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オリジナルBL小説。社会人・学園物・18禁。 現在、過去作品を不定期に再UPさせていただいています。

Mizuki
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2020/01/04

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  • 初恋 act.23

    セミの声が耳に響く暑い夏が過ぎ、赤・橙・黄と木々の葉が色付いた秋。木の葉を散らし僅かな雪が降った冬。そして色とりどりの花が咲き乱れ、何よりも美しい淡いピンクの花弁を誇らし気に咲かす、桜の木々が満開になった春──…。ひとつひとつの季節が過ぎ去

  • 初恋 act.22

    鳴海に会ったって?今朝日本に帰ってきたばかりの環が、会えるはずがないだろ?だって鳴海はずっとここにいて、さっきまで俺と抱き合ってたんだぞ?「な…に?おまえの方こそ、俺をからかってんのか?」呆然と呟いた俺に、環が複雑な表情で、それでも真剣な瞳

  • 初恋 act.21

    まただ。また、説明のつかない不安で胸が苦しくなる。確かに鳴海は俺の目の前にいるのに、不安が俺の中を支配する──…。「この先、俺以外の誰を好きになっても──…どこか片隅で良いから、祐輔のここに俺の居場所は残しておいてくれな?」「え…?」俺の胸

  • 初恋 act.20

    俺の腕の中で、とろとろとした微睡みの中に身を委ねる鳴海の表情を見つめていた。眠りに引き込まれそうな無防備なその表情が、抱えきれないほどの幸福感をもたらしてくれる。「佳宏」「ん…?」想いを込めて名前を呼ぶと、とろとろとした表情のまま、幸せそう

  • 初恋 act.19

    紡ぎだされた言葉に、どこかでそんな予感はしていたものの、やはり俺が浮かべたのは呆然とした表情だけだった。「え?答えは環って…どういう……」「あいつは俺の気持ち知ってたから、いろいろと…手紙や電話で話してくれたんだ。祐輔の事…」鳴海の口から語

  • 初恋 act.18

    こちらが立ち上がる暇もないくらいの環の慌ただしさに、俺はしばらく呆然と座り込んだままだった。久々の友との再会は、ろくに会話をする事もなく、ものの10分とたたない内に呼び出した張本人が目の前からいなくなってしまうという結果に終わった。「なんだ

  • 初恋 act.17

    ──カランカラン……耳に懐かしいベルの音と共に足を踏み入れた店内奥の席で、約三ヶ月ぶりに会う環が立ち上がりこちらに向かって軽く手を挙げた。「久し振りだな…って言っても、ニューヨークに行った奴がこんなに早く帰ってくるとは思わなかったけど。何か

  • 初恋 act.16

    そこにあったのは、それこそ小学校からの付き合いで、数少ない俺の幼馴染みとも言える人物の名前だった。「もしもし」『あ、祐輔?俺おれ、環』「ああ、久し振りだな。ってか、おまえ時間考えろよ。そっちが何時か知んないけど、こっちはまだ朝の7時だぞ。し

  • 初恋 act.15

    「どこか行きたいとこある?」「え?」「今日、明日って休みだからさ。鳴海…あっ、佳宏…が行きたいところあれば、余程の遠出じゃなければと思って」結局一緒に入った浴室で三度もの熱を放ち。部屋に戻った後はやはり照れ臭くて、まともに名前を呼べない俺を

  • 初恋 act.14

    鼻腔をくすぐる香ばしい香り。昨日の朝と同じ、部屋いっぱいに広がる焼きたてのパンの香りで目が覚めた。「鳴海くん?」モソモソと布団の中から声をかけるものの、望んだ返事は返ってこず。昨夜眠りがけに感じた不安が不意に蘇り、ガバッとベッドの上に身を起

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