打ち水
思い出の ひとつ ふたつは 月見草 楸邨 祖母が健在だった 昭和の夏 酷暑をしのぐ工夫を さまざまにした日々を 思い出しています 夏休みになると 朝夕 家のまわりに 打ち水をするのは 私の役目でした 表戸にはよしずをたてかけ はき出しの窓にすだれ 襖を外して 見た目にも涼しげな 簾戸(すど)に取り替え 畳の上には ひんやりとした花茣蓙(はなござ)を 敷いて これで家の中は万全 子どもたちは 昼寝を終えると 行水をしました ちなみに 過去140年の東京の 気温の変化を調べた ヒートマップを観ますと 夏の気温は1920年代から 少しずつ上がりはじめ 高度成長期には顕著になって 気温の上昇とともに …
2021/07/31 21:48