紫式部の娘
平安文学の権威、福家俊幸教授の本「紫式部・女房たちの宮廷生活(2003年平凡社新書)」に目を通した。 平易な読みやすい文章であるが小説家ではなく大学の先生らしく、深くかつ実証を忘れない態度を感じる。題名はちょっとイマイチの感じがするが。 本質から外れるが気が付いた雑感的なことを少しばかり。 15年前の2008年は源氏物語千年紀の年で世の中の源氏物語ブームは大変なものであったらしい。そして来年2004年は紛れもなく再度、源氏物語のブームが来るだろうと予言している。理由はNHK大河ドラマ「光る君枝へ」(大石静脚本)が放映されるからと述べる(あとがき)。 そのとおりとなっている。源氏物語、いやもっと…
2024/04/22 13:02