効率・馬力アップの蒸気機関を開発 産業革命の動力源と原動力に
計測機器の製造技術を習得したワットは、グラスゴー大学専属の職人となった。手がけたのが蒸気機関「ニューコメン機関」改良で、シリンダーとは別に蒸気の分離凝縮室を設けて、シリンダーの温度を下げないままピストン運動が連続するより効率的な蒸気機関を1765年に開発した。その後、資金の協力者を得たほか、蒸気機関のピストン運動を回転運動に変える新技術を開発するなどして、ワットの蒸気機関の用途は研磨や紡績、製粉などに広がり、世界の産業に影響を及ぼした。
2021/11/23 14:19