人口1万人の極小国で、果てしないゆるやかさの中に少し、加わったもの
言わずと知れた、世界で最も早く気候変動によって沈むと言われている国のひとつ。 ツバルの島々はその1万人の人々を乗せ、今日も陽気で、どこまでもゆるやかな風を纏う。 *** 約26㎢の国土に暮らすその人口は、およそ1万人。 大きい大学の1学年分ぐらいの人数で国家が成り立っていると想像すると、ちょっとびっくりする。 フィジーエアウェイズが飛ばすフィジーからの便しか、基本的に入国手段はない。 これは、フィジーに移住していた2016年10月の話。 見慣れた空港から一人、いつもの飛行機より少し小さいツバル行きの機体に乗り込んだ。 ガラガラの機内で、ビールを片手に話しかけてき
2021/12/03 15:11