【18】生きる

【18】生きる

前回の記事☟ littlegreeneri.hatenablog.com バラナシに到着したことによって、私のインド旅は終わったも同然だった。「死の街」とも呼ばれるここバラナシで、私は生きる希望をもらったのだから。 ・・・・・ 今その人に出逢ったとしたら、きっと(極端に言うと)何の変化ももたらさないのだろう。それはきっと良いことだと思う。私の中にある課題を乗り越えた、ということだから。 バラナシで出逢った彼は、それはもう今を生きていた。生きざるを得なかった。生きようと必死だった。そんな真っ直ぐな彼に惹かれたのは、自然なことだったように思える。惹かれた、と言ってもそれが恋心なのか、はたまた憧れだ…