「敵」について

「敵」について

202502152025.1.17より全国公開されている映画「敵」。(監督・脚本:吉田大八、主演:長塚京三)公開直後、周囲で観た人からの伝で凄い作品だとのことで観に行ったのですが、胸中判然としないところもあり、先日、二回目を観てきました。初回観た後に書店店頭には置いてなかった原作も二回目の後には大々的に平積みにされておりゲット。小説「敵」は断筆直後の1998年の筒井康隆の作品です。今回、小説も読了したので、私なりの感想を残しておこうかな、と思いました。小説「敵」と映画「敵」について※以下ネタバレがありますので、これから映画を観る方、小説を読む方はご注意ください。小説と映画ではラストが大きく違う。ラストに至るまでの日常は、映画でも原作の思想に実に忠実に描かれている。妄想とも夢とも見分けのつかぬ事象が頻発する...「敵」について