「週刊文春」ミステリーベスト10」4位。 あらすじ 神々精医科大学附属病院の精神科の医者・象山晴太は、 ローカル女優の妻・季々、 ア…

  • 【東野圭吾】『放課後』についての解説と感想

    本記事では東野圭吾さんの小説『放課後』を紹介します。 放課後 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 放課後 著者:東野圭吾 出版社:講談社 ページ数:353ページ 読了日:2024年4月25日 満足度:★★☆☆☆ 東野圭吾さんの『放課後』。 東野圭吾さんのデビュー作であり、江戸川乱歩賞受賞作品。 「1985「週刊文春」ミステリーベスト10」1位。 山下真司さん主演でテレビドラマ化されている。 あらすじ 私立清華女子高校の数学教師でアーチェリー部顧問の前島は、 何者かに命を狙われていた。 しかし校長が学校のイメージダウンを恐れて、前島に口止めをしていたため、 警察には届けて…

  • 【米澤穂信】『遠まわりする雛』についての解説と感想

    本記事では米澤穂信さんの小説『遠まわりする雛』を紹介します。 古典部シリーズの四作目である。 遠まわりする雛 ・やるべきことならば手短に あらすじ ネタバレありの感想 ・大罪を犯す あらすじ ネタバレありの感想 ・正体見たり あらすじ ネタバレありの感想 ・心あたりのある者は あらすじ ネタバレありの感想 ・あきましておめでとう あらすじ ネタバレありの感想 ・手作りチョコレート事件 あらすじ ネタバレありの感想 ・遠まわりする雛 あらすじ ネタバレありの感想 登場人物 総評 遠まわりする雛 著者:米澤穂信 出版社:KADOKAWA ページ数:416ページ 読了日:2024年4月22日 満足度…

  • 【綾辻行人】『水車館の殺人』についての解説と感想

    本記事では綾辻行人さんの小説『水車館の殺人』を紹介します。 『館シリーズ』の第二弾です。 水車館の殺人〈新装改訂版〉 あらすじ 主な登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 水車館の殺人〈新装改訂版〉 著者:綾辻行人 出版社:講談社 ページ数:464ページ 読了日:2024年4月19日 満足度:★★★★☆ 綾辻行人さんの『水車館の殺人』。 『館シリーズ』の第二作目になる。 あらすじ 岡山県の北部の山間の地に建てられた外壁と塔を持つ古城のような建物・水車館。 水車館には車椅子に乗った仮面の当主・藤沼紀一と その妻である美しい少女・由里絵が住んでいた。 紀一は過去にみずからの起こした自動車…

  • 【伊坂幸太郎】『モダンタイムス(下)』についての解説と感想

    本記事では伊坂幸太郎さんの小説『モダンタイムス(下)』を紹介します。 モダンタイムス(下)新装版 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 モダンタイムス(下)新装版 著者:伊坂幸太郎 出版社:講談社 ページ数:480ページ 読了日:2024年4月16日 満足度:★★★☆☆ 伊坂幸太郎さんの『モダンタイムス』。 『魔王』の五十年後の世界が描かれている。 あらすじ 恐妻家のシステムエンジニアの渡辺拓海の妻・佳代子が岡本猛を雇い、 物騒な手段を使って渡辺の浮気を調べさせた。 さらには、渡辺の周りでは特定のキーワードで検索した先輩社員の失踪、 後輩社員の誤認逮捕、上司の自殺、岡本猛…

  • 【伊坂幸太郎】『モダンタイムス(上)』についての解説と感想

    本記事では伊坂幸太郎さんの小説『モダンタイムス(上)』を紹介します。 モダンタイムス(上)新装版 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 モダンタイムス(上)新装版 著者:伊坂幸太郎 出版社:講談社 ページ数:352ページ 読了日:2024年4月13日 満足度:★★★☆☆ 伊坂幸太郎さんの『モダンタイムス』。 『魔王』の五十年後の世界が描かれている。 あらすじ 恐妻家のシステムエンジニアの渡辺拓海は、 職業不詳の謎が多い妻・佳代子から浮気を疑われ、 佳代子に雇われた髭の男から拷問を受け、浮気の追及を受けていた。 一方、先輩社員の五反田正臣が逃げ出して行方不明になったため、 …

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