哀しい声
私は 日本の どこにでもある 豚舎に住む ブタのお母さん 住むと言っても 自分の体と ほぼ同じサイズ タテ、ヨコ、高さの檻の中で 短い一生を 終えるのだけど 数歩 あるくのは おろか 立ったり座ったりも ままならない 窮屈と言うか 産まれてから 一度も そこから 出してもらえたこともないから それが 他の生き物に比べて 極端に 窮屈かも 知らなかった 近くの お花畑から 来た 蜂のお母さんが 教えてくれたの この前も 痛い思いをして 赤ちゃんを 妊娠して 出産するまで 我が子に会えるのを楽しみに 耐えていたらば あっという間に 人間が かわいい子たちを 連れて行ってしまったの 本当に悲しかった…
2024/04/28 23:36