タイムカプセル③
ついに「1998.5 → 2021まで封印」と書かれたグレーの社用封筒を開封する日がやってきた。この封筒の中には、27歳の私が50歳の私に宛てた手紙が入っている。 封筒から便せんを取り出す。 うわー!質素な便せん。 縦書き、且つ鉛筆書き。 思った通りだ。ダサすぎる。 気を取り直して、3つ折りの便せんを開いた。 50歳を過ぎた私がこれを読むとき、どんな気持ちなのだろう。23年間この手紙の存在を忘れることなくいられるだろうか?読み返すことなく、内容をスラスラと言うことができるのだろうか?それとも意外と引越しや何かで、あっさりと無くしてしまっているかな? できることなら、これを読むシチュエーションと…
2021/03/31 19:07