不安とは
不安 恐怖は、それを喚起するはっきりとした外的な対象が存在する感情である。その一方、不安は、漠然とした怖れの感情である。とりとめもなく、どうにもならない困惑や焦燥そのものであるといえるかもしれない。K.ゴールドスティンは、破局的な状況が迫った際、人が味わう主観的な体験と定義している。不安は多少とも身体的表出を伴い、動悸、発汗などから瞳孔拡大に至るさまざまな自律神経症状を呈する。 不安は、人間にとって避けることのできない心理的な現象であり、自分を守るために必要なシグナルとして有効であるが、これが過剰になり、止めどなく溢れ出すようになると病的不安と呼ばれるようになる。病的不安は、重いうつ状態に現れ…
2020/10/08 22:01