山岳信仰 群馬県黒滝山
海抜870メートル。長野県と県境を接する南牧谷の奥深くにある黒滝山は今でも日東岩・星中岩・月西岩の岩峰が天を突いて鼎立し峨々たる岩間を黒滝泉(竜神の滝)の滝しぶきが舞い落ち、その滝水は渓谷を駆け下り村里を潤し続けている。山岳信仰霊場と千年余の歴史を重ねる「黒瀧山不動寺」を中心に、観音岩、九十九谷、馬の背、鷹の巣山、幕岩などの全体を黒滝山といい、スリルある奇岩、怪石と抜群の展望が同時に楽しめます。この山に綱吉公が帰依した潮音禅師が黒滝山不動寺を中興し黄檗宗黒滝派の本寺として全国に二百余の未寺未庵を広げた歴史を残しています。 不動堂には、奈良時代に行基が自刻したと伝えられる金躰不動明王が秘仏として…
2021/09/30 08:49