昭和初期の日本が歩んだ「敗戦」への道、迷走を繰り返した大日本帝国が志向したものとは (2021.6.3追記)
先ずは、齋藤健著「転落の歴史に何を見るか」から紐解いていこうと思う。 ちくま文庫 ¥836 sale by amazon 明治38年(1905年)の日露戦争・奉天の会戦から昭和14年(1939年)のノモンハン事件までの34年の間に、何が起っていたかである。 軍勢は、この間に、ジェネラリストの時代からスペシャリストの時代へ大きく舵を切ったと言うことである。 ジェネラリストとは一般に”広範囲にわたる知識を持つ人”のことである。この時代には、提督と呼ばれる人達(ジェネラリスト)がいた。しかして、次代には、いわゆる学校で学んだ英才が軸になっていくのである。いきおい、兵学が中心になるのである。この34年…
2021/05/18 15:49