ヤハリ実朝ハ魅力的デス
NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 北条義時が主人公ですが、私は実朝をどのように描くのかばかり気になっていました。 将軍としての評価は芳しくないのでしょうが、人間性は大変惹かれるものがあります。 そのことを教えてくれたのは、太宰治の小説「右大臣実朝」でした。 実朝ロスなんてものがあるのか知りませんが、暗殺されるのを前にして急に寂しくな り、「右大臣実朝」を読み返してしまいました。 太宰治の描いた実朝は、若くして達観しており、年齢に見合わないほどの落ち着きを感 じさせるのですが、決してニヒルというわけではなく、朗らかで明るい人物として描か れています。でも、その優雅な佇まいは、田舎者の卑屈さを…
2022/11/30 14:25