パンデミック下での水害対応
世界は、新型肺炎の蔓延を防ぎながら、災害へ対応する困難に直面している。昨年の台風19号の被災地ではボランティアの受け入れが停止された。太平洋諸国ではサイクロン・ハロルドの襲来を受け、混雑する避難所での新型肺炎対策に苦慮し、ロックダウンされた都市では救援物資や人材が滞り、対応に遅れが出ている。本論文では、洪水と新型肺炎の二重災害へ対応する政策とアプローチを提案している。人道支援、水・衛生、災害管理、保健分野における組織では取り組みが始まっている。人間の安全保障の観点から、人命、特に脆弱な集団を守ることが重要である。災害対応においては、地域の組織やコミュニティが重要な役割を果たしており、科学的知見に裏付けられたリスク情報が不可欠である。防災の経験が示すように、保健や水を含む様々な組織が連携して対策を講じる必要がある...パンデミック下での水害対応
2020/04/28 13:46