掃除歴３０年余

シェアハウス 2

その2 入居者は皆独身。結婚したが離婚したとか、連れ合いが亡くなったという人ばかりだった。その中に、夫に先立たれてこのシェアハウスに遣ってきた、初老の影田昌子もいた。 一人暮らしは彼女から望んだのではない。子供が二人居るのだが、息子夫婦は仕事の関係で関西に引っ越した。...

2023/01/31 10:32

シェアハウス 1

シェアハウスくわき 桑(くわ)木(き)邦(くに)夫(お)は長年連れ添った妻を亡くした。生きる気力が失せて行くのを感じた彼は、大きな決断をする。それは、ある話を聞かされたからだった。 町内会で知り合った不動産会社の社長が、桑木にアパート経営の話を持ち掛けていた。 「桑木さ...

2023/01/30 14:49

追憶 4

うっかり、掲載配分を誤ってしまいました。 その4 「帰ろう」 隅山は帰路についた。 未練は残る。そんなすっきりしない気分でハンドルを握っていると、車の違和感を感じた。信号で止まると、後ろの車の運転手がクラクションを鳴らし首を出して叫んだ。 「あんたの車、パンクし...

2023/01/29 13:29

追憶 3

長野県に入ると、隅山は少し大きめな街の図書館に入る。そこで電話番号帳を捲った。 隅山にとって、由佐川という名字は聞き慣れない物だった。なので、その名字はかなり少なく探し易いだろうと安易に考えていた。所が、いざ電話帳を捲ってみると、意外と多かった。 電話帳には、電話番号...

2023/01/28 12:52

追憶 2

一年ぐらい経った頃、その女性、雅美から飲みに行こうと誘われた。奥多摩とか甲府方面のブドウ狩りとかの日帰りデートはしたが、大概は雅美以外にも複数人が参加していた。 二人だけでは、映画を観に行ったくらいだった。彼女の好みの映画だったが、隅山は瞼が塞がるのを堪えるのに精一杯。...

2023/01/27 13:51

追憶 1

追憶 「叔父さん、死んじゃうの？」 「オイオイ岳(がく)斗(と)。お父さん達がそんな話をしていたのかい？」 「ううう～ん。話してはいなかったけど、難しい顔してた」 岳(がく)斗(と)は隅山孝彦の甥っ子だ。病院に担ぎ込まれた隅山を心配し、岳斗の父親など、孝彦の弟姉妹達が見...

2023/01/26 13:40

不器用

後悔 配送作業は決して楽では無い。山田敏夫はいつもそう思いながらスーパーへの納品配達をしていた。 最初は、車の運転業務ならエアコン装備なので、暑さ寒さから逃げられるだろうと考えた。運転するのが好きだった自分には、もってこいの職業だと、製造配送会社に就職した。 小...

2023/01/25 16:43

鏡の中の愛する人 3

その3 今は金銭的に余裕がある竜次。住まいも程度が良いマンションの部屋へと越していた。 先日、初めて訪れたホストクラブ。竜次は、そこに居た一人の男性に気持ちを奪われいた。 「彼だったら、一緒に暮らしてみたい」 そんな思いが、竜次の心を激しく突く。 一心にその男の...

2023/01/24 08:06

鏡の中の愛する人 2

その2 取り敢えず、予約した旅館に着いた。そこで、仲居に恐る恐る訊ねる。 「あのー、女性用の服は何処で売ってますか？ 出来るだけ安いのは？」 「見て来た通り、この辺にブティックみたいな店は無いのよ」 仲居は、改めて竜次をジロジロ見た。 「事情があって、弟の服を着て来ち...

2023/01/23 10:27

短篇小説 鏡の中の愛する人

春坂竜次の趣味は山歩きだ。今日も、溜まってしまったストレスを捨てに、山近くの観光地に遣って来た。 川縁に出た時、辺りが一転暗くなった。 山の天気は変わり易い。過去にも、突然ガスに包まれという経験は一度や二度ではない。しかし、今回はガスの発生では無い。天空を覆う厚い雷雲...

2023/01/22 13:14

嫌われたサンプル 最終

画面は勢いよく過去に戻っていく。 「碧斗！ もう止めとこ。そのまま続けたら、地球が生れる前迄戻っちゃうよ」 「そうだな。元に戻さなくちゃ」 碧斗は地球儀を勢いよく反転させて行く。 「止めてくれ～」 男が、悲痛な叫び声を上げる。それでも碧斗は回し続ける。 すると、「パ...

2023/01/21 10:54

嫌われたサンプル 2

Ⅱ 「わぁー。凄い。でも、空と砂漠しか無い。碧斗、ハワイって海が有ったんじゃ無い？」 「そうだな。埋め立ててしまったのかな？」 「バカ！ そこはオーストラリアっていう場所だ」 「そうか。じゃぁ、ここだな」 今度は青空と一面氷が広がる氷床の世界と変わった。 「寒そう」 ...

2023/01/20 10:57

短篇小説 嫌われたサンプル

嫌われたサンプル 1 眼前に青い海原が広がる公園。碧斗（あおと）と渚（なぎさ）が雑草に腰を降ろす。 「景色はマアマアだけど詰まんないね」 「ああ、刺激が無いよな。何かこう、心が躍る奴が」 「此処に来て崖から見下ろせばスリルがあって面白いんじゃないかって、碧斗が言ったん...

2023/01/19 15:32

短篇小説 2

墓場の伍助 酒の好きな伍助。隙という尺度では済まない。大酒飲みだった。 父親が早く亡くなり、その事も有り母親と二人きりの生活は貧しかった。身体が大きかった伍助は、力仕事に駆り出され働くも、収入は僅か。 その為か、好きな酒は毎日口にすることは出来なかった。しかし伍助には...

2023/01/18 18:33

短編集

漂流 早朝、座礁したのか船が転覆した。緊急を知らせるサイレンに促され男はデッキに駆け上がった。救命ボートが見つからない。他のパニック状態の乗客たちと同じように、男は何も分からず動き回る。 突然船が大きく傾いた。男は海に投げ出された。夢中で何かに捕まり、薄暗い中に漂う。...

2023/01/17 16:00

サプリメント

コントトリオ「コント赤信号」リーダーの渡辺正行が以前こんなことを言っていた。 サプリメントに関して、「毎日色々沢山飲んでいるのでどれが効いているのか分からない」 サプリメントに関しての研究結果の内容が発表されているそうだ。 それによると、サプリメントを沢山飲んでいる人は、殆...

2023/01/17 13:05

UFO?

最近UFOの話題が目に付く。 米軍まで参戦して来て、現実味を感じてしまう人もいるでしょう。 そこで私は常日頃抱いているUFOの存在疑念を述べたい。 最大の疑問。何故宇宙人の乗り物が円盤形なのか？ ＊ 果たして、航空力学的に重力圏で飛行するに適した形なのか？ ＊ 証拠として数...

2023/01/14 16:43

リメンバー青春

自分が若い時、「若さって素晴らしい事だよ」とよく言われた。当然、すんなり入り込まない。 でも、多くの歳を取り、多くの経験を積んだ今、断言出来る。 「若さって素晴らしい！」 当然自分にも若い時があった。当たり前だ。 そんな中、やはり記憶として残っているのは仕事よりも「恋愛」 ...

2023/01/13 23:32

エネルギー社会

最近資源国は資源の輸出を調整し、相手国に迫る。 その典型が今のロシア。欧州中心に天然ガス等の資源を脅しの手段にしている。 中国もかつてレアアースで日本を脅して来た。日本他世界がそれをはね除けたのは称賛に値する。 資源国の資源外交は長く続かないと思う。 確かに、輸入国には大き...

2023/01/13 12:14

日英準同盟成立

これは久しぶりに良い外交成果だと思う。 軍事のみならず、英国が欧州の意見をリードしてくれる可能性が大。 飽くまでも推測だが、英国は中国の香港侵出が頭の隅にあるのかも知れない。 中国の香港に対する共産党の傍若無人、強権が気に入らない筈。 この準同盟成立には、お互いのwinwi...

2023/01/13 00:47

当たって欲しくない！

最も当たって欲しくないものに、「3年以内に確実に起こりえる南海トラフ大地震」という予想。 これは多くの研究者が唱えているという。 東日本大地震は人的にも、インフラ始め地域が大打撃を受けた。 復興が進み、傷は癒えつつある。だが、それに要したお金も莫大。未だに復興支援税として徴...

2023/01/11 11:52

どうなる？

安倍元首相の死因に関して発表されていたものと少し違う部分があるようだ。だからといって、山上容疑者の犯行は変わらない。 安倍氏が無くなった事により、明るみになった部分がかなり多い。出来るなら、安倍氏の死以前に様々解決して欲しかった。 旧統一教会問題は知らない人がいないだろ。五...

2023/01/10 21:41

ウイルスを滅しているか？

コロナウイルスの脅威は未だ収まらない。ご存じの通り、中国では感染爆発している。 幸い私は感染した兆候は未だ一度も無い。 親戚の何人かは感染した。何れも行き来している親戚だ。 所で、ウイルスはアルコール、そして、漂白剤でも殺菌可能らしい。 私は知っての通り、掃除屋。カビ取りな...

2023/01/06 13:59

どんな姿勢でトイレ？

家庭では「汚れるから男も座ってして」と言われている。なので、我が家では自分は座って用足しする。 男性の中には、「沽券にかかわる」とかいって、頑なに立ったまま用を足す人も居るようだ。 そこまで言わないまでも、何度言っても立ったまま用を足す息子。変なところに頑固さを見せている。...

2023/01/05 13:41

箱根大学駅伝

現時間で駒澤大トップ。この勢いだと優勝するだろう。 それにしてもテレビ画面に映る景色。以前は何度も通った道、景色。 殆どどの辺だかを思い出せる。 横浜・川崎・そして都内。毎年懐かしく見てる。 今は神奈川方面の仕事は無い。 この子がこんなにも高く凧を揚げた。我が子だけど。

2023/01/03 12:28

新年 あけ

まして、お目出度うございます。 さあ、今年一年生き抜けるか？ 心配だ。

2023/01/01 09:43