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「傾国のラヴァーズ」 https://blog.goo.ne.jp/saeki123

ボディーガードの翔真は、訳あり過ぎる美青年社長・聖名(せな)の警護をすることになるが… (1行更新?の日もあるかも…😅)

愛田莉久
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2022/11/19

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  • ◆小説「傾国のラヴァーズ」76・聖名との夜

    ◆小説「傾国のラヴァーズ」76・聖名との夜

    心臓がドクドクいっているのは自分でもわかったが、本当にどうしたものか…沈黙に耐えられず俺の方から、「…聖名…」「…うん…」聖名の方もかなり緊張しているようで、俺は逆に安心した。そして、(プラトニックなタイプなのかな?)なんて思った。すると、聖名が頬にキス…なぜ唇にしてくれないんだろう…なんてそんなことを少し思ったりして…すると、「ごめん緊張しちゃって…」そう言ってしがみついてきた。(もしかして本当は聖名も男は初めてで困っているんだろうか…)そこから先は何事もなく…でも緊張はしているし、それで疲れているしで眠れず…聖名も眠れはしないらしく、俺もその気配のため眠れなかった。それでも少しは眠ったようで、次の朝目覚めるといつもより少し遅い時間だった。◆小説「傾国のラヴァーズ」76・聖名との夜

  • ■小説「傾国のラヴァーズ」75・聖名とドキドキ

    ■小説「傾国のラヴァーズ」75・聖名とドキドキ

    俺が着替え終わるとすぐに聖名は部屋に飛び込んできた。そして後ろからしがみついてきて俺の肩に頬をのせた。「本当に翔馬のベッドに泊まって行っていい?本当に何もしないから」はしゃぐ聖名に、俺はありがたさを感じた俺はうまい言葉も出てきはしない「あ…うん泊まっていってよ」何しろ俺はどうしていいのかわからないから。まあ少しは聖名何かして欲しい気もしてきていたのだが。ベッドでは聖名を壁側に寝かせた。もう聖名の方も緊張した表情でうつむいている俺もずっと心臓がドキドキしっぱなしだでも聖名は無言…俺も無言…これは俺の方から何かすべきなんだろうか。でも俺は普通の男女の恋愛ドラマや映画みたいなものしか見たことがない。やっぱり男同士ってあんなこととかするんだろうかただ聞いたことはあるが、男同士ってあんなこととかするんだろうか。いや...■小説「傾国のラヴァーズ」75・聖名とドキドキ

  • ●小説「傾国のラヴァーズ」74・聖名からのキス

    ●小説「傾国のラヴァーズ」74・聖名からのキス

    俺が落ちるのも目前だったが、どうしてその時俺は他の人の存在を尋ねなかったのだろう。ドキドキしていた俺は、疑いもしなかったということなのだろう。聖名には芝居がかったところなんて微塵もなかった。俺を丸め込むための演技とは思えなかった。「聖名…」俺が名前を呼んだことで聖名の中の恐れは少しなくなったらしい。その様子を見て俺はまたセナを抱きしめてしまった。「あ、翔真…」聖名の声は嬉しそうだった。そして…聖名の顔が近づいてくると、俺は頬に柔らかいものを感じてびっくりした。聖名からのキス…俺は驚きのあまり、聖名をまた優しく抱きしめることしかできなかった。2人で無言のまましばらく抱き合っていた。経験のない俺には、どうすることもできない。俺が密かに困っていると、聖名はそっと俺から体を離し、照れながら元気に、「翔真、着替え手...●小説「傾国のラヴァーズ」74・聖名からのキス

  • ★「傾国のラヴァーズ」73・すがりつく聖名

    ★「傾国のラヴァーズ」73・すがりつく聖名

    そこで聖名は彼らしくもなくため息をつくと、「…オレは、大好きな人と暮らすのが夢だった。こんなオレだから一生できないと思っていた。だからこうして翔真と暮らせて嬉しかった。翔真に名前で呼ばれて本当に嬉しかった。さっきから翔真って呼べて嬉しい」聖名は笑みを作ろうとして失敗している。「何でもいいから翔真、ここにいてほしい。今まで通りでいい。何もしなくていいから」何にもって…「翔真…」そう言って、またすがりついてくる聖名が愛おしかった。俺が落ちるのも目前だった…が…★「傾国のラヴァーズ」73・すがりつく聖名

  • ◆小説「傾国のラヴァーズ」72・聖名の叫び

    ◆小説「傾国のラヴァーズ」72・聖名の叫び

    恋愛経験のない俺は、どぎまぎするばかりだった。「聖名、俺のことを好きになってくれてありがとう。俺、納得して仕事をやめられる気がする」すると聖名は不満げな表情になり、「何も終わってないだろ!仕事も、オレとのことも!綺麗事ばっかり並べて!何だよ、勝手にオレの前に現れて、仕事上とはいっても、凄く優しくしてくれて…」◆小説「傾国のラヴァーズ」72・聖名の叫び

  • ■小説「傾国のラヴァーズ」71・聖名の告白

    ■小説「傾国のラヴァーズ」71・聖名の告白

    そして、「翔真、行かないでほしい…せめてあと2週間とちょっと、契約満了までここに住んでもらえないかなぁ。オレ、何もしないから」「えっ?」まず、名前で呼ばれたことに驚いたが…「翔真にはオレ、ひとめ惚れだったんだ。ごめん、オレ、男の人も好きになるタイプだって隠してて」俺は固まってしまった。どうしよう…そう思いながらも、俺は聖名の背中に手をまわして抱き締めていた。気がつけば頬を寄せていた。聖名の気持ちに寄り添いたかった。聖名の体がびくっと揺れた。「えっ?」聖名はびっくりした表情で俺の顔を見た。■小説「傾国のラヴァーズ」71・聖名の告白

  • ●小説「傾国のラヴァーズ」70・聖名の涙

    ●小説「傾国のラヴァーズ」70・聖名の涙

    思えば、彼からはひと言もきちんとした謝罪の言葉もない。軽く謝られただけだ。俺を引き留めるのが形式上ということなのだろう。よくある話だ。それにしても、俺はどうしてらしくもなくこんなに怒っているのだろう。クライアントにこんなことを言い出すなんて。それだけ聖名を…想う気持ちがあったということなのだろう。そう思い至って恥ずかしくなり…その後、気づいた。聖名が、うちの会社との取引をやめると言い出したらどうするのか…聖名がぼうっとしている間に、後任を部長に決めてもらうしかない。俺はもうこの部屋に泊めてもらうのは嫌だった。でも聖名の警護がいない時間を作りたくなかった。「すみません、会社に電話して、すぐに後任を…」すると聖名は口元を引き結び、目から涙をこぼしながら俺に近づいてきた。そして俺の真ん前に立ってためらうように見...●小説「傾国のラヴァーズ」70・聖名の涙

  • ★小説「傾国のラヴァーズ」69・立ち尽くす聖名

    ★小説「傾国のラヴァーズ」69・立ち尽くす聖名

    意外な答えに俺は驚いたが、「ありがとうございます。でも、その必要には及びません。もともとこちらでの仕事が終わったら退職して、違う仕事を探すつもりでした」「えっ、どうして…?」俺は一瞬返事に困ったが、「自分には向いてませんでした。疲れました。人の不幸に寄り添うことに。要人につくSPのように銃が持てるわけでもなく、権限があるわけでもない。もどかしいものを感じていて、それが今夜のことで抑えられなくなったのかなと思います」どうしてか、すらすらと出た。聖名はぼう然と立ち尽くしていた。★小説「傾国のラヴァーズ」69・立ち尽くす聖名

  • 小説「傾国のラヴァーズ」68・聖名のとまどい

    小説「傾国のラヴァーズ」68・聖名のとまどい

    ではなぜ?と言いたかったが、俺はこの真面目な男が自由にデートでも楽しみたかったのではないかと思い始め、痛々しくも思った。そして、それにショックを覚えて、そんな自分に驚いて。それでも、「でも、私には社長の警護は務まらないようです。会社にこのことを報告して、ベテランのボディーガードと交代します」すると聖名は顔を上げ、毅然と、「嫌だ」と言い切った。しかし、すぐに焦ったように、「そ、その、センパイのキャリアに傷つけたないから…」小説「傾国のラヴァーズ」68・聖名のとまどい

  • ■小説「傾国のラヴァーズ」67・うつむく聖名

    ■小説「傾国のラヴァーズ」67・うつむく聖名

    もう俺は咎めなかった。どうせ俺の言うことは決まっていたし聖名の答えも想像がついていたからだ。聖名はなかなか浴室から出てこなかった。そのうち洗面所からドライヤーの音が聞こえてきた。髪が長いので彼のドライヤーの時間は長い。仕事が多い時は生乾きのままパソコンに向かうと、いつだったか聖名は笑いながら言っていた。しかし今日は随分と長く感じられた。まあ、きっとしっかり乾かしているのだろう。ようやく部屋着の聖名で出てくると、冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを2本出して、1本を俺の前に置いてすすめると自分も一口飲んでいた。俺は飲む気がしなかった。沈黙の後、聖名は諦めたように俺に尋ねてきた。「それで話というのは?」「社長、さっきのように私に黙ってどこかに行かれるのは困ります。私に不満があるというなら私に直接もしくは会社...■小説「傾国のラヴァーズ」67・うつむく聖名

  • ●小説「傾国のラヴァーズ」その66・聖名ではなく…

    ●小説「傾国のラヴァーズ」その66・聖名ではなく…

    家に着いても、俺はス一ツのままでいた。聖名、ではなく、鈴崎社長にしっかり話をしたいと思ったからだ。聖名のスマホの電源は入らない。結局、言っていた通り、二時間ほどして聖名は帰ってきた。「ただいまー…」玄関のドアが開き、聖名の声がした。意外にも聖名はしらふだった。「ごめんね。断れなくて…あれ?着替えないの?」声は軽かったが、聖名は顔色が悪かった。しかし、俺は立ち上がり、「鈴崎社長、お話しがあります」すると聖名は驚いたように、「ちょっとごめんね。シャワー浴びてから聞かせて」何とも軽い言い方に、俺はますます怒りを覚えてしまった。ふっ、と聖名のものではないような香りがした。それにも俺はどうしてか怒りを覚え、固まった一瞬の隙に、聖名は着替えに自分の部屋に向かってしまい、更には俺の方を見ず、さっさと浴室に向かってしまっ●小説「傾国のラヴァーズ」その66・聖名ではなく…

  • ★小説「傾国のラヴァーズ」その65・好きにすればいい

    ★小説「傾国のラヴァーズ」その65・好きにすればいい

    さっきのFAXは、敵対している人間からの怪文書と、聖名にはわかっていたのだろう。(でも、そんな状況なのに、こうやってボディーガードを振り切って出ていくなんて…俺は敵の目くらましにしか過ぎなかったのか…)しかし、聖名の、FAXの件の時の必死さは嘘ではなかったと思うのだ。(せめてこういう予定だとあらかじめ…)いや、言えないからこうなったのだろう。もう、好きにすればいい。そんな気持ちになった。もう、ボディーガードとしてではなく、友だちとしてというか、「センパイ」として怒っていたのだと思う。(もう俺はやめるんだし、何よりこんなことを思うようになったらプロじゃない)俺は聖名の部屋に戻って、彼を待つことにした。★小説「傾国のラヴァーズ」その65・好きにすればいい

  • ◆小説「傾国のラヴァーズ」その64・行方不明の聖名

    ◆小説「傾国のラヴァーズ」その64・行方不明の聖名

    とにかく聖名を追わなければと、スマホでGPSをチェックしようとするが、その時、聖名からLINEが来た。ー3時間後ぐらいに帰ります。(何だよそれ!どこにいるんだ!)GPSを確かめようとしても、スマホの電源はもう切られていた。(何のために俺は…)なぜか強く、裏切られた、という気持ちになった。聖名は一体どこへ…あの一団それにしてもこんなことをして、危ないとは思わないのか?電話にさえ、FAXにさえおびえていたお前が、一体何をしているんだ?ここと同じぐらいのグレードのホテルで2次会、ということがあっても、そこまで聖名に声がかかるとは思えない。出席者だって多そうだ。どういう相手と一緒にいるのかわからないので、店の見当もつかない。何より聖名には行きつけの店のようなものはないと聞いていた。家でも仕事が多く、たまに高橋さん...◆小説「傾国のラヴァーズ」その64・行方不明の聖名

  • ■小説「傾国のラヴァーズ」その63・聖名は知らんぷり

    ■小説「傾国のラヴァーズ」その63・聖名は知らんぷり

    聖名が男性であるのを幸いに、俺はこの警護期間が終わるまで自分の気持ちを隠し通すことに決めた。聖名だってボディーガードに想われているなんて嫌だろう。まあ、俺には襲われてもいいなんて冗談を言ってはいたけれど。でも、対象に恋愛感情を持ってしまったら、ボディーガードとして失格だ。その時、エレベーターから黒スーツのSPが多数降りてきて、俺は慌てて立ち上がった。SPに守られる人々が通り過ぎていくが、聖名はなかなか現れない。それどころか、やっと現れたと思ったら、SPや他のボディーガードに囲まれて、誰かと談笑しながら、俺のことなど忘れたように、出口へと歩いて行ってしまった。SP達が立ちはだかって、俺は聖名に近づくことができなかった。■小説「傾国のラヴァーズ」その63・聖名は知らんぷり

  • ●小説「傾国のラヴァーズ」その62・聖名と離れて

    ●小説「傾国のラヴァーズ」その62・聖名と離れて

    しかし、いざ会場に行ってみると、聖名も俺も驚くほど客の数は多かった。その中には、かなりのお偉いさんもいるようで、ひと目でSPとわかる人間が多く、許可証がない俺や他の一般のボディーガードはそのスペースから追い出されてしまった。俺は危険性も考えて、一階のロビーで待つことにした。そのことを聖名にLINEで送ったが、既読はつかなかった。気づくまで待つことにしたが`、俺は複雑な気持ちで、エレベーターに一番近いソファに座り込んでいた。この仕事は、やめた方がいい気がする。聖名と出会う前から、仕事柄、そう考えることがないではなかったが…もう、俺は引き返せない。この一流ホテルの豪華なロビーで見た、長身の美しい聖名に…仕事とはいえ、聖名を守リ始めたばかりなのに…これまで知らなかった不思議な感情を抱き始めた…認めてはいけないの...●小説「傾国のラヴァーズ」その62・聖名と離れて

  • ★小説「傾国のラヴァーズ」その61・聖名の艶姿?

    ★小説「傾国のラヴァーズ」その61・聖名の艶姿?

    聖名の必死な姿に俺は驚きながら、「だから聖名、そのためにそれを貸してくれって」「あ、ああ…」俺は丁寧にその数枚の紙を受け取ったが、立ち上がった聖名は、「その内容、全部ウソだからね!」とし言い放つと、イライラしたように、自分の部屋に入っていった。「わかってるよ!」俺はその背中に叫んだ。見るからに高そうな黒のスーツに、束ねた金髪の聖名は相変わらず美しかったが、会場のホテルに向かう間も聖名は助手席でむすっとしたままだった。本当は俺も宴会場に入りたいのだが、そうもいかず、「社長、では僕はクロークの前で待っています」「うん、わかった」そして、俺が車を停めてドアを開け、ロングコートに身を包んだ長身の聖名が降りると、その若さと美しさに皆がはっとしているのが伝わってきた。★小説「傾国のラヴァーズ」その61・聖名の艶姿?

  • ◆小説「傾国のラヴァーズ」その60・聖名の叫び

    ◆小説「傾国のラヴァーズ」その60・聖名の叫び

    俺の言葉を聞いて俺を見上げた聖名は、言葉をのみ込むようにロを堅く引き結んだ。そこにまたFAXが流れてくる。今度は手書き、それも年配者の筆跡のように見えた。…私の700万円を返して下さい。社長だなんていって、あなたのやっていることは結婚詐欺です…異性関係だけかと思ったら……あなたは北海道の成田後援会スタッフの男の子にみだらな…もう聖名は何も言わない。それにしても、急にFAXが流れてきたのはなぜなのか。聖名が帰ってきたのを見ていたとでもいうのだろうか。「聖名、これ、俺の部屋に保管しておくね」すると聖名は突然叫び始めた。「何のために?オレ、早く捨ててしまいたいんだけど!」「わかるけど、何かの証拠になるかもしれないだろう?」「証拠?何のために?証拠なんて何になるの?そんな、やってる人間もわからないのに…」「何かの...◆小説「傾国のラヴァーズ」その60・聖名の叫び

  • ■小説「傾国のラヴァーズ」その59・聖名の苦悩

    ■小説「傾国のラヴァーズ」その59・聖名の苦悩

    聖名はさっきは学生ノリで元気よく答えていたが、それは俺の目にはどうしてか不自然に見えていた。ウェーブのかかった長い金髪を後ろでひとつにまとめた髪型は俺も気に入っていて…俺は目のやり場に困っている。もう自分がどうにかしているのは明らかだった。助手席の聖名は、車の中ではニコニコしていていい雰囲気だったが、部屋に帰ってFAXの音が流れていたのがいけなかった。聖名は、それらのFAXに目を通すと、がっくりと座り込んでしまった。聖名を促したが、なかなか渡してくれなかった。受け取った紙の内容を見ると、それはもうひどいものだった。…ファーストレディにしてやると言って、うちの娘に近づき、三股で弄ばれた。それで娘は妊娠した…俺は怒りを覚えた。「ひどいな、これ…」■小説「傾国のラヴァーズ」その59・聖名の苦悩

  • 【お詫び】小説超超不定期アップになります🙇

    【お詫び】小説超超不定期アップになります🙇

    …すみません、家庭の事情で、ちょっと休んでましたが、しばらくおさまりそうにありませんので…入院とか嫌ですねえ😱でも、少しずつ時間を見つけて、小説は進めていこうと思っております。よろしくお願い致します。【お詫び】小説超超不定期アップになります🙇

  • ●小説「傾国のラヴァーズ」その58・聖名の一張羅

    ●小説「傾国のラヴァーズ」その58・聖名の一張羅

    「社長にききましたが、矢野会長が来るそうですね」高橋さんも何か困っているようだったので、「何かありましたか?」「いえ、ここのところ、社長の体調が悪いので…本人は疲れと矢野会長のせいだというんですが…それだけなのかな、と。海原さんには心あたりはないですか?」そして、「私の知っている社長は、ずっと体はものすごく丈夫だったんですよ俺は何だかがっかりして、「そうですか。俺が考えつくのは2人暮らしに疲れたのかなということぐらいですが」「本当にそれだけですか?」「それだけです。では逆に高橋さんは他に何を?」「いや怪文書とか脅迫電話とか2人で隠していませんか?」「絶対にそれはありません」「何でしたら聖名、い、いや、社長に聞いてみてはどうでしょうか」…高橋さんに、2人の「友達ぐらし」が決定的にバレた気がする…マズいな…し...●小説「傾国のラヴァーズ」その58・聖名の一張羅

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