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  • バーミンガムでの家庭医実習 ③街の様子

    普段の病院での実習から地域のGPクリニックでの実習という変化もあったのですが、私にとってバーミンガムでの実習は初めてロンドンを離れて生活する経験でもありました。 イギリス人の友達からは「ロンドンはイギリスの他の街とは全く違う」とたびたび聞いていたのですが、今回イギリス第2の都市といわれているバーミンガムで感じたことをまとめたいと思います。 車がないとなんだかんだ不便 私は比較的バーミンガムの中心に近いAir BnBに滞在していたので、一か月の定期券を購入して、実習先のクリニックへ毎日バスで通っていました。 しかし、交通量が多い朝は特にバスの時刻表があてにならず、45分ほど遅れてやってくることも…

  • バーミンガムでの家庭医実習 ②実習後半

    前回に引き続き、今年1月のバーミンガムでのGP実習についてです。 1か月の実習の後半は、自分の診察室を持って(!)、 患者さんを診察し、 その結果を指導医の先生にプレゼンし 一緒にマネジメント方針の議論を行い その方針を患者さんへ説明する という一連の流れを任せてもらえました。 5年生の時にもGPで実習を行ったのですが、まだCOVID-19が流行っている時期だったためCOVID-19感染疑いの症状のケースに電話で対応することが多かったです。 今回は、より色々な主訴を持つ患者さんを毎日診察室で診て問診や身体診察を行ったので、昨年よりさらに充実した学びを得ることができました。 いくつか特に印象に残…

  • バーミンガムでの家庭医実習 ①実習前半

    更新できていなかった6年生の実習後半について書いていこうと思います! 今年1月頭にイギリスに戻ってきてから、ロンドンを初めて離れてバーミンガムでGP(家庭医)実習を1か月間行っていました。 新鮮な発見がたくさんあった1か月だったので、実習の内容やAir BnBでのシェアハウス生活の様子などをお伝えできればなと思います。 ↑1週間ほど毎朝雪が積もっている期間がありました!ロンドンから電車で1時間半ほどの距離なので気のせいかもしれませんが笑、ロンドンより寒いと感じました。 GP実習の内容 ロンドンからバーミンガムに向かうのに鉄道会社のストライキで余計に1日かかってしまいましたが、到着翌日から実習が…

  • 卒業が無事決定しました🌸

    お久しぶりです。 先月、医学部の卒業試験(実技・筆記)が終わり、2月に受けていた薬剤処方の試験も含めすべて合格できたとの結果を受け取ったので、この夏に卒業できることが決まりました! ↑卒業試験前に行われた臨床手技(採血、尿道カテーテル、縫合など)の練習セッション 卒業試験の位置づけ イギリスでは現時点では「医学部卒業=医師免許付与」となっており、日本の医師国家試験のようなものはありません。 General Medical Councilという医師会のようなところが、イギリス全土の医学部の認可を担っており、各医学部の試験のレベルを担保しています。 しかし、2024/25年度卒業生(私の2つ下の代…

  • New year, new city!

    新年あけましておめでとうございます。 ロンドン郊外の地方総合病院での4か月の実習が終わり、冬休みを経て新年3日から授業や実習を再開しました。 ↑Birmingham new street駅から伸びる大通り 1月中は、ロンドンから北上してバーミンガムのとあるGP(家庭医)のもとで実習しています。 年明け早々電車のストライキがあり、ロンドンからバーミンガムまで到着が一日遅れてしまいましたが、親切なホストと実習先の皆さんに歓迎していただきました。 大学入学で渡英してから初めてロンドンの外に住むので、勝手が違うこともありますが、新しい地域を開拓していくことは好きなので楽しんでいます! バーミンガムに住…

  • 1か月の外科実習

    早くも一か月の外科実習が終わり、今は一般内科・内分泌代謝内科に毎日お世話になっています。 実は4年生の時にも外科を回る期間があったのですが、COVID-19が一番猛威を振るっていた時期だったので、あまり経験を積めませんでした。 今回一般外科を3週間、整形外科を1週間回った活動記録を残したいと思います。 毎日のスケジュールは特に厳しく決まっていたわけではなかったので、医学生個人の興味に応じて自由に決めることが出来ました。 毎朝の回診 外科では他の科より1時間早い8時から専門医・専攻医の先生による回診が始まります。 外科の患者さんは病院内の複数の病棟に散らばっており、専門医・専攻医・初期研修医の先…

  • Healthcare Leadership AcademyのScholarになりました

    イギリスに戻ってきて最初の週末、本当は寮でゆっくりしたかったのですが、Healthcare Leadership Academyの初回セッションに2日間参加してきました。 ↑St Paul's大聖堂近くのオフィスで開催されました。 Healthcare Leadership Academyとは? 「次世代のヘルスケアリーダーを奮い立たせ育成する」という目標のもと、イギリスの元産婦人科医の先生によって2016年に設立された団体です。 短期・長期のリーダーシップ研修プログラム イギリスの大学と連携した学位(PGCert)の提供 ヘルスケア関連のNGOに対する支援プログラム などを交えて、リーダーシ…

  • お久しぶりです、6年生が始まりました!

    以前の更新からかなり時間が空いてしまい、ご無沙汰しております…! 7月下旬に5年生の学年末試験が終わってから、一か月強帰国し、8月末にまたロンドンに戻ってきました。 それに伴い、7月に帰国する際に、2年生の時から4年間住んだフラットを引き払ってきました。 帰国中は、日頃よりオンラインのやり取りが主だった日本の先生方にご挨拶したり、初中高の友達と会ったり、家族と出掛けたりと忙しくしていました。 (日本の美味しいものもたくさん堪能しました…!!) 実家で丸一日ゆっくりできたのはたった一日でしたが、イギリスの医学部生活から離れて今後の進路について考えを深めるきっかけにたくさん恵まれました。 6年生の…

  • 弾丸ケニア旅 ③初ケニアの感想

    ケニア渡航について最後の記事です。 今回は、ケニアで美味しかったご飯や、キスム周辺で訪れた観光地について書きたいと思います。 ↑泊まっていたゲストハウス。雨季(といっても夕方以外一度も降りませんでした)で観光シーズンではなく、私ともう一人しか泊まっている人がいなかったので、スタッフの方ととても仲良くなりました! ケニアのグルメ まず、ケニアのご飯に欠かせないものが主食のウガリです。(下の写真の白い塊) 毎日必ず食べる日本で言うご飯のような存在です。 コーンミール(Maize)やキャッサバの粉に水を加えながら熱して練って作ります。軽く塩味もついていたので、ぎゅっと固く握った塩にぎりのような感じ(…

  • 弾丸ケニア旅 ②現地視察

    イースター休暇でのケニア旅の記事第2弾です。 今回は、実際にケニアの滞在先で何をしていたのか、ざっくりお伝えしたいと思います! 今回の視察の目的 今年3月に朝日新聞社主催SDGsアワードでグランプリを受賞した国際保健プロジェクトを一緒に進めているケニアのキスムという都市にある大学を訪ねてきました。 昨年10月ごろに連絡を取り始めてからずっとオンラインでしか会話していなかったので、 対面でメンバーや教授と関係を構築すること 現地学生がオンラインプロジェクトに参加する際の障壁やニーズを理解すること が目的でした。 また、今後の活動方針について議論を進めるために、私自身がキスム周辺での医療体制を見て…

  • 弾丸ケニア旅 ①ロンドンからの旅路

    お久しぶりです!医学部の年に一度の試験が終わり、1か月強の夏休みが始まりました。 今回は、3か月ほど遡って4月のケニア視察についてです。 コロナ禍になってから日本とイギリスの往復以外国境を越えて移動していなかったので、ケニアが最初の訪問先になりました。 私が在籍する医学部の高学年では、土日を挟んでちょうど1週間のイースター休みがあったので、弾丸でケニアに行ってきました! 書類提出やワクチン接種を済ませれば、ケニアでもイギリスでも入国後隔離は必要ありませんでした。 イギリスからケニアへの行き方 ロンドン(ヒースロー空港)からケニアの首都ナイロビまで、ケニア航空の直行便が1日1便(コロナ前は2便)…

  • 宗教や伝統と医療が交わるとき ②女性器切除(FGM)

    ロンドンは今週30度超えの日が続き、エアコンなし・熱気がこもる自室での勉強はかなりつらかったです…日本から持ってきた麦茶パックが大活躍しました! さて、前回はラマダン開催時の糖尿病や血液検査の対応について書きましたが、今回は伝統儀式が医療現場で問題になる事例として、FGMについて書きたいと思います。 FGMとは? 日本で生活しているとあまり聞きなれないアルファベットの並びかと思いますが、 Female genital mutilation(女性器切除)は、”アフリカや中東、アジアの一部の国々で行われている、女性の性器の一部を切除してしまう慣習”です。(引用:ユニセフ) 「大人の女性として社会の…

  • 宗教や伝統と医療が交わるとき ①ラマダン

    イギリスの医学部の特徴について、カリキュラムについては今まで別の記事でお話してきましたが、臨床実習中に「おそらく日本の医学部では触れることが少ないだろうな」と思った経験についていくつか紹介したいと思います。 今回は、ラマダンについてです。 ラマダンとは? ラマダンとは、イスラム教徒が日の出から日没まで飲食を控える期間で、今年は4月2日から5月1日と決まっていました。 イギリスではどんどん日が長くなる時期なので、特に終盤は朝4時ごろから夜8時半ごろまで断食しなければならず、とても大変だと思います。 日の出前に食べる食事をSuhoor、日没後に食べる食事をIftar、ラマダン明けのお祭りをEidと…

  • YouTubeインタビュー動画のお知らせ

    海外留学経験を持つ様々な日本人にインタビューした様子をYouTubeで発信していらっしゃる東猴史紘さんにお声がけいただき、全3話インタビューが公開されています。 計20分程度にまとめていただきました。 以下がざっとお話した内容ですので、お時間ございましたら是非ご覧ください! 第1話 UCL医学部6年間のカリキュラム Vision Hacker Award for SDGs 3 2021 朝日新聞社 大学SDGs ACTION!AWARDS 2022 youtu.be 第2話 医学生向け理学士号(intercalated BSc)の仕組みと意義 UCL医学部の試験 夏休みの過ごし方 イギリスの医…

  • 産科の夜勤

    他の科での実習についてまだまとめきれていませんが、先週から始まった産婦人科の実習の一環の夜勤が非常に強く記憶に残ったので、この記憶が薄れないうちに記事にしたいと思います。 夜勤のスケジュール 夜8時から朝8時までの12時間のシフトです。 産婦人科医の先生は通常月に4回夜勤に入るそうで、助産師さんの中には(例えば日中育児に時間を割くために)夜勤勤務のみの方もいらっしゃいました。 私は小児科実習以来約4か月ぶりの夜勤だったので途中眠くならないか心配でしたが、「お産は夜の方が多いからきっと忙しくなるよ」と言われ、実際その通りでした。 普段から医学部の実習では「今日の実習で何を経験・達成したいのか」聞…

  • 医学部生がリーダーシップを学ぶ1日 ~後編~

    前回に引き続き、医学部で1日かけて行われたリーダーシップ研修の様子をお伝えします! 午前中は大人数でのレクチャーや自己分析を行い、午後はグループごとに個別評価とフィードバック練習を行いました。 チームタスクにおけるパフォーマンス評価 2チームに分かれて相手のチームメンバーの担当を一人一人決めたあと、チームごとに決められたタスクに取り組む様子を観察し、全体での振り返りと個別評価をおこないました。私のチームは、最初に別室でレゴの模型を全員で30秒見た後、10分間の制限時間の間に各自15秒ずつ見に行く権利を行使しながら、できる限り手元のレゴで再現するというものでした。焦っていると10分は本当に短く、…

  • 医学部生がリーダーシップを学ぶ1日 ~前編~

    お久しぶりです…!少しブログをお休みしていた先月は、イースター休暇と三連休を使って、それぞれケニアとドイツに行ってきました。 またその様子もお伝えできればと思いますが、今回と次回は(はるか昔に感じられる💦)GP実習期間中に設けられた、Leadership Dayについてまとめたいと思います。 この日は1日病院内のレクチャーホールやセミナー室を使って、同級生と様々なアクティビティに取り組みながらお互いの特性を評価しあったり、自分の性格を分析したりしました。 医学部のカリキュラムに含める意味 現行の医学部のカリキュラムでは医学知識や臨床能力を重点的に鍛える代わりに、リーダーシップといった対人スキル…

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