心を彷徨う (ウイグル詩) アブドワリ・アルシデン・ボズラン 心を彷徨う(詩:アブドワリ・アルシデン・ボズラン) ◆原詩 「心を彷徨う」 波の会話に 夕べの私は沈黙のまま入る 天に昇る旅人となって 真夜中の鳥の宴に 期待の柵を開けて入る 山の厳かな王国となって 美しい君の空のような言葉の懐に 激流となって敗走して入る 毎夜私の心は壁に掛かり 心の鈴は震えて 期待の城に警告を促す時 別れの侵入に風となって入る 闇夜の愛の国へ 昨夜仮面を被って入り 無の天使の姫君に手紙を書く 私の中の若葉のような手紙 ウイグル新鋭詩人選詩集 ムカイダイス+河合眞編詩,左右社より ウイグル詩「心を彷徨う」 原詩:ア…