懐かしの川崎球場の今・・・

懐かしの川崎球場の今・・・

構想の建物から見下ろす「富士通川崎スタジアム」は鈍色の空に芝目もくすんで見えた。ほんの十分ほど前から防具に身を包んだプレイヤー達がフィールドに散らばっている。そうか、今は「アメフトの聖地」なんて呼ばれたりしてるのだった。目を凝らすと黄色い音叉の形をしたゴールも見える。かつてはホームランの出易い球場として名を馳せた大洋ホエールズ(その後ロッテオリオンズ)のホームグラウンド「川崎球場」。今はその面影は無い。せり上がった独特の形状のスタンドは取り壊され、空色の、横に長く配列された観客シートが配列されている。焦げ茶色のハエ叩きのお化けのような形をした照明はLEDだろうか?かつての大仰なカクテル照明の佇まいに比べると何ともスマートな代物だ。もう半世紀近く前の話になる。新聞販売店には拡張用のプロ野球チケットが常備され...懐かしの川崎球場の今・・・