【書評】こんなノンフィクションあったんだ。 沢木耕太郎著 『流星ひとつ』
全文会話という、ノンフィクション記述スタイル。沢木さんの挑戦でもあったようです。 宇多田ヒカルの母、藤圭子へのインタビュー。1979年、ホテルニューオータニ24階のバーで行われます。絶頂期にある、歌手藤圭子が電撃引退発表をした。なぜ、引退を決めたのか?2人だけで、バーで会話しながら藤圭子の思いを探る。 流星ひとつ (新潮文庫) 作者:耕太郎, 沢木 新潮社 Amazon 私は藤圭子を全く知りません。宇多田ヒカルはほぼ同年代であり、学生時代はよく聴きました。うちの母親が「お母さんの藤圭子に声がそっくりだわ」と言っていたことを思い出します。うちの母親世代には藤圭子は時代の寵児だったのでしょう。 宇…
2022/03/15 06:00