「どこ見る展」を観て──頭が混乱して、でも最後に少しスッキリした話
国立西洋美術館で開催中の「どこ見る展」に行ってきました。タイトルからしてちょっと変わっているこの展覧会、いざ足を踏み入れてみると、やっぱり一筋縄ではいかない内容でした。正直に言うと、私にとっては、かなり難しかったです。というのも、特定の作家や様式、時代に焦点を絞っているわけではなく、ルネサンスから印象派までの作品が時代ごとに並んでいるものの、テーマとしては「とりとめもなく」並んでいる印象で、流れで理解するのが難しい構成だったからです。しかも今回の展示は、それぞれの作品に対して「どこを見れば面白いか」が明示されているスタイル。通常の美術展のようにテーマや時代背景の流れを追うのではなく、「この一点…
2025/05/30 21:13