世界の終わりとハードボイルドワンダーランド 読了
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド村上春樹の初めての長編小説を読んだ。本当に難しいが引き込まれた。2つの話が同時に進行して行く。私はいつ一つのストーリーに合致するのかと思いながら読んだ。ところが最後まで別々の物語であった。そうか同じ主題を別々に書き同時進行させる。読了後、2つの話を思い出す。なんとなく似た空気のなかでそれぞれの話の印象的な場面が頭の中を動き回る。この作品は1980代に書かれたのだが、興味深いのはこの作品の主人公である記号士はいわゆるデータサイエンティストである。当時のITはCADやCAEなどのソフトウェアが先端技術でツールではエクセル、ワードの時代であった。統計解析は数理技術とともに様々なデータ解析を行うレベルであった。その時代に人々の心の思いをデータ化して収集し、マイニングし分析...世界の終わりとハードボイルドワンダーランド読了
2023/05/29 15:19