たがみよしひさ氏作画の「軽井沢シンドローム」は80年代に、ある種、一世風靡感というとオオゲサかな、あの時代の若者人気を得て評判になった、地方の若者たちの田舎ライフを描く青春群像劇で、ギャグ漫画ふうな若者たちのユルいやりとりと、ストーリー漫画の熱血感とたまにシリアス感で描く、新しいタイプの、この時代では画期的な作画方の漫画作品でした。というのも、漫画作画方がストーリー漫画とギャグ漫画のタッチを交互に使って物語を進行するやり方だったからです。登場人物をストーリー漫画作画のときは四頭身から六頭身で描き、ギャグ漫画タッチのときは二頭身から三頭身で描くという、僕としては、基本ストーリー漫画で状況、場面、心理状態によって大きく作画方=タッチを変える、という漫画制作方は、この「軽シン」で初めて見ました。基本ストーリー漫...軽井沢シンドローム