第990日 祝祭
祝祭奇妙な音程の歌が煉瓦造りの城館に響き厳かに着飾った小人たちは靴を踏み鳴らして敬礼する狂った時計はばらばらに鐘を鳴らし詠み上げられる詩は意味のない繰り返し壁に塗られた黄ばんだ漆喰には不気味な古代文字が浮かび上がる背後に拡がる石だらけの谷を六つの目と角を持つ巨大な疫神が歩いていく手足や顔が欠けた眷属たちを引き連れて黒い痘痕だらけの太陽は中天に留まって動かない豊かに腐乱した祭りは何十年も続く第990日祝祭
2023/03/17 19:00
2023年3月 (1件〜100件)
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