私個人のメモリアル⑪
勝手きままな解釈は許されない(2006年4月4日)春霧のなかにて見えぬ敵愛す庸晃神戸市垂水区の塩屋地区は海と山に囲まれ、この狭い地を国道が走る。海から山へと霧が這い上ってゆく。この中にいると自分自身の存在さえままならぬことになることがある。不安感と妙な寂しさ、それに自信さえ失くす。そこに見えぬ敵の存在さえ意識してしまう。でもその敵おも愛さなければ生きてゆけないのが現在なのかもしれない…そんな風に思った。小説を書くということは不安や寂しさを誰もが共有することなのかも知れない。考えあぐねて第26回新風社出版賞に応募した。いま第1次予選通過の知らせを受ける。第21回そして第23回と応募し出版奨励作品になった。3253人の応募の中からであった。出版すれば町の書店に並び売れているかもしれなかったが私はそれをしなかっ...私個人のメモリアル⑪
2022/09/26 19:41