【おすすめ書籍】音楽を文字で味わう【蜜蜂と遠雷】
タイトル:蜜蜂と遠雷作者:恩田陸評価:特A かつて天才と呼ばれたが、母の死をきっかけに表舞台から消えたピアニスト。 彼女が音楽とどう向き合って生きていくかを問う、再生のお話。 幻冬舎文庫:蜜蜂と遠雷(上下) 根底に「自分は音楽の神様に愛されているのか?」という天才ならではの問いと、音楽という言語を通じて人と通じ合えることの幸福が描かれています。 登場する全ての人物に救いがある恩田陸らしい成長譚。 音楽物を紙面でやるのはおそらく「BECK」(ハロルド作石)が成功の走りだと思いますが、読んでいて頭に浮かぶのは「ピアノの森」(一色まこと)。 ピアノの森の主人公カイを恩田流に解釈すると塵(ジン)になる…
2020/11/23 04:00