病の後で

病の後で

それは、ある日雅代の身の上に突然おきた食べ物が、水が全く喉を通らなくなっていた神経性食欲不振症、いまでいう拒食症の始まりだった雅代の体重はたちまちのうちに減って28㎏まで落ちた雅代の「余病がつかなきゃいいなあ」との不安が適中した生理は止まり、喘息、微熱が続いた当時は、診てくれる医者がおらず、たまに診てくれる医者がいても、「エンドレス」といわれ絶望におそわれた雅代は、苦しいというより、無の境地を味わ...