『アントマン&ワスプ:クアントマニア』社会主義 / 革命 / 大衆と独裁者

『アントマン&ワスプ:クアントマニア』社会主義 / 革命 / 大衆と独裁者

『アントマン&ワスプ:クアントマニア』のネタバレがあります。 見た方のみお読みください。 社会主義 / 革命 / 大衆と独裁者 「小さき者」つまりモブ、大衆であるアントマン達が、独裁者であるカーンに対して革命を起こすという話になっている。 トニー・スタークがアメリカの中でも資本主義と科学を象徴する存在だとすれば、その親、ハワード・スタークの冷戦時代のライバルだったハンク・ピムは東側、つまり社会主義国家における科学者を象徴する存在ということになる。だから、ハンク・ピムは当時認められず、親権力的なスターク親子とは対比的に、アメリカにおいて反権力的な存在となっているんだろう。 そして、この映画におい…