天皇・皇族と神仏分離 -宮中の神道化、仏教との別れ-
明治維新により、江戸幕府が終わりを迎えたが、これにともなって様々な改革がおこなわれてきた。その一つが、神仏判然令であり、結果的に廃仏毀釈が日本各地で発生した。しかしながら、長きにわたり神道と仏教は入交り、神仏習合(神仏混淆ともいう)の形態をとってきた。神仏習合の歴史や、生き残った神仏習合の一例は以下の記事で触れているのでぜひご一読いただきたい。 さて、神仏判然令を出したのは、日本国そのものであるがその主役はまさしく、当時の明治天皇であることは間違いないだろう。しかしこれまでの天皇は、仏教に対して信仰心が深い方が多かったのも事実である。 今回の記事では、上記のような背景がある中で宮中においては、
2021/10/31 22:15