湯気_28
ジョンインのお母さんは僕が尋ねるととても驚き、そして喜んで迎えてくれた。たった数日居なかっただけなのに、随分久しぶりのような気がする。態度から察するに、僕のことや僕の目的について、ジョンインからなにも聞かされていないのは明らかだった。ひと気が少なく、建物はどこもうっすらと寒さを感じさせる。ロビーに作られた書架スペースでなんとは無しに本をパラパラとめくっている。駐車場からタイヤが雪と氷を踏む音が聞こ...
2022/02/20 22:40
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