「ぬし」は名作!誰か映像化して!手塚治虫の『ザ・クレーター②』
手塚治虫傑作選集 (2) ザ・クレーター 2作者:手塚 治虫秋田書店Amazon■なんといっても、巻末の「ぬし」が傑作だと思います。アポロ計画の月面着陸を踏まえた異色作「クレーターの男」とか沖縄返還直後の「海の姉弟」など、時事的な作品も悪くないけど、わりとオチが冴えない印象。■それらに比べると「ぬし」は起承転結が綺麗に決まって、恐竜の生き残りが出てくる民話テイストの時代劇として完成度が高いと思う。しかも、生き残りの恐竜がメスで、異類婚姻譚にアレンジしたところが趣深い。今現在の映像技術で十分に実写化できるので、これは誰か映画化して欲しい。武士道残酷物語の要素をもう少し加味して、主人公に人間の娘と…
2023/05/10 16:25