「知っているようで知らなすぎる名選手」その4 長嶋一茂(前編)
「最初に感じたのは、妙な生き苦しさだ。」 「いくら息を大きく吸っても、呼吸が楽にならない。自分の周りの空気が、突然薄くなってしまったような感じだった。」 「心臓が爆発しそうなくらい鼓動が激しくなり、俺はもうこのまま死んでしまうんだと覚悟したくらいだ。」*1 長嶋一茂がパニック障害だということを、知っている野球ファンは、果たして何人いるのか。 芸能人というのは、得てして誤解を招かれる。TVに出ているいて、頻繁にその姿を目にする割には、その人のプライベートなり発言なり、一挙手一投足を「見た気」「知った気」にさせる。 しかしその実、その人の深層の奥底にある、根源というか信念というか、生き方の軸を知る…
2021/11/27 19:50