遊びをせんとや生まれけむ
後白河法皇による『梁塵秘抄』で知られる今様の有名な一節「遊びをせんとや生まれけむ」無邪気な子どもの遊びに触発された気分を素朴にあらわした歌かもしれませんが、最近私はこの言葉には、とても深い大切な意味があると感じるようになりました。それは、このところ仕事やボランティアなどの活動で、東へ行っても、南へ行っても、北へ行っても、いい仕事を追求しようと思えば思うほど、それを「仕事」や「作業」としてやっているようではダメだと感じることが多いからです。「仕事」なのだから、スピードや効率、生産性や採算などをしっかりとふまえなければならない。「ボランティア」「非営利」なのだから、お金はかけられない、技術が低いのはやむをえない。などといったもっともらしい理由に、どうも納得できないことが多いのです。相手が「世間」ではなく、自分...遊びをせんとや生まれけむ
2024/06/22 20:29