6月19日~25日 実家の猫が死んだ
■実家の猫が死んだ。この夏を越えれば満19歳だったらしい。いつまでも生きているのではないかと錯覚するような、強く、美しい猫だった。 明日(今日になってしまった)の暑い時間に火葬される。「紗季が家にいたころからずいぶん痩せたから、来るなら覚悟して」と言われた。最後に見た猫はふっくらし、艶やかな毛並みをしてた。 実家に向かう電車に3年以上振りに乗る。結婚してから一度も乗っていない。独身のときはデートの終わりにいつも夫が最寄り駅まで送ってくれていた。 家に帰るとたいていストーブの前や、かつての兄の定位置に猫はいた。ごちゃついた場所で丸まっているとただの黒い毛玉にしか見えなくて間違えて踏みかけることも…
2022/06/26 13:31